れさんの映画レビュー・感想・評価

れ

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

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〈リアル・ペイン〉が思ったより良かったので、こちらも観た。
どうしようもない空回りというか頭でっかちな押し付けの狂気で、ほぼホラー。善意や好意って悪意よりも悪な時ある、というのをこうも絶妙な雰囲気でや
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

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途中ちょっと意識飛んでたんだけど、ポーランドの景色が素敵だったのと突然シニカルパート入る緩急が良かった。90分なのもgood
“Real Pain”が「どうしようもない奴・厄介な奴」のスラングと、「本
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

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スケールでかいことやってて緊張感ありまくると思うんだけど、映画見てる間はずーーーっと安心感すごくてウケた。
ちゃんとどう考えてもダメな悪役がいるのも、圧倒的な強さでねじ伏せてくれる主人公がいるのも、展
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ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

(ガキの頃から原作ガチ勢、時間は経ってて久々に触れる。)
そこそんなに盛る?みたいな驚きとか、そこそんなに削る?みたいな物足りなさはあったけど、原作愛は伝わってきたワ!って感じだった。
二次創作とまで
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(2025年製作の映画)

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不気味さ気味悪さ、妄想と夢、めっちゃくちゃ面白かった……観たい映像作品ってコレじゃん、、、という気持ちになってる

モノクロでも美味しそうに見える食事シーンの妙。女性陣の都合よさと突如むけられる刃、ゾ
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

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観た時はイライラしてたけど、後から考えると「これは男の子版レディバードだわ」でちょっとだけ落ち着いた。
それにしても作中でのアラナを踏み台のように扱うのは心苦しい。ローレンスみたいな奴は大学でもう1〜
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

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セバスチャンスタンが途中からマジでトランプにしか見えなくなってきてビビる。なんだろう、身なりや話し方だけじゃない、口元とか身振り手振りとかなんか…?
しかし、ロイコーン役のジェレミーストロングも好演だ
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怪物(2023年製作の映画)

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先日宮沢賢治を読み返していて思い出してた映画。マークしてなかったから書き直しメモ入れておく。

誰しもが誰かにとっての怪物になり得る可能性があるということ。単なる多視点の群像劇に留まらず、もっとずっと
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

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張り込みも手伝いも質問も、じいちゃんに対してのこと動機すべてが無邪気さの塊だった。
無邪気さって、微笑ましくもあるし辛辣な鋭さを持つこともあるんだよな…じいちゃんにとっての3人は厄介でもあったろうし救
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

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想像以上だった…レンの奮闘がそのまま冒険譚になるのも、逃げて追いかけて追い越しての走り回り劇も、ずっと面白い。ずっと走ってる。
アルコールランプ・花火・五山の火・祭り火と燃え盛る感情の揺れ、雨・ホース
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ブラックバード、ブラックベリー、私は私。/ブラックバード、ブラックバード、ブラックベリー(2023年製作の映画)

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誰かを意識するとどうしようもなくひとりぼっちだし、ひとりで居る心地良さを崩してくるのも誰かの存在だったりして、一人でいても誰かといても孤独なのやんなっちゃうよね〜〜って感じだった
死ぬのも生きるのも恐
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大いなる不在(2023年製作の映画)

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俳優演技が凄すぎて映像作品の枠を超えてるまである。認知症・妄想が進む父を、息子である森山未來が観察する感じもあるけど、やっぱり「話が食い違う」ことを映像で見せる追体験は面白い。〈ファーザー〉の時のドキ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

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なんとかしてあげたいと思うのも、なんにもできなかったと思うのも、どっちもエゴなのかもしれないけど。やらない善よりやる偽善を突きつけられたような気がした。佐藤二朗の役、しんどいな〜。「悲しいより悲しいこ>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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疾走感抜群だった。ATMを探して走るあの場面のダサさと切実さ。
音楽と勢いで、モノクロ映画も色付いて見える。

たまたまだけど、これを観た今の自分が27歳で、タイミング〜〜わかるわかる〜〜というのにも
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緑の光線(1986年製作の映画)

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下高井戸のゆっきゅん映画祭で見た後、ゆっきゅんが「不機嫌そうにしてたり要らんこと言っちゃう主人公の彼女の性格が悪いというわけではなくて、そういう時期とかフェーズにいることって誰しもあるじゃないですか。>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

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二人のすれ違い(パノラマ)を、土地の高低差(ジオラマ)で見せるの面白かったな〜
橋の上と下、自転車と徒歩、坂道、階段、地下の職場と高層マンションからの眺め。ストーリーの飛び具合はまあアレですが、映像と
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オアシス(2024年製作の映画)

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これで初監督作なのマジ???
キャストはもちろん良いのだが、テンポとか関係性とかノンストレスですごかった。バイオレンス要素はそこまで多くない気がしてるけど、彼らの傷と癒はたしかにそこにある感じ。
秘密
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

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もうなんも言うことないよ…
「何も言うことない」ということだけ言いたい。最高傑作。

すごい距離感で仲良くなれるけど知らんうちに連絡取れなくなって気付いたら海外移住とかしてるダック姉さん、マジでこうい
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お祭りの日(2024年製作の映画)

