Junjun99さんの映画レビュー・感想・評価

Junjun99

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毒舌弁護人〜正義への戦い〜(2023年製作の映画)

3.5

法廷劇 というジャンルは日本では刑事ものや病院ものほど人気がないが,海外ではけっこう不動の地位を築く。

主役のクセ強め弁護士ダヨ・ウォンが,幼児虐待事件として深堀せずにお金で解決のつもりだったが,次
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.0

九龍城塞が舞台と聞いて一瞬キュンとしたけれど,超アクション作品と知り,迷った末に4周目でついに鑑賞。 まさかこんなにロングランするとは!監督と主演俳優も東京に舞台挨拶くるとは。香港映画の久々の大ヒット>>続きを読む

盗月者 トウゲツシャ(2024年製作の映画)

3.7

東京の高級時計店から,世界中のマニアが狙う唯一無二の時計を盗みだせ!

そのチームは黒社会ともつながる盗品ブローカー, 腕時計の天才修理屋, どんな金庫もおまかせあれの錠前プロ などなど。
悪に染まら
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.3

スパイものは大好き。
ブリティッシュスーツを着こなす紳士なスパイ,マナーに超うるさいって設定が面白くて, ゲラゲラ笑ちゃった。
ブリティッシュ英語ハリーと,スラングUS英語ヴァレンタインの会話は全然か
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マルホランド・ドライブ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.2

ナオミ・ワッツすご過ぎ!

見逃していたミステリー名作を再上映で鑑賞。監督自身による『謎解きのヒント』リーフレットを読んだ後,観たにもかかわらず見事に騙された。

.....ちょいネタ感想.....
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カルキ 2898-AD(2024年製作の映画)

2.6

バーフバリのプラバースと,今やインド1売れっ娘のディーピィカ嬢が共演なら,観ない理由はないだろう。と2025年一本目

大御所アミターブ・バッチャンさま,さすがに渋カッコよかった,英語も完璧でした。
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満ち足りた家族(2024年製作の映画)

3.3

守りたいのは我が子⁈それとも自分?

弁護士の長男と医者の二男。

正義より金を選ぶ冷徹な兄に,貧富の差なく患者の命をまもる情熱家の弟。
性格の違う兄弟とそれぞれの家族との確執を主軸に描かれます。
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ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件(2023年製作の映画)

3.8

初日初回。 詐欺師と捜査官
正反対の二人のぶつかり合い,そして, 金融黄金時代の香港を描いた映画

インフェナル・アフェア(無間道)が大好きで,2024年の再上映でトニー・レオン×アンディ・ラウの演技
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

2024年 アカデミー賞助演女優賞は本作,
それだけの情報でミニシアターで観た。

映画通たちがこぞってほめるのも納得の抒情映画だった。

ふとっちょの女性が脇をささえる映画は間違いない!
古くは『風
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Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり/アバンとアディ(2023年製作の映画)

4.5

2025年2月映画館でおかわり:
再び滝泣き!!!
一生涯,ゆで卵見るたびに嗚咽する。
(火垂るの墓のドロップ缶と同じ)

大画面で観ると映像の美しさに目を奪われた。光線がエモくて初見(配信)では気づ
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ラストファーマー -最後の農夫/ラストファーマー(2021年製作の映画)

4.0

インドの片田舎の年老いた農夫の話。
土地売買がすすみ,村に残されたのは,彼のたった1規格の田んぼだけ。
雨降りを祈願し神へ奉納する,大切なお米つくりをまかされたが...

農夫役の孤高の老人の悲哀,実
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

4.0

ピーターが初めて師匠の太鼓の音色に魅せられる,うっとりの表情が忘れられない。
実は3回目の鑑賞。古典音楽のムリダンガムを通しての成長物語。

まず冒頭の教会とピーターという名前に
??
となり,
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ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.2

ぶっちぎりシスターフッド!
2020年台のタランティーノか。

イード(断食明け祝祭)や“インシャアッラー”とあいさつ交わすなど,偶像崇拝のヒンドゥと違うイスラム文化が顔を出すが,イギリス市民だし,ス
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ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

4.0

ヒンディ語版ヴィクヴェダを観た。

プロローグのおとぎ話導入から惹きこまれ,ストーリーはタミール語版でわかってはいるものの,ラストまでずっっぅと前のめりで観た。

物語:ギャングを根絶やしにするため,
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.0

地下掘ればお宝ザクザクのローマ田舎で,不思議な予知能力をもつ考古学愛好家アーサーは墓荒らし仲間と盗掘品を漁る日々。実は,失踪した最愛のひとを探しているのだが..。

..ちょいネタバレ..
アーサー
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.3

“昭和20年8月15日あと,
まだ戦争が終わっていないひとたち“
を描いた 反戦映画。

ずっと戦争を引きずっている三者三様の女と男と少年が,互いの傷を隠しながら擬似家族のように暮らすのだが,ある夜,
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細い目(2004年製作の映画)

4.6

配給切れでもうすぐ日本最終上映と聞き,駆け込みで鑑賞。

あらすじ
他民族国家マレーシアでは,異なる民族どおしの恋愛には壁がある。マレー系少女オーキッドは金城武が大好きで,DVD屋台バイトの中華系ジェ
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.9

