Lilyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

セッション(2014年製作の映画)

4.3

2人の熱量が等しくなったとき、隙のない一心同体の別次元の世界が拓けてくるもの。こんな最後の2人の9分間を求めて、人は導かれ、狂うために、もがくことをやめられないのかも。

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

指揮者は、理想と現実のギャップに苛まれるポジションの中で、どう自身のメンタルコントロールをしていけるかがキーなんだろうね。スポーツと違って、音楽の完成はどこまでも沼であるだろうから。

瘋癲老人日記(1962年製作の映画)

4.1

絶妙な足フェチと甘えと甘美と遠慮と謙虚さと。おじいちゃんを応援したくなるよ。もう少し、優しくキスくらいさせてやってもと。

オーガズム瞑想:ワンテイスト社の実態(2022年製作の映画)

3.6

詐欺師の心理学を学ぶには悪くない教材かも。一度洗脳を受け入れてしまった人の心の回復は、想像以上に大変そうで、オーガズムと対極の心身の閉鎖という結果になる皮肉さね...

ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

4.7

サッカーで初号泣。観客の心を動かすのは、勝敗ではなくて、目の前の1点に込めるチームの強い想いだね。人生も同じ。今にフローな姿は誰だってかっこいい。それにしても、サッカー好きでなくても、パク・ソジュンの>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

監督の築き上げた世界、日本、世界、人生、どれをとっても通用する大きなメタファーアニメ。物も人も崩壊と生成を繰り返し、循環するものだから。感動の度合いは薄かったけれど。そんなものだよね、と至って普遍的。

君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.5

文脈の回収に忙しい作品だったから、自己犠牲までの家族愛の盛り上がりの余裕があったら、もっと心打たれたんだろうな。ソ・イェジの素朴な演出はよかった。

非常宣言(2020年製作の映画)

4.6

涙涙。機内は、日本のメタファーか。気づいていない人が多数派だろうけど。イ・ビョンホン級のパイロットが現状いないところが寂しいね。

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.6

あなたの顔の前に、美しさがあって、その美しさに溶け込みたい欲望と葛藤が人生に、まるまる反映される面白さに、飽きることがないから、今日も生に期待するんだよね。

怪物(2023年製作の映画)

3.8

それぞれの怪物として見るには、大袈裟かな。学校も家も窮屈だった2人が、唯一自由になれた場所があって、邪魔がいない2人だけの世界を共有したかっただけで。バイアスに囚われない生き方をするだけでも、ずっと生>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.7

アクションをフルに愉しむためのストーリー。遺伝子操作で、いくらでも馬力をもたせるのが、最近の流行り?イ・ジョンソクは、傍観者で血に触れずによかった。何もしなくたって、甘い声と存在感だけで十分見応えある>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.4

ずっと一緒にいることの違和感と離れてどう思うかの実験だったのかな。精神的に自立しているけれど、それでも求め合うことを誰もが理想としているなかでの葛藤のグラデーションが見れたね。

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.2

くだらないことで悩み過ぎて、人生の歯車まで、狂う自爆系の主人公には、共感できないところが、観ていて少し辛いね。運は掴み取るものだからね。人生の分かれ道で、抱いてあげていたら、考えも変わっていたかな?

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.1

やはり、ホン・サンス監督とキム・ミニの映画は、中毒性があるね。ふたりの普段の会話や想いあっていることが、素直に表現されていて。キム・ミニは、ホン・サンス監督映画に執着していることも、もったいなくなくて>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.6

芸としては、それなりに愉しめるけれど、もっと言動絡みで、キュンキュンして涙活したかったと韓ドラ好きの私としては、どうしても思ってしまうね。

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.4

ピピピピピー!!ひたすら血の雨を浴びる映画。無害な人はいなかったような?化け物も意外とあっさりやられちゃったね。最後まで、ソ・イングクも見たかったのにね。

ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

3.5

ひとりの存在だけで、生きたい最高の理由ができるよね。世の中のイベントは、気にしなくてもいいけれど。毎日を記念日にすればいい。

僕の特別な兄弟(2018年製作の映画)

3.8

お互いの不得意なことを補完し合う関係。長続きする一番優位な関係性なんだろうな。負荷が傾いてもダメだし、パーフェクト同士だと存在意義を疑ってしまうだろうしね。

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.6

モガディシュのように、また共通の目的と敵があれば、北と南で手を組む時がきて、統一に向けての大きな一歩になることがあるのかな。本と土嚢袋を貼り付けたカーアクションの迫力は、「新感染半島」を超えて過去一か>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.6