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お祭りの日にお祭りに行かない人たちのオムニバス作品。
見終えてから1本目の「お祭りって、楽しむことを強制されてる感じがして?なんか嫌っていうか」の米良さん台詞に立ち戻り、そういう人たちがたくさん出てき
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せん(2024年製作の映画)

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何度も何度も「いつもと変わらない」と繰り返しながら、遠い場所での劇的変化がラジオ(ラジオの声がツダケン)で流れてきたり道の向こう側で事が起こったりする、緩さと緊張感。遠くの家族より近くの他人、ってよく>>続きを読む

COUNT 100(2023年製作の映画)

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ありがたく受け渡す生活と乗っ取られ消し去られる感覚、林遣都の一人二役も良かったしじわじわ不穏な空気を出し続けているのもキモくて良い。レスだった自分に対してセックス見せつけられただけでやるせねえのに、投>>続きを読む

理解される体力(2022年製作の映画)

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最初から最後までおもしろすぎる。根矢涼香脚本ってエンドロールで知って大納得だよ。大暴走する柳エリカに対して三浦貴大の「私はあんたより感情が表に出にくいだけで、傷ついたり怒ったりしてんの」という台詞、最>>続きを読む

あんた(2022年製作の映画)

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千葉くんこんな映画作ってたんか。恋人ではないけど友人よりは特別ででも家族にはなれない、二人だけの関係性の微妙な揺れと生活環境の変化が、回想としても対比としても絶妙だった。嫉妬とは違うけど素直に喜べない>>続きを読む

ストレートパス(2024年製作の映画)

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面白かった。作品としても企業広告としてもよくできてるなあ〜 紆余曲折人生と、本人の真っ直ぐさが、両方出ていて良かった

YouTubeでも見れるメモ
https://youtu.be/8pKvFRN
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吠えるのをやめた犬(2021年製作の映画)

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母娘もワンコも無碍にされて悔しくてやるせないけど、互いを必要とするまでに時間を要するまでの過程をコンパクトにまとめていて作品として見やすかった。おじいちゃん、欲しい言葉をくれる大人で良かった。孫のパパ>>続きを読む

子どもにまつわる短編映画(2023年製作の映画)

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超かわいい!
海へ行くこと、そこを海にすること、子供らの企画力と発想力。
波の音エンドロールもgood

希望のかけ橋(2022年製作の映画)

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男の子の完と女の子の折り鶴が効果的で、表情豊かな人形アニメにドキドキした。お風呂のシーンで栄養失調を物語る“リアル”な身体も、彼らが傷付いてここにいることを思い出させる。
そして恥ずかしながらポーラン
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聞いたことのない話(2022年製作の映画)

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壊されたテレビと、そのテレビ枠を使った日々のニュース発表。おばあちゃんが外界と繋がる手段。孫の奮闘と、ラストカットのテレビ枠に入ったおばあちゃん(出演側にもなれた)可愛かった。

違国日記(2023年製作の映画)

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原作漫画が強すぎて、これはわざわざ映画にしなくてもよかったのではとちょっとだけ思った。

でも、がっきーのまきおちゃんと、夏帆のダイゴは最高キャステング

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

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ロケーションも出てくるキャラクターも出会いも喪失も記憶も古着もカップラーメンもメンソールのハイライトも何もかも良いけどお腹いっぱいで「あざと〜〜…」と思ってしまいあんまり入ってこなかった。佐野が好きだ>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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絶妙にやる気なさそうに登場した佐野くん、最初は何かドジっちゃう系のキャラかと思いきや大活躍で大ウケしちゃった。何この最高展開。何がどうなったら殺し合いになるんだよ面白すぎるでしょ。

完全に自分の予想
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

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リベラルとジレンマでワーワーなっちゃうカジュアルなディストピアで、ずーっとこの時間が続けばいいのにと思ったし、ずーっと辛かった。どっかにありそうな近未来と、まさに今起こっているような社会問題を、よくも>>続きを読む

あみこ(2017年製作の映画)

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「あんな女、大衆文化じゃん」が効きすぎて死んだ。

あみことアオミくんの“魂の会話”、あの瞬間の二人だけがこの世界の全て(他のことはどうでもいい)みたいなの体験しちゃうとそれ以外なにも考えられなくなっ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

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支配、生還、食人、汚染、蘇生、と以前に増して“宗教み”があるなあ〜
R.M.Fは轢かれて死んだり飛んで助けたり生き返ってサンドウィッチ食べたりするけど、“支配/被支配の関係性から除外された人物”という
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

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「かりんちゃん」の存在のスパイスさすごい。地獄パートからの大団円、あの世とこの世をひっくり返す“逆立ち”(母そこまでそのまま行くんかというツッコミ)最高に笑った。森山未來、ちょっと下品でやる気のないあ>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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思ってた以上に超北海道でなんか懐かしくなっちゃった。でもあんなに陽がさす雪景色ってなかなか無い気もする。曲ありきなの観た後に知って、なるほどこれはMVの空気感だったのかと納得。潔く台詞を削ぎ落とすのも>>続きを読む