ヤスミン・アフマド監督の長編遺作「TalenTime」 (学園の音楽コンクール)
わたしが人生でいちばん好きな映画。
映画祭でも上映会でも何度も鑑賞した。

2009年7月に亡くなり,マレーシアの珠玉
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.7

カーレースが主軸と思い夫と観に行ったが,予想に反し,人間模様に重きをおいた映画だった。主要人物三人の誰に共鳴するかで,面白さが異なってくる。

エンツォ・フェラーリ:アダム・ドライバー
ラウラ 妻兼共
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人生の最初の日(2023年製作の映画)

4.3

イタリア映画祭にて。
生死を分けるアディショナル・タイムに,ひとは何を想うのか。

みずから死を選んだ三人の男女とひとりの少年。“ベルリン天使の詩”同様,現れた天使はやつれた中年男。彼らの仮死七日間を
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.3

レオス・カラックス特集にて,数十年ぶりに再鑑賞。やはり堕ちてゆく男が主人公。
35ミリフィルムのざらざら感や雑音が懐かしく愛おしかった。

昔見たときはこんなに顔アップのショットが多いと思わなかったが
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ポーラX(1999年製作の映画)

3.6

レオス・カラックス特集にて。

裕福な暮らし,美貌,芸術的才能,恵まれた出自の青年が,異母姉を名乗る女性に惹かれ,堕ちていく物語。
資金が底をつき,お屋敷には帰れず,心配するかつての学友や婚約者との関
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アネット(2021年製作の映画)

3.8

久しぶりのレオス・カラックス監督作。今作は音楽がイカしたミュージカル仕立て。

はじまりはフランス語の”スタート!アクション!”
以降は全編Englishで,音響スタジオ(室内)から屋外へと歌いながら
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

ナスターシャ・キンスキーの顔が好き。
ライ・クーダーの哀愁漂うギター大好物。
なのに 【パリテキサス】 は不思議と見逃していて,現在に至っていた。

テキサスからロスアンジェルス州まで, 砂漠の砂埃が
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

3.8

被差別カースト・ダリドの女性たちが立ち上げた新聞社『カバル・ラハリヤ』。偏見や嫌がらせに屈せず,女性視点だからこそのニュースを伝え続けた、ドキュメンタリー映画。

闇に葬られかけた採石場の死亡事故を明
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.0

初公開時はモノクロ画像とボソボソ喋る天使のセリフが眠く,うとうとしてしまった。37年後の再上映では,自分自身も中年を過ぎ,美しいラブストーリーの裏テーマは“平和を祈る映画“だったのかと深く感じ入った。>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

フランスの山荘で,冒頭すぐ,夫は転落死してしまう。

何があったのか?
自殺か、事故か、殺人か。
を軸に法廷劇へと展開していく。

被告人サンドラは死亡者の妻。
シュッとしたイケおじ弁護人はサンドラの
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

おかえりなさい アキ監督
引退宣言を撤回し6年ぶり新作はいつものレトロ・ポップな美術と映像美。いつもの喜怒哀楽わかりにくい,表情のうすーい人たち。そして,いつも脇でいい味だしてる犬クン

観始めは古い
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メメント(2000年製作の映画)

4.5

記憶が10分しかもたない男が妻を殺害した犯人を追い続けるが,証拠や証言を忘れてしまうためメモ代わりに全身にタトゥーを彫ってゆく...一度観ただけでは解けなかった謎に再チャレンジした。

冒頭のポラロイ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.2

ジム・ジャームッシュ監督の作風が好き。短編の集合体がカルト映画としてここまで人気がでるとは

とにかく芸達者揃い配役で役名は本名,つまり役を演じるのでなく本人役で登場。
イギー・ポップをジミーと誤って
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

はみ出し女子二人組アツい! 
観客みなオサレだったぜ。古着屋と中古レコード屋店員は全員観るべし。
卒業後,大人になってくレベッカに対しイーニドは変わらずパンクなまま。
バス待ちのおじさんとイーニドはど
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

4.0

モノクロならではの色彩の豊かさに魅了された。さすがロウ・イエ監督,カメラワークと編集が際立っている。
魔都上海を舞台に,各国諜報員の暗号解読の頭脳戦とレトロホテルの裏の顔。雨にけぶる銃撃戦は硝煙まで輪
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無名(2023年製作の映画)

3.8

上海ノアール堪能させてもらった。編集の妙,繰返す同シーンを右か左か,別視点からみるとこんなにも世界は変わるのか!
政治内戦×日本軍台頭の歴史が動く陰で,暗躍する漢たち。梁朝偉:トニーの演技はもちろん,
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

シャラメはじめ,配役陣の贅沢さにうっとり。どこまでも続く吸い込まれそうで美しい砂漠に,メカと迷信と人びとの営み。どこか既視感あるのは『マトリックスⅡ』,あるいは『スターウォーズ:エピソードⅡ』思い起こ>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

アキ監督が引退から復活し,2024年公開の『枯れ葉』は,『パラダイスの夕暮れ』の第二章らしい。
市井の人びとが貧しさの中で泣いたり笑ったり恋したり...を描いた労働者三部作のひとつ。数十年前の物語だが
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.5

マッチ工場で働く少女イリス(推定18歳)は,毎日身を粉にして働くが,搾取する親や自分をもてあそんだ男へ復讐する。男への手紙が切なくかなしい。不運な幕切れに余韻が残る。
ところで,同日鑑賞した「パラダイ
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