Stolloneさんの映画レビュー・感想・評価

Stollone

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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.3

奇怪ファンタジー。なにもかも変だった出来事に対するオチが素晴らしかった。

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.3

西部劇の終わり、時代に取り残された老人たちが銃声を響かせる挽歌。基本非情な男たちが仲間のために戦い散る姿にグッときた。銃撃戦も暴力性と火力が高くて素晴らしかった。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

様々な人の過去が主人公の今に交わる映画。約3時間の長編作品ながらも素晴らしい演出と脚本によって濃密な時間を味わえた。葛藤と希望をじっくりと描く心地良い贅沢さが良かった。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

桐島の退部宣言に狂わされた者に狂わされた者たちの映画。学生キャラのリアリティが高すぎるが故にほとんどのキャラが痛々しいが人間臭く生き生きしていて良い。なんとも厭らしい青春映画。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.7

可笑しいほど虚無。ホラー,コメディ,暴力,恋愛等の黒沢清監督の魅力がたくさん詰まっていた作品。虚無を巧みに操る監督の手腕に脱帽。終始目が死んでる姿はまさに「復讐ほど虚しいものはない」を表現しているよう>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

4.3

破滅に向かう青春映画。主人公の葛藤と友情がコミカルかつヤンチャに描かれていて、暴力的ながらもどこか眩しい青春らしさもあってとても面白かった。デニーロ演じるジョニーのイカれ具合とスタイリッシュでかっこい>>続きを読む

ブロンソン(2008年製作の映画)

4.3

暴力映画の傑作。おしゃれでかっこいい映像と音楽にトム・ハーディのお茶目で可愛い演技が合わさった見応えある作品。笑顔で近づいてくるやつほど恐いものはない。

デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

4.4

アクション寄りな暴力が魅力的な映画。人体損壊描写がギャグに見えるほどグチャグチャになっていて面白い。暴力マシンだった主人公が泣き出す感動的なラストもズルいくらい良かった。ザラー監督、好きだ!!!

子供たちは見ている(1942年製作の映画)

4.2

母親と愛人が駆け落ちし、父親の家族は最悪な性格をしている救いがない映画。前半に見せられたら家族崩壊までを後半に描かれるという鬼畜な構成で面白い。父親が自殺し母親に絶望する無垢な少年が自立しようと歩き出>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

4.1

まるで青春恋愛映画を観ているかのような甘酸っぱさと可愛らしさ。良くなりたいという思いとは裏腹に自体が悪い方向に進んでいき自身も周りも不幸になってしまう厭な内容で心が落ち込む。唯一無二の脚本に脱帽。

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.8

前二作の青春モリモリバージョンみたいな映画だった。新しさはほぼなかったが太一の成長はこっちも嬉しくなる。

失われた週末(1945年製作の映画)

4.4

自信のない作家が酒に逃げまくるアル中物語。周りには煙たがれ強盗や不倫まがいのことを犯してしまう終わってる人が主人公なだけあって有害性と負の感情が存分に味わえる最高に最悪な作品だった。しかし後半からジャ>>続きを読む

サボタージュ(1936年製作の映画)

4.2

最悪な大人しかいないテロリスト映画。何も悪いことをしてない無垢な子供に被害が及ぶ最高に最悪な映画で心底厭な気分になったが浮気相手が共犯者となり純粋なロマンスへと発展する構成がなかなか面白く厭らしさだけ>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

4.6

結婚した夫の前妻レベッカに脅かされるサスペンスではなくミステリー要素が強い映画。前半は謎が謎を呼ぶ展開と女中による嫌がらせに苦られる人間ドラマが楽しく、後半からはジャンルが何度も変わっていく構成に唸っ>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.9

イノセンスの損失と最強クイーンの登場によりキャラたちの友情がよりシリアスに、よりアツくなっていた。テイストは違うものの上の句と似たようなことをしていたので面白いけど...な感想。松岡茉優の演技が素晴ら>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.3

ド直球な青春スポ根映画。部活の発足から個々の成長を描いた王道さが気持ち良く、人間味あふれる部員たちの友情に目頭が熱くなった。特に太一が良い。

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.1

人間の悪意に巻き込まれる怪物姉妹を主軸としない、復讐と暴力が止まらない人間ドラマメインの話でかなり面白かった。丁寧かつ凶暴なホラー描写で心底厭な気分になれて素晴らしい。

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

4.1

ドライな作りで良かった。被害描写が凝っていてかなり恐い。

野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.3

松田優作の演技に恐怖する作品。タイトルが出るまでの冒頭が自分にハマりすぎてかなり引き込まれた。最高。

用心棒(1961年製作の映画)

4.3

ヤクザ同士の喧嘩に巻き込まれる人情に厚い男が平和のために奔走する娯楽作品。終盤までどう話が転ぶかわからない冗長がない完璧とも言えるストーリーに引き込まれた。三船敏郎の素早く無駄なき所作はもはや芸術。

デス・バレット(2017年製作の映画)

4.1

異色な現代西部劇。単純なストーリーとハードボイルドな作風によってエンタメ作品としてすごく楽しめた。また全編キマっている画で構成されているのが新鮮で面白く、そのアート性にドンドン引き込まれる。厨二病的な>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

4.4

父権による家庭崩壊がなんとも厭らしい。父親による圧力は家族のみならず知人,第三者も不幸にしていく、家父長制家族の恐ろしさと言葉の暴力による居心地の悪さで胃がキリキリする。

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.0

上質なロボットエンタメ作品。レイバー対決やヒューマンサスペンス調の話などエンタメ作品としてかなりの面白さで最高だった。工場内で渋い会話をするシーンが一番好き。

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.8

4人の男たちがどん底人生を抜け出すために密林という名の地獄に足を踏み入れる物語。良いことが一切起こらない最高に最悪な作品だった。有名な橋のシーンは正気の沙汰ではない画面いっぱいの狂気によってに疲れたが>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア(2022年製作の映画)

3.1

まさかのブロマンス映画で満足。ケイン・コスギの殺陣もちゃんとあって良かった!ドラマがほぼないアクション大盛りの62分。

バービー(2023年製作の映画)

4.1

男性社会と女性社会を対比的に描いたブラックコメディ映画。玩具バービー人形が現代社会に生み出した負の問題を攻めた表現と過剰なほどの極端な演出で切り込み危険性を伝える思ったよりもシリアスな作品で考えさせら>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.4

連続殺人鬼VS復讐に燃える男。家族だろうが誰だろうが死んでいく極悪な暴力の数々に目を奪われるのと同時に復讐という行為の虚しさに悲しくなる。最悪な方向に話が進んでからのあのラストはズルいくらいに最高だっ>>続きを読む

交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.1

ホルモンの曲が流れる青春映画。この手の映画あるあると丁寧な脚本によってなかなか楽しめた。恋愛映画の皮を被った友情映画なのも良い。

8 1/2(1963年製作の映画)

4.4

プライベートも仕事もどん詰まりな映画監督が妄想する作品。映像と脚本によって難しさを生み出しているが、普遍的な中年の問題を扱っているので観やすいし面白かった。

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