毎回マッティ・ペロンパーの登場にわくわくする。中毒性あり。
ケーキを思うままに切るカウリスマキ節には爆笑だった。たしかに綺麗に切る必要はないわ、すき。
どこまでも続く寒々しい風景と主人公の心情が溶け合>>続きを読む
デルフィーヌの孤独感や寂しさには共感できないものの、自分の感覚に頑固で、男の人に対して本当にいいと思うまで心の奥が動かないのは、すごくわかる。
自分を差し出しても他人に理解されないのがあまりにも続くと>>続きを読む
「ナイト・オン・ザ・プラネット」のウィノナ・ライダーがいろんな人のいろんな人生を見届けるように、二人の物語を追いかけるだけのつもりが、ちょっと思い出してしまった。
誕生日以外を頭の中で想像するのが、た>>続きを読む
サマーは、初めから「真剣に付き合う気はない」と相手に伝えていたし、自分が一番大事だという価値観で一貫していたと思う。トムも承諾していたから、お互いさま?
ただ、最後の会話は、トムが可哀想に見えた。それ>>続きを読む
蒲田のバーボンロード、また行きたいな。
1.中川監督の詩的な表現と古川琴音ちゃんのコラボは、かなり贅沢!
2.しあわせの形は人それぞれなのだと、ふわっと終わるところがすき。
3.セクハラや映画業界の問>>続きを読む
過激なのが苦手だから恐る恐る…とにかく、ニール・ヤングのサントラがバッチバチにかっこいい!
人がそこそこ死ぬのに、緊張感はない。深刻にスピリチュアルなものを描いても、ユーモアが残るなんて感服。
鹿のシ>>続きを読む
監督は、今の時代に対しての思いを、ヴァンパイアの設定で表現しているのだろうか?イヴが持つ紙の本やスマホ、アダムの古いテレビでの電話、「パターソン」での紙のノート。デジタル文化を全否定はしないアナログ志>>続きを読む
原点回帰でジャームッシュ作品。すき、とてもすき。余韻と余情を反芻したい。
どこにも辿り着かず、哀愁だけが残る物語。彼女たちの様々な人生を覗いたからといって、ドンに劇的な変化はない。目立つことといえば、>>続きを読む
ビートルズが流れる家で育ったからか、メロディが身体に残っていた。
圧倒的会話量なうえに、ファッションやインテリア、建築がおしゃれすぎて、画面に釘付けだった。特に、最後の綺麗な表現と結末には脱帽した。
いくつになっても、恋愛では不器用で情けなくかっこ悪くなってしまう男>>続きを読む
「友達でもない恋人でもないずっと終わらない関係」について、初めて考えた。
男女の友情は成立したことがほぼないのだけど、色恋無しに友達になってくれる異性というのは本当に存在するのだろうか?
生き様まで何もかもが美しい。生きるとは、楽しむことと苦しむことを同時に学ぶことなのだと静かに納得させられるような後半に、目頭が熱くなった。
生まれた時から備わっていた愛する力を自分の中で育て続けること>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
約1分の無音やお父さんが主人公の喉を触りながら歌を聴いているシーン、オーディションで涙腺崩壊。娘の歌を振動と唇の動きでしか理解できない苦しさや理解しようと必死になる表情に胸を締め付けられた。
「歌うと>>続きを読む
生々しい会話劇にジェンダーやルッキズムの問題提起を混ぜ込むの、すごい。いくら社会で「魅力的」とされていても、自分の容姿を消費・利用されたら、悲しくなるな。「魅力」は、時に呪いになりうると思った。
グッとくるストーリーではないけど、UKファッションと音楽がとっても好き。人生は常に通過点、と思えたら心軽やか。
監督のアルバムみたいな作品だった。
愛を信じられず、孤独を愛してしまう主人公。孤独を愛することは悪ではないけれど、苦痛と感じないほどに孤独に慣れてしまうと、自覚症状のない体の侵食が続くことになるんだな>>続きを読む
大人たちの一見無駄に見える会話、コミュニケーションの齟齬、文脈のノイズは、この物語において、欠かせない要素であるように感じた。
ほぼ誰一人子どもに耳を傾けていなくて、辛い。子どもの頃は、夜を深くて怖い>>続きを読む
友情はもちろん、デクスターの母の深い愛に胸を打たれた。見守るということ、これ以上に難しくて大きな愛はないような気がする。
生きづらいぐらいまっすぐなひとは好きだけど、行き過ぎた正義感は加害者になりうるんだなと。他人への過度なイライラは、他人を正すことで、自分の正義を証明したいという欲求から生まれるのかもしれない。
誰もが>>続きを読む
夫はかなりのクズで夫婦両方不倫地獄だし共感できないことばかりなのに、人間の弱さや葛藤をリアルに映し出して共感に訴えかけてくるあたり、フランス映画の美学みたいなものを感じる。
サンカヨウの花は、脆く散りやすく、水分を吸うと透明になり、乾くと白く戻る。その様子が、さまざまな感情に揺られ、家族、友人、恋のなかで心が移ろいゆく陽とぴったり重なる。
「大切だから言えない」きもちも、>>続きを読む
未だに蔓延るカースト制度をラブストーリーで問題提起する繊細なインド映画。
特に印象的なのは、召使いはキッチンの床で、階級が上の人はテーブルで食事をするということ。随所に散りばめられたラトナへの差別は観>>続きを読む