ならさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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プラトーン(1986年製作の映画)

3.5

どこまでもリアルなベトナム戦争映画。戦闘とジャイアニズム的な内輪感のいざこざと血と死。バイネームが無い敵と個々人を認識出来る味方が関係なく死んでいく光景に見入ってしまうのは、人には殺人と死に対する本能>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.5

今で言う猟奇的殺人というヤツ。ザクザクと包丁で人を刺す仕草に時代を感じた。現代映画なら銃だろう。映画というよりテレビのサスペンスドラマという感じ。当時の時代背景からこの作品がどういう点で優れていたのか>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.5

終始、実態のない幽霊を見ているような気になった。記憶が曖昧な2人の男とそれらを繋ぐ1人の女。映像に騙されっぱなしだった。自分が認識していることだけが記憶ならば快楽だけ認識していたいよね。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.5

何度見ても名作。物語がどうこうの前に世界観で全てが完結している作品。人が抱く近未来のイメージはブレードランナー以後はすべてブレードランナーの世界に収束されてしまう。過去のSF作家が描く発展的未来でない>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.3

人の肉を食べることに快楽を見出してしまう姉妹の話。人肉を齧り肉体から血が滲み出るシーンもさることながら、眼を舐めるクラブのシーンもどことなくヤバかった。性癖って人それぞれだから怖いよね。フランスの学生>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

バカなんで途中まで展開が読めなかったが、伏線を全部回収して後半部でタイトルの意味に気付かせてくれた。なるほどなぁという感じ。こんなん出来たら毎回やり直したくなっちゃうよね。

ニキータ(1990年製作の映画)

3.5

レオンと同じリュック・ベッソンの作品。ジャン・レノも登場するし、レオンのプロトタイプのような作品だった。北条司のエンジェルハートに通じるものがあった。いや、時代的にはニキータに通じるのか。愛と命がテー>>続きを読む

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.3

大学時代に映画館で観たので2度目。内田有紀が身体張ってた。よくこの役引き受けたよね。デフォルメされた閉鎖病棟の入院患者たちが最近周りにいる輩達に似ていて笑った。ここまで酷くないけど、こんな奴らばっかり>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

3.4

異星人はSF、怪物はホラー、内容は終始パニックアクション。トッピング全乗せみたいな感じで、ずーっと戦ってた。すごくお金かかってそう。色々なところにフラグも立て易いし、この流れでたくさん続編を作ったのだ>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.3

ウラシマ効果と夢オチの最高峰。80年代のSFをモロに曝け出した名作だと思う。サラッと挿れてきたあたるの「好きな人を好きでいるためにその人から自由でいたい」ってセリフはマジ名言。さくらさんの声も素敵。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

前半、ただのサスペンスかと思いきや後半1時間で一気に展開した。「白いドレスの女」のキャスリーン・ターナーを上回る悪女ぶりだ。物語が進むにつれて妻エイミーの表情・風防ががどんどん変わっていくのに圧巻され>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.1

タイムパラドックスの話。過去の偉人や偉作に憧れるのはいつの時代もどんなジャンルでも変わらないみたい。パリの街並みはいつの時代でも綺麗だった。

天国の日々(1978年製作の映画)

3.0

前半はどこまでも広がる美しい田園風景。後半は嫉妬と怒り。ストーリーよりも夕陽の壮麗さや自然の雄大さに目を惹く作品。イナゴを毟り出す場面では人かイナゴか、炎の中では同列に見えた。

普通の人々(1980年製作の映画)

3.8

普通の人々。タイトルだけでちょっと怖い。ある事件をきっかけに普通の家族がばらばらになっていく話。でも家族それぞれの苦悩と主張はどれも正しく共感出来るから、普通はやっぱり難しい。壊れてしまったものは、求>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

半身不随のお金持ちとスラム街の黒人青年の妙な巡り合わせ。出自も感覚も違うのに不思議な友情が芽生えていく。とてもハッピーな話だ。しかも実話だというから、世の中ってどこになにが転がっているかわからない。涙>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.5

恋あり。夢あり。踊りあり。典型的なアメリカの映画って感じ。物語や展開より、シャッフルビートとそこを刻むギターのパワーコードが80年代のMTVをそのまま音にしたようでツボだった。サウンドトラックって大事>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

良き娯楽映画。カーチェイス、爆破と破壊、そして音楽!笑いに必要な要素がふんだんに盛り込まれてた。80年代の石原プロやカトちゃんケンちゃんはコレがやりたかったんだね。ジェームズ・ブラウン、アレサ・フラン>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.5

