落伍者さんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

落伍者

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よこがお(2019年製作の映画)

3.5

甥と暮らすことを選択した筒井真理子と、彼女に憧れて介護福祉士になった市川実日子の今後の人生がどうなるか分からないが、「淵に立つ」よりはまだ現状不安定な足場に辛うじて立ってる分だけ僅かに救いがあるように>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.0

そもそも銭湯で殺る意味あるのかとか、火葬場じゃないんだから焼却炉じゃ燃えないだろとか、本職と素人は仲良くならないだろとか、学芸会みたいななんちゃってCARシステムはどうなんだとか、ツッコみだすと切りが>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

2.5

実はとっくに殺されてるか、妄想か、周囲にいない人扱いされてるのか等、色々考えたが、たいして中身がないようにも感じて他の人の感想見たら、富裕層と庶民の寓話だとか、アメリカと小国と手を貸さない周辺諸国のメ>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.5

国とIMFの取り決めに真っ向から反対する女性を主人公に据えて、かつ観客が映画館に入る韓国凄すぎる。これを格好良いとみるか、民族性の違いだと揶揄するかで評価が分かれそう。日本は比較的外資が根付かない土壌>>続きを読む

初恋とナポリタン(2016年製作の映画)

2.0

台詞が聞き取りずらく、ボリューム上げると会話の一部だけが煩く、BGMもデカい。音量調整が出来ていない邦画あるある。棒演技でもいいから増村みたいに声張ってほしい。話もありきたり。教師の男が全然教師に見え>>続きを読む

(1961年製作の映画)

3.0

この年代のイタリアやフランスって倦怠感のある人間が放浪したり、それに飽きたら乱痴気パーティーする映画多すぎやしないか。予算の少ない若手監督だけの話でもないみたいだし。最近、過去の映画に出てくる事象全て>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.0

再現ドラマの面白エピソードを雑につなぎ合わせたようで、話は面白いが編集が糞。メタネタに走る前にもっと多方面から証言取ってきて、ハリバートン社CEO就任の経緯とか描き切れていない部分に対するフォローが欲>>続きを読む

風と共に散る(1956年製作の映画)

3.0

話はありきたりだが、色彩・照明・衣装・セットの良さで名作感ある。豪華。

トマトケチャップ皇帝 オリジナル完全版(1970年製作の映画)

3.5

以前、幾原邦彦が「ノケモノと花嫁」において参考にしたであろう作品ということで、ネットに挙がっていた文章を読んだ時から見たかった作品。後書きマンガで中村明日美子が幾原との打ち合わせの際、イメージすり合わ>>続きを読む

不倫日記 濡れたままもう一度(1996年製作の映画)

3.0

葉月螢、撮影していく段階で小説家志望の人妻設定なのだからモノローグも台詞も国語の教科書音読のようにやろうと、制作側から指導でも入ったのかと勝手にフォローしてしまうくらい演技が棒すぎる。以前何本か見た出>>続きを読む

軽井沢夫人(1982年製作の映画)

2.5

草原に寝転んで会話するシーン、「きちがい」の部分が雑にカットされてる。

モロッコ(1930年製作の映画)

2.5

タキシード姿で歌うマレーネ・ディートリッヒがあらゆるものから自由に見え、ゲイリー・クーパー含め男たちの存在を心の底から余計に思う。

夜までドライブ(1940年製作の映画)

4.0

ブルーカラーの長距離トラック運転手兄弟による常に危険と隣り合わせの、真に迫った人間ドラマかと思ったら、途中から不倫殺人、留置所の面会室の勝手に開く扉(ホラー要素)、法廷劇へと続き、最終的に兄弟の和解と>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.0

雑な一撃ビームの出し方や、太陽を背に浜辺に棒立ちの宇宙人あたりから怪しんでいたが、駅のホームへ降りる婆さんを押しのけずに一旦待ってからモノレールに乗車する宇宙人を見て、この監督ペアの脳内にあるヒーロー>>続きを読む

ハーフネルソン(2006年製作の映画)

4.0

中学の歴史教師と教え子の女生徒がドラッグの買い手と売り手の関係になる話。自己実現出来ない、生きた屍演じさせると異様に輝きだすライアン・ゴズリングが唯一、女生徒を売人への道から救おうとやせ衰えた身体で奮>>続きを読む

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年製作の映画)

2.0

ボスニア紛争版「戦略大作戦」みたいな話。舞台装置みたいに湖底から金塊を引き上げるための気球で浮かび上がろうとする主人公チームとそれを沈めようと上から爆雷のように手榴弾落とす敵側の縦の構図が面白い。

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.5

紛争地域に限らず、NGOの活動はこういう地道なことに長い時間をかけても、積み上げた全てが無に帰す賽の河原の繰り返しなんだろうなと。バカスカ銃を撃つ兵隊だけが戦争映画の主人公たり得ない。当事者感覚になり>>続きを読む

SOSタイタニック/忘れえぬ夜(1958年製作の映画)

4.0

氷山が目の前!乗客の悲鳴!馬鹿でかいBGM!みたいな盛り上げ方ではなく、初め氷山に船体をこすってから徐々に事態が悪化していく災害シミュレーション的面白さ。乗客全員に事態の深刻さが伝わらないのが嫌に現実>>続きを読む

正しく生きよう(2007年製作の映画)

3.5

社会集団の中で馬鹿正直に生きる人間の悲哀から、仕事も人生も捨てる覚悟で無茶苦茶やる方向に行けばもっと好きになれた。

BAD DADDY 史上最悪のツアーガイド(2011年製作の映画)

2.0

コメディとしても家族ドラマにしても中途半端。主人公に変に知識があったり、序盤と終盤で後ろからちょっかいかけてくる囚人は面白いが。

団地妻 隣りのあえぎ(2001年製作の映画)

3.5

夫の腰が弱い設定を終盤になって回収してくる、どこまでも初期設定に忠実というか、登場人物たちに誠実な映画。

主婦と性生活(1984年製作の映画)

2.0

死んだ姉の婚約者と結婚した妹が浮気する話。浮気相手の金持ちバツイチ女たらしが、主人公を自宅に招いておきながらリビングでゾイド動かして独り身アピールしているのを見て、現在のおもちゃや模型で遊ぶ成人男性と>>続きを読む

看護女子寮 いじわるな指(1985年製作の映画)

2.0

堅物の寮長が実はSМの女王様だったとかはくだらなくて好きだが。

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.5

再見。電気炬燵の赤い熱源を風俗の赤い電球に見立てる妄想と、暴力装置としての役割しか与えられない変質者(湊雄一)による泉じゅんへの唐突な仕打ちは、マンネリ気味のエロに暴力を足して延命を図ろうとした有象無>>続きを読む

魔の刻(とき)(1985年製作の映画)

3.0

岩下志麻の育ちのよさそうな立ち振る舞いだけで、体面を保った生活を送っているように見える映画。全然そんなことないのだが。坂上忍は嫌いだけど天才。

痙攣(2004年製作の映画)

3.0

語尾が「じゃけん」の佐々木ユメカがタンクトップ姿の不機嫌な顔で、夏の日差し降り注ぐ人気のない住宅街や夜の繁華街を歩いてるシーンに多幸感を覚えるのは、時代の空気としか呼べないものを切り取ることに成功し、>>続きを読む

名前のない女たち ~うそつき女~(2018年製作の映画)

3.0

偽善的だと他人から非難され、本人もそれを自覚していてなお、生きていかなければならない苦しみを体験する前から嫌になったり、じゃあ人間にとって誠実な生き方って何だとか、見ながらボンヤリ考えていたが、彼女が>>続きを読む