laylaさんの映画レビュー・感想・評価

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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

集団の狂気。
親愛や尊敬の気持ちがあるはずなのに、
人が人としての感情を持つ事が許されない戦争という状況の異常さ。
地獄はこの世にあるんだ。

ラストカットのインパクトにあの美しい旋律が被さって、その
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

気が遠くなるような壮大な宇宙の中の
ちっぽけな地球の中の
ちっぽけな自分たちの
ちっぽけな生きづらさ…

山添くんがこのまま今の会社で働きますって言った時の、元上司辻本さんのこらえきれない涙に思わずも
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.5

スピード違反でパトカーに止められてから後のテルマの覚醒が最高。

有名なラストシーン。
映画館のスクリーンで観られて幸せ。
あまりのカッコ良さに涙でかすんでしまったけど。
心の中でガッツポーズざまあブ
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Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

4.3

このどうしようもない切なさは
「ブロークバック・マウンテン」と同じ感覚。
時代が、国が、立場が、許さない恋愛。
本来の自分を殺して生きることを選択しても、数年後、生活が落ち着いてふとした瞬間に、蓋をし
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.0

窓、扉、通路、をスクリーンの真ん中に捉える構図の重厚な動く絵画の連続という感じ。
廃墟好きの私は、隅々まで目を凝らして堪能した。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

虐待とまではいかなくとも、
両親が不仲で居心地の悪いこんな家庭ってたくさんある。
コットの「帰らなきゃだめ?」って言葉には胸が苦しくなった。
温かい場所は与えられて奪われる。
大人の都合で。
コットが
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

「しあわせは いつも じぶんの 
こころが きめる」
相田みつをさんの言葉を思い出した。

日々是好日。
心の持ちようで変わり映えのない日々もPERFECT DAYSになる。
世の中の美しい面しか見な
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

ギュっとしたら5分の1くらいになりそうな内容を148分。
ひたすらに心臓病と認知症、ご老体お2人の行動・表情を見させられる。
これがいつまで続くんだろうってくらい。
だんだん麻痺してきて、自分も本に埋
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セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編(2022年製作の映画)

4.0

韓国イケメンでたっぷりエネルギーチャージできた!

自分の気持ちの揺らぎに戸惑って、
一瞬動きが止まる時のチャン・ジェヨンの表情が最高。
戸惑え戸惑え(笑)
後編も楽しみ。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

冒頭、男たちのしょうもないバカ話からの、
Little green bag、スローモーション、
黒スーツ、黒サングラス、
何度観ても震えるほどカッコいい〜
私が観てきた映画史上、
オープニング、ナンバ
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Winter boy(2022年製作の映画)

3.5

キラキラしてない青春。
よく考えるとかなり危ない青春。
唐突な行動、突然の激情、奔放な性、
分かるような分からないようなモノローグ…
フランス映画らしい要素が満載。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

5.0

砂漠の中の桃源郷。

バグダッド・カフェ=Calling youと
言っても過言ではないくらい、この映画の気怠さ、後半の腹の底から湧き上がるような幸福感のイメージそのまま。

この超名曲の作者がマジッ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

愛すべきミドルエイジ達のペーソスたるや。
五臓六腑に染み渡る(泣)
こんな世界の片隅で地味な日常の繰り返しが何になるんだ、って人生に嫌気がさした時、
そっと優しく背中を押して
明日に向かわせてくれるよ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

はちみつ色の白昼夢。

なんと言ってもアナ・トレント。
彼女をなんと表現したらいいんだろう。
可愛いとか美しいを超越した
別次元の妖精のよう。

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

エルビスと哲学のオタク、
こんなチャーミングなキャラクターの
先生に出会いたかったなー。

(2023年製作の映画)

4.0

壮大なブラックコメディ。

清水宗治の切腹ショーはエグいコントだった。
斬られまくり、撃たれまくり、首落ちまくり、
枯れ葉ひとつの重さもない命、
って昔流行った歌を思い出した。 
義理や人情は微塵もな
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.0

