2024年 アカデミー賞助演女優賞は本作,
それだけの情報でミニシアターで観た。
映画通たちがこぞってほめるのも納得の抒情映画だった。
ふとっちょの女性が脇をささえる映画は間違いない!
古くは『風>>続きを読む
2023年話題になっていた「アバンとアディ」。さきに台湾で金馬賞・男優賞を,沖縄環太平洋国際FFで観客賞・審査員特別賞と主演俳優賞を獲った作品のため,一般公開の配給がつくのを待っていたが,待ちきれずつ>>続きを読む
インドの片田舎の年老いた農夫の話。
土地売買がすすみ,村に残されたのは,彼のたった1規格の田んぼだけ。
雨降りを祈願し神へ奉納する,大切なお米つくりをまかされたが...
農夫役の孤高の老人の悲哀,実>>続きを読む
ピーターが初めて師匠の太鼓の音色に魅せられる,うっとりの表情が忘れられない。
実は3回目の鑑賞。古典音楽のムリダンガムを通しての成長物語。
まず冒頭の教会とピーターという名前に
??
となり,>>続きを読む
ぶっちぎりシスターフッド!
2020年台のタランティーノか。
イード(断食明け祝祭)や“インシャアッラー”とあいさつ交わすなど,偶像崇拝のヒンドゥと違うイスラム文化が顔を出すが,イギリス市民だし,ス>>続きを読む
ヒンディ語版ヴィクヴェダを観た。
プロローグのおとぎ話導入から惹きこまれ,ストーリーはタミール語版でわかってはいるものの,ラストまでずっっぅと前のめりで観た。
物語:ギャングを根絶やしにするため,>>続きを読む
地下掘ればお宝ザクザクのローマ田舎で,不思議な予知能力をもつ考古学愛好家アーサーは墓荒らし仲間と盗掘品を漁る日々。実は,失踪した最愛のひとを探しているのだが..。
..ちょいネタバレ..
アーサー>>続きを読む
“昭和20年8月15日あと,
まだ戦争が終わっていないひとたち“
を描いた 反戦映画。
ずっと戦争を引きずっている三者三様の女と男と少年が,互いの傷を隠しながら擬似家族のように暮らすのだが,ある夜,>>続きを読む
配給切れでもうすぐ日本最終上映と聞き,駆け込みで鑑賞。
あらすじ
他民族国家マレーシアでは,異なる民族どおしの恋愛には壁がある。マレー系少女オーキッドは金城武が大好きで,DVD屋台バイトの中華系ジェ>>続きを読む
ヤスミン・アフマド監督の長編遺作「TalenTime」 (学園の音楽コンクール)
わたしが人生でいちばん好きな映画。
映画祭でも上映会でも何度も鑑賞した。
2009年7月に亡くなり,マレーシアの珠玉>>続きを読む
カーレースが主軸と思い夫と観に行ったが,予想に反し,人間模様に重きをおいた映画だった。主要人物三人の誰に共鳴するかで,面白さが異なってくる。
エンツォ・フェラーリ:アダム・ドライバー
ラウラ 妻兼共>>続きを読む
イタリア映画祭にて。
生死を分けるアディショナル・タイムに,ひとは何を想うのか。
みずから死を選んだ三人の男女とひとりの少年。“ベルリン天使の詩”同様,現れた天使はやつれた中年男。彼らの仮死七日間を>>続きを読む
レオス・カラックス特集にて,数十年ぶりに再鑑賞。やはり堕ちてゆく男が主人公。
35ミリフィルムのざらざら感や雑音が懐かしく愛おしかった。
昔見たときはこんなに顔アップのショットが多いと思わなかったが>>続きを読む
レオス・カラックス特集にて。
裕福な暮らし,美貌,芸術的才能,恵まれた出自の青年が,異母姉を名乗る女性に惹かれ,堕ちていく物語。
資金が底をつき,お屋敷には帰れず,心配するかつての学友や婚約者との関>>続きを読む
久しぶりのレオス・カラックス監督作。今作は音楽がイカしたミュージカル仕立て。
はじまりはフランス語の”スタート!アクション!”
