ふじたけさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ふじたけ

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

あれだけの人数と量を思い切りぶった切って流れるようにつないでいく監督に今後も期待。音楽でごまかされちゃうけど、いきなりにポンポン大胆だったり、接写でシーン飛ばしてるんだよな。人物が突然カメラを見つめた>>続きを読む

デジャヴ(2006年製作の映画)

4.9

もうなんと表現していいかわからない。こんな映画が存在してしまうなんて狂ってる。フレームに向かい合っている男女の顔を映すとかおかしいだろ。スクリーンを超え、映画を覗き見てしまったデンゼルワシントン。カー>>続きを読む

愛の奴隷(1976年製作の映画)

4.5

初ミハルコフ。狂人たちの高密度、砂埃、霧。列車。色は好きじゃないけど、木漏れ日が強烈。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

これ途中からやる気無くしただろ笑 ゾンビが本格的に出てくるまではなかなか良かったが、後半に行くにつれて命に対する尊敬がなさすぎて笑っていいのか分からなくなってくる。だけどモーテルのシーンとか、メタ的な>>続きを読む

ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)

5.0

なんじゃこりゃ笑グロいシーンは静止させてスキップするとか普通ありえんだろ。ゾンビ関係なしに、ただショッピングモールを走るだけでもう面白い。

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

4.0

勘違いとドジの連鎖具合とか、人を追うパンの躍動感が素晴らしかったりするんだが、女がうざすぎる。たかが世界の終わりの登場人物に匹敵するくらいのうざさ。だが、最後の大円団では不思議と苛立ちが消え、次々とや>>続きを読む

ナイチンゲール(2019年製作の映画)

3.0

カットの割りすぎで決定的瞬間がない。後半雑。始まってすぐにチカチカして見るのがきつくなったけど意外に最後まで見ることができた。歴史ベースなんだろうけど、悪人の描き方が単純すぎる。まあ本当にそんな感じだ>>続きを読む

路上の霊魂(1921年製作の映画)

3.5

クロスカッティングのせいで序盤がよう分からんし、後半に至ってもずっと続くので使いすぎている感じ。まあでも今の人でも普通に観られると思う。演出ではグリフィスとか外国の映画には劣るが、なんというか映画なん>>続きを読む

ニノチカ(1939年製作の映画)

4.5

大胆な移動ではないけど、部屋の中のドリーがとても心地いい。ジョークのシーンを何回も見直したが、結局何が面白いのかはわからん。均整のとれた強靭な顔のグレタカルボが大声で笑うとなぜか下品に見えてしまう。キ>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

観客全員で夢を共有する映画館で是非とも観たい映画。やはり映画館はオンラインで一人で見ればいいものではない。
時間と空間がくるりとつながっているけど、最後のオチは最初と円環構造?刑事は僕ら観客と近い立
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スージーの真心(1919年製作の映画)

5.0

後半にかけては途中ほんの少しだれた気がするが、演出と映し出された動きは確かな価値を持っている。障壁として扉と柵をしつこく描いてのあのラストシーン。

都会の女(1930年製作の映画)

5.0

草原でのドリー移動は映画の奇跡としか言いようがない

風の電話(2020年製作の映画)

2.5

だめだこりゃ。悲しみを共有する共同体へと観客を参加させようとする映画はやっぱりだめだと確信。ドキュメンタリーっぽい感じで妙に現実味を帯びているので、フィクションであるはずの出来事をわざとらしく強くみせ>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.4

このラストは無責任じゃないかと思うところはあるけど、省略の仕方とか繋ぎ方が色々と変ないい映画だった記憶がある。親が死んだ子供の世界に、労働を通して他者が到来するストーリーで、なんだかんだで考えさせられ>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.2

少ない予算だったんだろうけど、フィックスの画はばっちし決まってたし、シンプルな色遣いで描かれたアニメーション、特に雪とか霧の部分は中々見た甲斐があったと思う。結末に至るまでの道筋もこっちの予想を裏切る>>続きを読む

エデンの東(1954年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後の20分くらいを除いてよし。
外見は全然好みじゃないんだけど、弱さを抱えてるんだけどああいう単純に見える元気いっぱいな女の子を見るとどうしてもカッと熱くなってしまう。絶対主人公とくっつくんだろうな
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

