まことさんの映画レビュー・感想・評価 - 91ページ目

まこと

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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.3

「グランド・ブダペスト・ホテル」にも言えることだけど、ウェス・アンダーソン監督作品は実写なのにどことなくSF映画みたいな印象を抱かせる

ファンタジックな描写や現実離れした幻想的なシーンの挿入、そして
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ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

3.3

今は亡きトニー・スコット監督らしいアクションエンタテイメント映画

誰がどういう目的で行動してるのかがボヤけることもあるんだけど、その欠点を補って余りあるスピーディーさと豪快さがやはりこの監督の最大の
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

4.0

たとえ動かさないように細心の注意を払っていてもどうしたって揺れ動いてしまうような中高生の恋愛心とその機微

デリケートな心理描写が丁寧なのもあるけど、なにより自分も含めて全ての大人たちが通ってきた道だ
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劇場(2020年製作の映画)

3.8

感情を詩的にセリフにしてるあたりなんか原作の跡が色濃く残っているんだろうなあと、もっというとやはり又吉直樹作品っぽいなあとも思った

本作の健気で無邪気で愛くるしい松岡茉優は男を殺しますな、特にダメ男
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

2.8

もう映画としてはガタガタなんやけどバイタリティーだけでなんとか体裁を保ってる感じ笑

主演の竜星涼と犬飼貴丈は今後は行き過ぎた役柄のオファーもどんどん舞い込んでくるでしょうね

そして彼女が噂の小倉優
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大日本人(2007年製作の映画)

3.3

「カメラを止めるな!」よりも

「アベンジャーズ/エンドゲーム」よりも

「ダンケルク」よりも


胸をときめかせながら

劇場に向かったなあ

さや侍(2011年製作の映画)

3.5

松っちゃんも自分だからこそ演じられる笑いの部分はたくさんあるだろう

「大日本人」「しんぼる」ではそのスタイルを貫けたが、本作では全くのド素人おじさんをキャスティングすることによって事実上それが封印さ
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美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)

3.3

相互ペタジーニ的恋愛形態から端を発する男女4人夏物語

大人の色香といいますか、人妻の色香といいますか

正直若い男をオトすのはチョロいものなんでしょうね笑

ミロクローゼ(2012年製作の映画)

3.2

なんでもありの世界観だった笑

鈴木清順があんなにヨボヨボのおじいちゃんだとは知らなかった笑

山田孝之のカメレオン性がいかんなく発揮されてる一本ですな、まあジャケットを一瞥しただけでわかることではあ
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30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

2.6

もはやゾンビ映画ってホラー映画とは違って一つのジャンルとして確立されていると思ってるんだけど、その造形を過剰にするだけで一気にスプラッター色が強くなってしまうんですね

てかジョシュ・ハートネットはど
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エンジェル 哀しき復讐者(2014年製作の映画)

2.4

破綻していく家族を下の立場から必死に阻止しようとしている少女の姿がなかなか勇ましくて男前に見える

と同時にいろんな人の運命を一重に背負わされすぎてなかなか痛々しくも見える

キラー・スナイパー(2011年製作の映画)

3.7

どんな終わり方や!!笑

タランティーノを彷彿とさせる演出の中でマシュー・マコノヒーが躍動!!

惰性で映画を見てしまっている人には少しオススメかも

隠れた掘り出し物なのは間違いないです

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.0

恋に恋する

恋に取り憑かれる

恋の呪縛


恋愛体質の女性は大変だ

NEXT -ネクスト-(2007年製作の映画)

3.0

あのオチは許されるのか・・・

先を読む力を用いて未来で起こる事故や事件を防ぐという意味では、同じフィリップ・K・ディック原作の「マイノリティ・リポート」を思い出させる

でも何故かデンゼル・ワシント
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わが母の記(2011年製作の映画)

3.5

一大大河を見たような壮大なスケール感

それはやはり物語の主人公である樹木希林演じる祖母の人生の歴史がこの上なく分厚いから

家族のそれぞれがそれぞれなりに抱く彼女への思慕

ある人にとっては母であり
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

3.7

シアーシャ・ローナンを初めて見たのは確か本作だった

成仏しようにも成仏できない守護霊の悲痛な想い

死後の世界に答えはない

本作の世界観だって幾千幾万もある死後の世界の可能性の中の立派な一つ

シャッフル(2011年製作の映画)

2.7

ムロツヨシや賀来賢人が出てるから福田雄一監督作品かなと思ってたら全然違う人だった笑

とにかくストーリーを二転三転させていく事を軸に作品を組み立てているところなんかは内田けんじワールドに近い感じがする
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路上のソリスト(2009年製作の映画)

3.3

出会うはずのない二人の尊い出会い

普通は設定的には異性同士が多いんでしょうが本作は同性同士、そこに余計に奇跡性を感じるんですよね

嫌味や下心が一切無い対等な関係性のもとで成長していく両者の姿が美し
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ポリス・ストーリー レジェンド(2013年製作の映画)

