ミノリさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ミノリ

ミノリ

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ゼロ・ファイター 大空戦(1966年製作の映画)

4.0

南方戦線の零戦乗りたちを主人公とした戦争娯楽作品。ところどころ笑えるシーンがありながらシリアスな場面もあり、テンポ良く進んでいく。森谷司郎監督の初監督作品というが、クオリティ高い。
知的で冷静な九段隊
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太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)

4.1

キスカ島に残る兵隊5200名を救出するため、大村大将率いるキスカ島守備隊が沈着な判断の末、米軍に気付かれずに潜入、見事に助け出すという物語。そもそもこんな作戦があったのかと驚いた。
撤退作戦なので艦隊
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ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)

3.9

航空パイロットを目指す田舎の少年・友田が、予科練を経て訓練を重ね空母に配属、戦場に赴くという物語。
噂に違わず円谷英二の特撮が素晴らしい。特に真珠湾攻撃。印象的なカットがいくつもあった。個人的にはパイ
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あゝ決戦航空隊(1974年製作の映画)

3.9

神風特攻隊の生みの親、大西瀧治郎を中心に、隊創設から敗戦までを描く3時間超えの長編。「雲流るる果てに」では、若き特攻隊員を演じた鶴田浩二が、ぎゃくに命じる立場として大西を演じる。
観終わって、やるせな
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雲ながるる果てに(1953年製作の映画)

3.9

沖縄戦が始まろうとする太平洋戦争末期、青年学徒が特攻に至るまでの物語。
特攻=死にたいして、青年たちが笑顔の裏側で苦悩しながら、愛するひとと悲しみながら決意をもって戦地に赴く。その両義的な勇敢さ、哀し
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.1

金曜ロードショーの録画を視聴。面白かった。怪獣プロレスもここまで魅せてくれるとすばらしい。特撮はもちろん、色んな映画オマージュが入ってるのだろう。

いまを生きる(1989年製作の映画)

3.9

一歩を踏み出す勇気を与えてくれる映画。学校や大人たちが求めるよき未来のために、いまを犠牲にしないこと。後ろに退いても、歯ぎしりしながらでも、よりよく生きようとする姿に心打たれる。

薄暮(2019年製作の映画)

4.1

試写会のあと劇場で改めて鑑賞。
佐智が朧月夜を弾くシーンと雉子波くんが絵を見せるラストシーン、どちらもなんだか泣いてしまう。

スター・トレック(2009年製作の映画)

3.9

TOKYO MX「シネマ麹町」で視聴。たまたま付けたらやってて、観る気はなかったのに、面白くて気づけばラストまで。
スタートレックシリーズは全く触れてこなかったけど、色々知りたくなった。

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

3.6

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で、「このシーン、vsメカゴジラにあったよな…」と思い、確かめるために視聴。
たぶん公開時以来の鑑賞だったけど、なかなか楽しめた。冒頭のメカゴジラ開発シーンは気合
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.1

スペインの荒涼とした田舎を舞台とした少女の幻想譚。
映画(「フランケンシュタイン」)の嘘を理解している姉イザベルと、怪物がいるのだと信じる妹アン。まだあどけない子どもたちのやりとりがほほえましい。
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.2

予告映像に惹かれて観に行ったのだけれど、鑑賞後はテーマ性のほうに気が向いた。〈世界〉との出会いを描こうとした映画。だから語りにくい。
それを支える映像表現はよくやっていて、原作のタッチなのだろうか、粗
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

映像はたいへん贅沢。怪獣戦闘シーンでの、遠景から近景へのカメラワークも楽しかった。怪獣造形は生物的でありつつかっこよかった。これで物足りないというのは余りになのだけど、感銘を受けたかというと、そうでも>>続きを読む

怪獣大戦争(1965年製作の映画)

