このレビューはネタバレを含みます
1953-1957映画の膨張と称した本作は、ジェームズ・ディーンの演じる若者の反抗的態度が世界に波及する様子を描く。
1955年アジアアフリカ会議が開催。
1930年代以降の第三諸国の映画取り上げる。アフリカ、インドの『大地のうた』をはじめボリウッドの様々な作品を紹介。
次に中国の監督が文化大革命で失職した悲劇。
小津、溝口、黒澤作品に出演した香川京子
のインタビューから、黒澤作品の名シーンが続く。
ラテンアメリカの作品の後、1950年代の流行である、精神分析による無意識と破壊衝動を示し、ジェームズ・ディーンの演じる若者の反抗に繋げる。ウェルズ、フォード、ヒッチコック、ホークスの名シーンが続く。
一方イギリスの1950年代は衰退する国家の世相を反映し、『大いなる遺産』『アラビアのロレンス』を取り上げる。
本作で印象に残った言葉
「映画は鏡であり、社会の緊張を映し出します。」
「映画には文化が凝縮されている。」
Kurosawa was like a one man film school.