涙涙涙。πの音楽にも事件の真実の証明にも親子のような再会にも。人生もあらゆることが出し入れの繰り返しと思えば、最後は、オイラーの等式のような、美しさを目指しているのかも。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.6

ソヨンも生まれてきてくれてありがとうに涙。人の心は、仕事だけでは測れないね。子供に優しい大人は、完全悪ではないところに、家族みたいになれた瞬間に、救いがあった。IUの後半の笑顔にも。結果の愛故の原因に>>続きを読む

星になるまで(2019年製作の映画)

4.6

最後は涙。光と闇の対極が残酷で、ずっと忘れられない作品のひとつになりそう。少女の可能性、もっと観たかった。これからの活動も楽しみ。

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

4.6

涙涙涙。過去の後悔と未来の希望が作った駅には詰まっていて、つまり、それは全てが愛だった。人生の転機も愛が創り、愛で癒され、愛で育つ。

君が描く光/ケチュンばあちゃん(2016年製作の映画)

4.6

涙涙涙。血の繋がりは問題ではない。真実は、ふたりの信頼の光の中に。ふたりの真実を見つめ合う瞳もまた、光っていて、美しく、ふたりの人生を変えたんだ。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.4

自然美だけで泣けるなんて。家族と生きた自然への愛と思い出のこだわりが狂気にも映る二面性で、彼女自身を美しく魅せる不思議さがまたたまらないね。

20世紀のキミ(2022年製作の映画)

3.8

『二十五、二十一』で観たような小道具と背景とストーリー。ドラマの方が断然よかった。感情の変化に追いつけないまま終わってしまった。素直な表情の欠如からかな。偽りのシーンが多いと退屈しちゃう。

アイ・キャン・スピーク(2017年製作の映画)

3.8

個々のミクロな視点で見れば、慰安婦はいつの時代にもどこにでもいたことで、マクロ的にラベルを貼り付ければ、いくらでも切り口によるバイアスで、善悪のレッテルをはることができるよね。中には、本気の恋だって生>>続きを読む

甘酸っぱい(2021年製作の映画)

3.2

甘いところはどこに消えた?妊娠を喜べない彼女への同情心が募る。身勝手で、彼氏の良さが全然伝わらないから、共感できずに、モヤモヤと反面教師にしかならなかった。ひたすら辛いよ?
チェ・スビンの可愛さを知れ
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.9

真実の愛とはこういうことだよね。執着させることではなくて、成長を見守ること。成長を求める者は、いるべき場所、人は変わるもの。変化はチャンス。恐れる必要はない。

ラブ・クリニック(2014年製作の映画)

3.5

EDの原因の1番は喫煙なんです。夜の生活を充実させたかったら、お口も血管も綺麗な人をお勧めしますよ。五感の最大化の為にも。筋肉みたいなもので適度に使わないと衰えますよ。

愛の渦(2013年製作の映画)

3.8

モデルのお店があるの?相席居酒屋みたく女性料金タダにしたらもっと集客できそう。ベットの上こそ、その人の本質がみえるのよね。そこまでしなくても会話やメッセージでの前戯でパターン分けはできてしまうのだけど>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

4.0

過激の究極まで逝ってしまうとこうなるのね。極度のヒステリック女にしか映らないけれども。切り取ったモノの行方はどうなったのだろう。何事も腹8分目で悲劇回避できるのに。因みに食事は腹3分目を極めているとこ>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

4.0

深層心理としても性生活が人生を活きる理由であることは証明済みであるので、あとは開放性の問題だけ。もっと心が自由になるだけで異なる世界観が与えられる、お得な人生のエンターテインメントであり続けるだろう。>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.3

無駄なことに引き込まれないよう、ヒステリック人間とはなるべく距離をとることしかないと思うので、関心持てる人種ではないなぁ。立ち直りは自分でするしかないだろうし。

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.5

未練たらたらの状態で結婚しても幸せになれないこと知っていたよね。再会する前から気づいていたけれど、身体が形状記憶していたのね。噴火する様に燃えたことを。

花様年華(2000年製作の映画)

3.7

前戯で始まって前戯で終わり静けさと湿度と熱さと粘性だけを残す、なんとも焦れったいつくりなの。また一味違った官能さに浸された気分ね。悪くないわよ。