以降は全編Englishで,音響スタジオ(室内)から屋外へと歌いながら>>続きを読む
ナスターシャ・キンスキーの顔が好き。
ライ・クーダーの哀愁漂うギター大好物。
なのに 【パリテキサス】 は不思議と見逃していて,現在に至っていた。
テキサスからロスアンジェルス州まで, 砂漠の砂埃が>>続きを読む
被差別カースト・ダリドの女性たちが立ち上げた新聞社『カバル・ラハリヤ』。偏見や嫌がらせに屈せず,女性視点だからこそのニュースを伝え続けた、ドキュメンタリー映画。
闇に葬られかけた採石場の死亡事故を明>>続きを読む
初公開時はモノクロ画像とボソボソ喋る天使のセリフが眠く,うとうとしてしまった。37年後の再上映では,自分自身も中年を過ぎ,美しいラブストーリーの裏テーマは“平和を祈る映画“だったのかと深く感じ入った。>>続きを読む
フランスの山荘で,冒頭すぐ,夫は転落死してしまう。
何があったのか?
自殺か、事故か、殺人か。
を軸に法廷劇へと展開していく。
被告人サンドラは死亡者の妻。
シュッとしたイケおじ弁護人はサンドラの>>続きを読む
おかえりなさい アキ監督
引退宣言を撤回し6年ぶり新作はいつものレトロ・ポップな美術と映像美。いつもの喜怒哀楽わかりにくい,表情のうすーい人たち。そして,いつも脇でいい味だしてる犬クン
観始めは古い>>続きを読む
記憶が10分しかもたない男が妻を殺害した犯人を追い続けるが,証拠や証言を忘れてしまうためメモ代わりに全身にタトゥーを彫ってゆく...一度観ただけでは解けなかった謎に再チャレンジした。
冒頭のポラロイ>>続きを読む
ジム・ジャームッシュ監督の作風が好き。短編の集合体がカルト映画としてここまで人気がでるとは
とにかく芸達者揃い配役で役名は本名,つまり役を演じるのでなく本人役で登場。
イギー・ポップをジミーと誤って>>続きを読む
はみ出し女子二人組アツい!
観客みなオサレだったぜ。古着屋と中古レコード屋店員は全員観るべし。
卒業後,大人になってくレベッカに対しイーニドは変わらずパンクなまま。
バス待ちのおじさんとイーニドはど>>続きを読む
モノクロならではの色彩の豊かさに魅了された。さすがロウ・イエ監督,カメラワークと編集が際立っている。
魔都上海を舞台に,各国諜報員の暗号解読の頭脳戦とレトロホテルの裏の顔。雨にけぶる銃撃戦は硝煙まで輪>>続きを読む
上海ノアール堪能させてもらった。編集の妙,繰返す同シーンを右か左か,別視点からみるとこんなにも世界は変わるのか!
政治内戦×日本軍台頭の歴史が動く陰で,暗躍する漢たち。梁朝偉:トニーの演技はもちろん,>>続きを読む
シャラメはじめ,配役陣の贅沢さにうっとり。どこまでも続く吸い込まれそうで美しい砂漠に,メカと迷信と人びとの営み。どこか既視感あるのは『マトリックスⅡ』,あるいは『スターウォーズ:エピソードⅡ』思い起こ>>続きを読む
アキ監督が引退から復活し,2024年公開の『枯れ葉』は,『パラダイスの夕暮れ』の第二章らしい。
市井の人びとが貧しさの中で泣いたり笑ったり恋したり...を描いた労働者三部作のひとつ。数十年前の物語だが>>続きを読む
マッチ工場で働く少女イリス(推定18歳)は,毎日身を粉にして働くが,搾取する親や自分をもてあそんだ男へ復讐する。男への手紙が切なくかなしい。不運な幕切れに余韻が残る。
ところで,同日鑑賞した「パラダイ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『人生は前にしか進まない』
ー日本ポスターのキャッチフレーズ
暴漢に襲われ記憶喪失で一文なし,という 辛苦の連鎖だけど,なぜかクスッと笑える アキ監督の世界観。恋に落ちた女性は社会福祉のお堅い仕>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ワケわからんメモが部屋に届く
ジャンキー集団に部屋を占拠され
パソコンをクラッシュされ
バスタブで毒グモに刺されそうになり
全裸でオモテ飛び出したら
逮捕されそうになり車にひかれる
地球上にある恐>>続きを読む
エマ・ストーンが人間の成長にともない
本能と欲望の幼児期から,教養を身につけ
感情を抑制できる自立した女性までを
ノーメイク,ノーブラ,ノーパンで怪演。
一方,哀れなる男たちは 知識欲や
独占欲や支配>>続きを読む