5.0

初めてのホークス作品。クローズアップを多用せず、腰上または膝上くらいのサイズのショットを適度につないでいく天才のなせる技。いざという時には、奇をてらわずに引きの短いショットを簡潔にパッと繋げて見せる。>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

1.0

岩井俊二が日本版予告編を手がけた「ヤンヤン夏の思い出」を出すまでもなく、エドワード・ヤンの最も出来の悪い映画を前にしてもこの映画はあえなく消滅する。
この映画の映像が綺麗だと言う人は、偽物の映像で溢
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

1.0

あまりのひどさに途中から劇場を出たくて仕方がなかった。死ね、殺すぞ。
最初の二人が出会うシーンがピークでそっからどんどんひどくなっていく。あのエピソードはとても良かった。そして浅い被写界深度でまわりの
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天気の子(2019年製作の映画)

1.0

これは映画と人間に対する冒涜である。観客をなめくさってる。こんな映画を作るんだったら、もう二度と映画なんて作らないでほしい。怒りのあまり途中泣きそうになってしまった。もっといい映画作っている人が日本に>>続きを読む

散り行く花(1919年製作の映画)

4.4

カメラは単調だけど、クローズアップがあそこまで人の感情を映し出すなんて驚いた。あんなに怖い人の顔を見たことない。冒頭のピアノの美しさに泣きそうになる。儚く美しい感動ストーリー🥺

イメージの本(2018年製作の映画)

-

この映画は猛烈に眠い時に見るべき。猛烈に眠い、けどもうチケット買ってしまった、しかもあの伝説的映画監督の映画だ、なんとしてでもこの目に焼き付けておかなければ、寝てたまるか、という状態で見るのが一番いい>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

4.9

傑作。文句なし。人間みんな寂しくてメンヘラ化しちゃうんやな😳オチが考えさせられる。本当に二人は愛し合っているのか?ただ寂しいだけなんとちゃうか。愛し合う以外に選択肢がないからあなっちゃたのか?
空間
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遠い雲(1955年製作の映画)

4.8

いやーなんか凄いことやってる。めちゃくちゃ練られているわ。成瀬と同じく橋を使うの好きやな。
てか、高峰秀子はいつも似た役でかわいそう。ストーリーも定番の展開で、オチは想像つくんだけど、あれもしかして
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(1997年製作の映画)

4.2

落ち着いたブレッソンって感じ。俺はブレッソン の方が好き。
台詞がほとんどなく、省略されまくっており状況説明がほとんどないので分かりづらいけど、撮影が面白い。監視カメラのように人物がフレーム外に出ても
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明日は来らず(1937年製作の映画)

4.4

人生は辛い。年を取っていくばかりでなんもいいことないと思えてしまう映画。でも、幸せな時もあるわけだし頑張ろうと思えた

ボンベイ(1995年製作の映画)

1.9

これはひどい。最初の1時間ぐらいの展開マジで雑だし、葛藤あっての挑戦がないんだよ。一面的すぎる。

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.8

エンドが綺麗ごとすぎてちょっと冷めたけど、それでも感動してしまった😭あんな美しい心をみんな持っているわけがない。恋の前ではどんな主義思想も無意味やろ。まあ戦時中に作られたから仕方ないね。
自分ではど
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.6

撮影がすごすぎる。どうやって撮ったのか全くわからない。よく全編手持ちでやったと思うわ。
ただご都合主義が激しく、展開が普通。せっかくの世界観をもっと生かすべき。だけど、まあ何も知らずひたすらに振り
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.0

正直言ってあんまり面白くない。現実感が全くなく、監督レフンが作った夢を無理やり見せられているような感覚に陥った。多分時間が異常に引き伸ばされているからだと思う。監督の時間を無理やり押し付けられ、こっち>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.5

実は初めてのサイレントで、最初は戸惑い、つまんねーって思ったけど、脚本が素晴らしくカメラも所々面白いので充分に楽しむことができた。まだ小津のスタイルが確立されていないけど、それっぽさはある。
ぶつかり
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愛の残像(2008年製作の映画)

4.4

つなぎがスムーズでなかったり、展開が急だったりしたりで変わった映画。あまり好きではないが、窓とか鏡を使ってこちら側と向こう側を表現しようとしていたのがなかなか興味深い。考え抜かれて作ってるんだろうとは>>続きを読む