昔のパソコンってなんだか不気味だった覚えがある。
どこに何と繋がっているのか確信がなくて、その先に霊界とかあっても不思議じゃないなと感じていた事を思い出した。
加藤晴彦の声は終始カスカスだった。
ジム・ジャームッシュによる物質主義へのアンチテーゼ。
コロナ、レイシストなど今見るとそれらに当てはまる問題も全てを破壊した後に自らの手で映画も壊した。
アダム・ドライバーはカイロレンであった世界線>>続きを読む
おもろ
ただ、Pちゃんとの別れを描くなら食肉センターへの見送りというお別れではなく、しっかり食べ物にしてほしかった。
味気なさそうな飯と相対するように、アワンの恋心や社会に対する考え方は甘い。
物語構造は「となりのトトロ」と似ている。
子供のときに感じていた静かなる死への恐怖を思い出した。
親元を離れて過ごす夏に新しく出来た友達。楽しいひとときを過ごした後にまた寂しさがやってくる。
この>>続きを読む
「〇〇が××って言ってたぞ」と、噂は一瞬で広まるんだけど、町の広さからその時間にリアルなタイムラグが発生しているなと思った。
そのタイムラグがラスト、池脇千鶴の芝居を引き立てる。
阪本順治の体験談>>続きを読む
阪本順治の作品に出るときのオダギリジョーは何かと大変な技術を習得させられる。
一見スペイン語をペラペラ話すので日系人に見えるなぁと思うが、女の前でジョークを披露するときの身振りや人に呼ばれて振り向い>>続きを読む
丁寧に描いてきた人間関係と団地の小さな物語を想像力という武器で全て壊す。
藤山直美が大きい声出すだけで面白い。
まるで吉永小百合がこれからの日本映画界を背負っていく俳優たちにタスキを渡していく旅のよう。
「二十四の瞳」を彷彿とさせる設定。
物語の構造は「100日後に死ぬワニ」みたいな感じ。
ドランにしては主要人物同士の物理的距離が遠く、それに伴って登場人物を増やさなければいけなくなり、それぞれのエピソードがやや薄っぺらくなってしまった>>続きを読む
昭和に取り残された平成に生きる村人。
リニアモーターや地デジ化、トランスジェンダーを抱える若者など、大鹿村に住む人たちは何のことだかわかってない。
そんなことより、芝居がどうのという伝統を守ることに>>続きを読む
冒頭に山村一座が行なっている結婚詐欺、明らかにリスクに見合ってない。
藤原竜也って字下手なのにやたらと何か書かせる映画が多い。
明確なセリフがなくて集団でどんちゃん騒ぎみたいなシーンでの水川あさみ>>続きを読む
小西真奈美の家でシャワー浴びた後に、人のパンツが置いてあると勘違いした仲村トオルがサスペンスのテンションで「こんなパンツが履けるか!」と怒鳴るの面白すぎる。
撮影が笠松則通から仙元誠三に変わった。
観た後に色々と調べてしまう映画。
ドイツのクルーはマフィアに撮影を妨害され、阪本順治はこの撮影中に失声症になったという。
まさに知らない事、隠された事実を世界に知らしめるという映画の大義を果たして>>続きを読む
戦後、武器を楽器に持ち替えジャズをやる男たち。
ジャズを通して戦後の日本が抱える問題やアメリカが朝鮮戦争に差し掛かるといった社会問題を浮き彫りにした作品。
あんなにドラムって簡単に上手くなんのかな>>続きを読む
ゾッとするくらいみんな貧乏。
「傷だらけの天使」でも思ったけど、子供の力を引き出して映画にもたらすのが本当にうまい。
「甲板に連れ出され、海に投下されることを覚悟したときに、追跡していた日本のヘリコプターが照明弾を投下した」というキム・テジュンの実際の証言から、こういうクライマックスになるかなと予想していたが、無駄な>>続きを読む
キャストがすごく面白い。
風吹ジュンの酔っ払ったお芝居が本当に好きだった。
もらいゲロしそうになった。
風吹ジュンvs三田佳子の構図が「疑惑」を観てるみたいで、緊張感に包まれる。
こんな2人と関係>>続きを読む
このテーマ曲はタランティーノではなく、この映画から知るべきだったのか。
この曲流れながら布袋がアクションシーンしたり、からかわれたりしてるのちょっと笑ってしまった。
ジャルジャルの福徳がコントでかけるサングラスをトヨエツが付けてた。
傷だらけの天使が1番最初に負った傷はみちのくプロレス。
ペーパームーンを彷彿とさせた。
やたらとキャラ立ちした人出てくるなーと思って見ていたけど、よく考えたら新世界ってそういう場所だったと気付いた。
豊田利晃の脚本が素晴らしかった。
「どついたるねん」の安達が存在する世界でキャストはほぼ一緒という奇怪な並行世界。
最後、徳永英明が黒味で1分30秒流れる。
赤井英和は最初から最後まで傲慢で、周囲のサポートも当然のものとして生きている。
最後まで人間としての成長はなく、寧ろ対戦相手の清田の方を応援したくなるが、ボクシングが持つ狂気がそうさせるのか、「それで>>続きを読む
丁度、これを見る前にYouTubeで雷が落ちる映像を見ていた。普段、そういう映像を全く見ないのに、映画を見出してから何か運命めいたものを感じた。
ネアンデルタール人とかの末裔が見つかったら我々も隔離>>続きを読む
2回目。
この2人は人間としてのテンションが同じなので「言わずもがな会話」がまかり通る。
キャラクターの完成度が高いが故に「言わずもがな会話」の羅列にどうしても脚本を感じてしまって、「ドランの書いた>>続きを読む
パリの街を歩いてカメラの後ろ側を感じさせない石田ゆり子。
些細な出来事で動じない恋愛の仕方はこの2人の年齢ならではで、心地よさを感じるとともに、この映画の根幹でありトラブルの種になる。
あと、追悼>>続きを読む
私にとって女同士の恋愛は宇宙海賊よりも遠い世界の話で、映画の中に一切自分が介入しなかった。
それが故に、無駄な自論などを持ち込まずに良い映画体験が出来た。
レア・セドゥーの笑った口が好き。
私はNOZOMIが出たら割と早めに導入してしまう人間。
やはり考証に手間がかかる脚本は人間を描く事が後手に回りがち。
登場人物に人間味を感じなかった。
クライマックスのAIの方が人間味があった。
ハネケが言った、グスタフ・マーラーがフロイトに精神分析を頼んだときに、創造性を失う恐れがある
というのはなんだか納得がいった。
小津安二郎への敬意。
笠智衆と厚田雄春は日本語で話し、ヴィム・ベンダースは英語で話し字幕が出るので、どちらに集中すれば良いか分からなくなる瞬間があった。
まさにそれはロバート・アルトマンの同時に人が話>>続きを読む
70年代のアメリカの空気感が懐かしいと感じないと、いまいち入り込めない。
登場人物たちは須くみんな愚か者で、彼らは結局歌っている。
この頃に抱えていた社会問題は今になっても全く解決していない。