3.0

「ポリス・ストーリー」シリーズではないですよね笑

"シリーズ最新作にして最高傑作" でもないですよね笑

ジャッキー・チェンのせいでもないんですけどね笑

天使のいる図書館(2017年製作の映画)

3.3

個人的には「天使」とは思えなかった、けれども人によってはそう見えるんだろう

横浜流星の使い方が雑なように感じられた、今やったら絶対そんな使い方しないでしょうに笑

NICE 2 MEET U ナイス・トゥ・ミート・ユー(2013年製作の映画)

3.5

"ナイス・トゥ・ミート・ユー" から全ての出会いは始まり、全てのストーリーは始まる

「インドとスコットランド」という今まで自分の頭の中でペアにしたことのない両国間の理想的な異文化交流を描いた一本
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カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年製作の映画)

3.4

佐藤健は影のある役やどちらかというと消極的な役みたいなのが上手いですよね

大原櫻子も女優としての活動のデビュー作は本作ですが、全くのお門違いな役ではなくて「歌手」という彼女にとっては慣れた役だったこ
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龍拳(1978年製作の映画)

3.0

カンフーはどちらかというと激しめのコマ送りのようでカクカクとしていて、流麗さや滑らかさには明らかに欠ける拳法

大昔の香港映画なので大昔のクラシック映画みたいに制限時間一杯まで尺を使いますね笑

蹴り
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空気人形(2009年製作の映画)

3.5

無機物から有機物へ

生命を吹き込まれれば必ずしも幸福とは限らない

それでも何度も何度も生命を求める空気人形

本作におけるペ・ドゥナの美しさはほとんど反則級かつ伝説級

サイン(2002年製作の映画)

3.6

次々と巻き起こる不自然現象

それらは偶然に巻き起こったことなのか、それとも必然がもたらしたものなのか

神の啓示がテーマの映画の主演がキリスト教原理主義者のメル・ギブソンというのもひねりが効いててな
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ジャッキー・コーガン(2012年製作の映画)

2.9

ノワール強め、ハードボイルドやや強め、タランティーノを隠し味に

そんな印象を見た者に抱かせる何とも不思議な空気感に包まれたブラッド・ピット主演作品

"優しく殺す"

それは攻撃の対象に油断の余地を
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

4.2

猟奇的でも構わない

ごくまれに女の子以上に女の子っぽく甘えてきてくれるのならば


究極にツンデレでも構わない

そのギャップに魅せられた僕を引き連れながらそっちのペースを維持してくれるのならば
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アミスタッド(1997年製作の映画)

3.7

絶対にあってはならない事があったという史実

人種間の優劣関係

スピルバーグ監督がたまに本気を出して製作する重厚ドラマは文字通り重くて分厚く、生半可な気持ちじゃ抱えきれない

ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.4

染谷将太の役は本筋とは関係なくて一見必要ないように見えるけど、3バカとの対比描写としては必要なんだろうな

今を生きる彼らの刹那的な姿には一種の羨望感を感じましたね

人生万歳!(2009年製作の映画)

3.9

どうしようもない減らず口で厭世的思考な頑固じじいを見てるだけの91分

なのにめちゃめちゃおもしろい笑

このキャラクターは一度見るとなかなか忘れられないだろうな

ほとんど罵声に近い皮肉の乱れ打ちは
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.4

映画としてはなかなかのものだったけどストーリーや描写が気持ち悪かったなあ

犯罪、宗教、思想、洗脳、行動心理といった様々な面からの総合的アプローチの結集

黒沢清らしさがらしさを呼び込んでいるようなど
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愛と誠(2012年製作の映画)

3.1

三池崇史ワールド全開&爆発

耳に馴染みのある優しめな曲の数々と昭和のヤンキー学園とのアンサンブルが珍妙

ミュージカル映画という認識で間違いないのでどちらかというと映画というより戯曲や舞台という感覚

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

海千山千の西部の猛者たちが一堂に会する雪山のロッジとそこで巻き起こる密室劇

口八丁、いや口十丁はある舌先三寸の飛沫飛び交う嘘と虚言の応酬合戦

あらすじだけ読むとタランティーノ作品の中では一番おもし
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しあわせの帰る場所(2008年製作の映画)

3.4

ライアン・レイノルズはどうしてもデッドプールのイメージが強烈だから、こんなシリアスで普通な役を演じてたら逆に違和感がものすごい笑

登場人物が多いのとそれぞれの描写が過去と現在を跨いでいるため、なかな
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ビューティフル・チャンス 優しい3つの奇跡(2018年製作の映画)

3.4

この手の映画にしては案外薄味でしたが
自閉症の主人公を演じたロバート・アロイの演技は上手かった、それは誰もが認めるところだろう


隣人次第ですよね、もっと広げて言うと人間関係

やっぱり人間関係が最
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.8

一つのことに仲間と向かっていく姿

不器用ながらも懸命に向かっていく姿

溜まりに溜まったエネルギーを解放しようとする姿

そして爆発


確かに青春だったなあ