真昼の幽霊

アメリカン・フィクションの真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
5.0
想像以上に面白かった。ステレオタイプ的な黒人のイメージにうんざりしている主人公を描くことで「偏見」が浮かび上がる。

もう少し皮肉でスノッブな感じかと思ったけど、砕けたライトなコメディ風味もあって笑ってしまった。音楽が止まった瞬間の「で、次のセリフは?」とか、本のタイトルとか、しゃべり方をいかにもワルっぽくするところとか、良い意味でベタな笑い。ラストもほとんどコントみたいになっていた。

本当は映画館でみんなで笑いながら観るタイプの映画なんだろうけど、日本だと理解できない人が多くて(そんなに難しい話ではないんだけど)笑い屋みたいなおっさんが一人ででかい声で笑ってしまって、なんとなく微妙な気持ちになりそうだから、やっぱり家で観て良かったのかもしれない。

ジョニーウォーカーの例えは面白かった。赤は確かにうまくないんだよな。黒はうまいんだけど。青は飲んだことないっす。

あ、字幕だけど、ジェフリー・ライト(58歳)がスターリング・K・ブラウン(47歳)に「兄さん」はおかしいかと。普通に「お前」とか「クリフ」でよかったのに。
真昼の幽霊

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