圧巻だった。人間が極限に追い詰められていく過程と完璧な結果を見せ付けられた。特にナタリー・ポートマンの精神がブラックスワンに侵されていくラスト30分は鳥肌ものだった。「抑えるだけでは完璧さに達しない。>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.5

スターウォーズというスタンダードがあるからか。この映画もSFのスタンダードの系譜に入るのだろう。最大の敵ゾーグが最後まで主人公と相対せず、不運でバカなのが序盤からフラグ立ってた。97年から鑑みたら黒人>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

3.5

87年制作の映画だからか、初期のCGと思わせるような可愛らしい合成映像が良かった。無意味に人をガラスに突っ込ませたり、連射で腕やら頭やらをえぐったり、硫酸にぶち込んでベチャベチャにしたり、意図的なグロ>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

ジャン・レノが主役かと思いきや、ナタリー・ポートマンがキーだった。殺しと愛の話。作品のテンポ感が良くどんどん惹き込まれた。12歳の少女に愛と死を語らせるなんてね。ジャン・レノの低く渋い声がイヤホンで聴>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.0

少し内容が暗過ぎた。ピアノを貪り弾く主人公の対象がピアノから男に変わる話。頭のおかしいイッてる目付きの演技が凄かった。愛だけはいつも思い通りにならないもの。ピアノの音もそうだが、終始降りしきる雨の音が>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

見た後に気持ちがほっこりする良い映画。ちょっと貧乏でちょっと不幸。そのくらいが一番平和なのかも。「お金は人生の成績表じゃない」っていうお母さんの言葉が沁みた。青春が挫折の連続なら、死ぬまでずっと青春は>>続きを読む

白いドレスの女(1981年製作の映画)

3.5

ルックスが良くセックスが上手い女には気を付けろという教訓映画。騙されるのは正直で馬鹿な男だけなのだなと。反面教師的なやつだね。

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.7

セックスレスの夫婦。妻の妹と不倫する夫。セックスに重きを置かない妻。そして現れる夫の友人。3人の欺瞞に満ちた日常が夫の友人によって少しずつ浮き彫りになっていく。価値観が違う人たちとは一緒に居ない方がい>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.8

日本人の方が立場が強い。さすがバブル期に撮られた映画って感じだ。日本映画なら絶対に映さないだろう風俗街のネオン、剣道、キャバクラ、自転車の群れ。。。街並みはブレードランナーを彷彿とさせた。ここは本当に>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

1989年のベルリンを舞台にしたCIAとKGBの冷戦アクション。ベルリンて街には冷たく渇いた音楽が似合う。デヴィッド・ボウイ、NewOrder、スジバン、ネーナとクラウドロックに影響されたであろうニュ>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.9

途中までタイトルの意味がまったくわからなかったが、アウシュビッツに収容されていたソフィーの過去のフィードバックから一気に物語が展開する。ナチスのホロコーストを題材にした作品。2つの選択の結末として殉教>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

子どもまで万引きして生活するのは、寂しさを紛らわせたいからかもしれないなぁー。お金もあるに越したことはないけれど。

後半の展開はまったく予想してなかったので驚いた。貧乏な光景や団地に哀愁を感じるのは
>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

草原に落ちていた人の耳を見つけたことから事件に巻き込まれる。「私をぶって」と嘆かれる成熟し壊れたオンナとのセックスとあどけない高校生の少女との恋愛。そして暴力と秘密。青年が知らない世界の蓋を開け、徐々>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.2

ハエ男の出で立ちは間違いなくB級ホラー映画なんだけど、どことなく愛の儚さと切なさも醸し出す妙な作品。中盤、ハエ男になった科学者の子を身篭った時、産んでくれと懇願するハエ男と化物を産みたくないと拒む人間>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

自分は何者かであるという淡い希望。それが孤独と相まって呼び起こす端から見たら狂気としか思えない行動。中盤でロバードデニーロの同僚のおっちゃんが言ってた「なるようにしかならない」が人生の全てだと思う。結>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.5

ミステリー映画のお手本のような作品だったけれど、謎を解くことより解けたとしても何も変わらない運命感のようなものを見せつけられた。これは監督ポランスキーがナチスに収容されていた幼少期や、妻シャロンテート>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.3

これが本当のセックス&ドラッグ&アルコホール。ゲットーでアウトローでクソったれ。それが良いと思えちゃうんだから、こっちもこっちで狂ってるよね。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

流石の名作はやはり名作だった。血と暴力と全体主義。シャイニングやフルメタル・ジャケットもそうだけれど、キューブリックの作品は本質と狂気を描くのが匠い。登場人物、誰の表情をとってもその辺のホラー映画より>>続きを読む

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