一度見ていたことを忘れており、カセットのセールストークのシーンでやっと気付いた。
とにかく良かった。こんな話が映画になるのかという感覚になった。
内容が断片的に示されていく背後で謎や陰謀が大きなスケールで動くさまが壮観だった。2回連続で観たけどよく分からない凄さがある。
理論と実務の関係が見られてよかった。彼が理論を語ってから、そうは言っても実際はね、と言う風に理論とは微妙に食い違ってくる実際の行為を「引き算の作業」と詩的に呼ぶことが興味深かった。
ポンジュノ作品が特別に輝いてた。引きこもりというテーマで、そこから想像しがちな雰囲気をグッと上回るものがある。
見せ場の視覚的な空間表現がプロット自体とも大きく関係していて、ここでしか味わえないような不思議な感覚があった。とはいえ、人類/宇宙規模の壮大なテーマに対して、物足りなく感じてしまう部分も結構あった。
このレビューはネタバレを含みます
この監督はほんとうに美しく淡々としていて好き。序盤のムードが後半にかけての急展開を際立たったものにしている。観終わってみれば、タイトルから想像していた内容とは全然違っていたが、かといって遠い意味でもな>>続きを読む
無駄話とか、らしさはあっておもしろいんだけど、最近の作品から見てしまっているのでどうも粗削りに感じる。代わり映えしない倉庫が単調。
デスプルーフinグラインドハウスにしてもそうだが、弱者に寄り添った勧善懲悪ものの物語はやはり痛快。
奴隷商人と賞金稼ぎという、両方とも人の命を扱う仕事が対比的に登場すること。奴隷を解放したシュルツが>>続きを読む