一言で言うと、
「人間の尊厳とタブーに迫る名作」
(ポスターより)

万人受けはしないだろうし、私の好みでもなかったけれど、好きな人は凄く好きであろうカルトムービー。
好みじゃないけど、かなり特殊で強
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.5

同じ時代同じイタリア、同性愛に対する偏見や無理解な人が出て来ない
「君の名前で僕を呼んで」は平和だった。甘美な楽園のようだった。
この映画ではそれが家族の恥、大罪として扱われ、とんでもない仕打ちや差別
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アメリ(2001年製作の映画)

4.7

素敵!大好き!
人は好きだけど人付き合いは苦手、それゆえ孤独をすっかり飼い慣らして人生を楽しんでいる私には共感しかなかった。
1番好きないたずらはガーデン・ノームの世界旅行…そして旅立つお父さん。
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マネーボーイズ(2021年製作の映画)

4.0

「生きる意味なんていちいち考えるな」
辛い時はこのセリフを思い出して心の中で反復。

ダンスシーンの曲「不安よ、こんにちは」
この世の憂いをしばし忘れて踊るおどけた表情。
このシーンが好き。
国や環境
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

とにかく凄い!
凄いしか言葉が出てこないくらい全方向から凄すぎて、インド映画初めて観たけど、もうスケールが凄すぎて度肝抜かれて、エンドロールが終わっても立ち上がれないって感覚久々に味わった。

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

5.0

あまりの美しさに号泣してしまった。
遠い国、モロッコの異国情緒溢れる静かな街の片隅。つましく生きる3人の、日常の中の小さなさざなみが変化をもたらす。

旅立ちの時を待つ時間が愛に満ちていき、痩せ細って
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.8

軽い気持ちでBL映画を観に行ったつもりが、
とんでもない収穫だった。
鈴木亮平さん凄い。
表情、仕草、いろんなシーンが目に焼き付いているけど、浩輔が両手いっぱいに手土産の紙袋でいそいそと歩く姿が愛おし
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.7

むちゃくちゃ面白い!
とにかくカッコ良くて痺れるスタイリッシュハードボイルド!

流血少なめだからか、ラストシーンがいいからか、後味が悪くなくて、いいの観たっていう興奮だけが残る。

廃墟好きなので訓
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名も無い日(2020年製作の映画)

4.5

我が故郷、名古屋の懐かしい風景と方言、
そして胸をえぐられる様な物語に涙が止まらなかった。
自分を犠牲にして親に尽くす、一番の孝行息子が、心優し過ぎるが故に壊れてしまうという不条理。
皆んなが自分を責
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2gether THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.8

卒業式でのライブシーンのサラワットはイケメンが過ぎます。。。
会場中に愛が溢れていて、眼福以上に得るものあり。
もうハッピーのシャワーを全身にたっぷりと浴びたみたいな高揚感で、
エンドロールが終わって
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

たくさんの映画を観てきたけど、私の中でこれを超えるものにはまだ出会えていないし、これからもないと思う。

同じセンテンスを二度も三度も繰り返す独特な鬱陶しいしゃべり口調。
バレバレな大見栄のホラ話。
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.2

R15で大丈夫?ってくらい大胆で、きわどいアングルにヒヤヒヤした。
大倉君も成田君もハマり役でとてもよかったんだけど…原作のラストが本当に最高なのにな…ちょっと違った。
それだけが残念。

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

4.2

欅坂はてち以外、誰の顔も名前も知らなかった。そのくらいてちが突出していて彼女にしか目がいかなかった。
自分の天才的な表現力と存在感に、まだ十代の彼女は心が付いていかなかったんだね。
舞台袖で嫌だ嫌だと
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性の劇薬(2020年製作の映画)

4.0

最後は妙に温かい気持ちになるBL系AVって感じ?
私は好きです。
恥ずかしさと幸福感入り混じってシネマロサを後にしました。

やっぱり映画鑑賞は映画館がいい。
戻って来れて嬉しい。