3.5

前作「三大怪獣〜」と比べると、なかなかグレードダウンした印象。
ドラマは単調(まあこのくらいだよなと思うけど)、でもニック・アダムスはなかなか良く、吹替も美声。水野久美は綺麗だ(「マタンゴ」再見したい
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彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

3.6

たどり着こうとしても行けないもの、限りがあること、届かないもの…そういった不可能ななにか、を描こうとしているように思えた。
登場人物は対話するというよりも、モノローグ的に、カメラの向こうの私たちに語り
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.8

面白かった。怪獣ものパニックものではあるけど、デイビス(主人公)とジョージ(ゴリラ)のタッグ感、絆の強さが描かれており、類似作にはあまりない気がして新鮮に映った。

プロメア(2019年製作の映画)

3.7

冒頭のバトルシーンは最高オブ最高でとても楽しめた。しかしその後は、物語を詰め込みすぎたのか(とはいえわかりやすかったけど)、アニメの快楽的なシーンは最初に比べると、ラストも含めて控えめだったので少し残>>続きを読む

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.9

ドラマパートの展開が良く、面白かった。王女/金星人の若林映子が美しい。
特撮パートはやはりキングギドラ。引力光線で市街地(横浜?)を次々と壊していく、その爆破っぷりのカッコよさ。
有名な説得シーンが、
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.1

想像力に満ちた映画。映像を見てるだけで愉しい。動物も役者として登場する(しかも上手い)いきものは友だち的な世界観でありながら、そのすぐ隣には戦争という暴力がすっと存在している、現代的でも中世的でもある>>続きを読む

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.2

予告を見てクラシック感漂う映画と期待して鑑賞。
率直にいえばいただけなかった。物語の主軸の見えなさ(主人公ふたりの物語でもなければ群像劇というわけでもない)、シーンが断片的でシーン間の繋がりが薄いこと
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.8

とにかく辛い映画だった。しんどい。観終わったあとも引きずっている。そのような感じなのでまともに演技は見れていないけど、リアルさをひしひしと感じたのだから、とくにスティーブ・カレル、ティモシー・シャラメ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.9

画の質感がたまらなく好き。コントラストの効いた懐かしい質感がたまらない。
不幸せしか選ばなかった/選べなかった男の、幸せに気付く話。automaticでなくmanualにすること。クリスティーナ・リッ
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サンセット(2018年製作の映画)

4.1

ウパニシャッドという古代インドの哲学書には、こんな言葉が残されているーー「無知に耽溺するものは/あやめもわかぬ闇をゆく/明知に自足するものは、しかし/いっそうふかき闇をゆく」

いまの時代、とはいえか
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

イーストウッド久々の主演監督作。
短命の花デイリリーの園芸家として名を馳せた主人公アール。仕事と名声を求めて家族を顧みなかった生活を過ごしていたが、時代の変化で仕事を失ってしまう。家族からも見放される
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.9

正直さ、信心深さが最後に報われる、真摯な映画。予定調和的といえばそれまでだが、その真っ直ぐさが好きだった。
インド映画らしい踊りや音楽(良かった)、多人数モブの凄み(雪山から大量の人が降りる力強さ)、
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.2

それぞれ異なる生活を営むひとびとが、あるきっかけで交わっていくーー構造じたいよくある物語なのだけれど、この映画特有の色気がある。朝とも夕ともつかない微睡みのなかにいるような感覚。だから私には、それぞれ>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.5

勧められて鑑賞。思いがけず、素晴らしかった。
わかりやすくいえば、奇跡的な出会いを描いた作品、ということになると思う。ほぼセリフ主体の会話劇、長回しのシーンも多く、リアルな感じが観客へ共感を…などとは
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来る(2018年製作の映画)

3.2

映像のケレン味や格好良さ、手札の多さは、さすが中島哲也という感じがした。
ただ、物語として面白かったかと言われると、よくわからなかった。そもそもわたしはホラーが苦手だから、楽しめなかっただけなのかもし
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