mamさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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肉体の門(1988年製作の映画)

3.8

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原作:田村泰次郎

めちゃ面白い!
誰にも感情移入出来なかった鈴木清順のより全然よいし、五社作品で一番好きかも。

何と言っても存在感抜群の女優達の布陣が素晴らしいですし、おそらく脚色されているであろ
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肉体の門(1964年製作の映画)

2.8

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原作:田村泰次郎

宍戸錠がクソ男すぎるー。

パンスケ達の連帯を保つため厳しい掟が存在し、タダでさせると拷問のごときヤキ入れをされ追放される。
抜けがけを許さぬ女の嫉妬はコワイのね。

女達のカラフ
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詩人、愛の告白(2012年製作の映画)

2.6

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原作は仏ロマン派作家アルフレッド・ド・ミュッセの自伝的小説。

ピートがフランス語話すのかしらと楽しみにしてたけど全然英語だったわ。

自堕落で繊細で破滅的なとこはまさにピートですね。

ただ愛がどう
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太陽の下の18才(1962年製作の映画)

3.5

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陽気でハッピーで、ちょっとおバカな男の子達の夏のバカンス大満喫な群像劇。

イタリアで人気者になったフランス娘カトリーヌ・スパークは主役というよりその内の一組という感じ。
一文字違いの同姓同名の男の子
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パイナップル・ツアーズ(1992年製作の映画)

2.6

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3話のオムニバス。
声をなくした歌手の話がよかったくらいかな。

2023-424

ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

3.0

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コンピ1枚位しか持ってない知識だったけど、アレもコレもどこかで聞いたやつなので楽しめた。♪My Boy LollipopのMillieちゃんはジャマイカンだったのね。
スキンズといえばNFやレイシスト
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リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

2.8

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字幕なしは辛くてウトウト...。

2023-422

創造の発端 アブダクション/子供(2015年製作の映画)

2.5

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無駄にアップが多くて見づらい。部屋とか泥とか汚いものが目について、美しいと思えるものが無かったかな。川口隆夫のダンスもいまいち引き込まれなかった。

2023-421

ダニエル・シュミットのKAZUO OHNO(1995年製作の映画)

3.8

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物哀しくもロマンチックで幻想的、指先から紡がれる旋律、唯一無二の独創性、大野一雄の舞踏の世界に引きずり込まれる...。

レナート・ベルタが映し出す映像は、いつも眩暈がするほどに美しくて。

「書かれ
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囚われの女(1968年製作の映画)

2.7

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予想通りの破滅的な幕引き。

スタンと夫が柵のない屋上で話してるの異常にハラハラした。

ジョゼの赤いベレー可愛すぎ!

2023-419

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

3.4

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会ったこともない同姓同名のユダヤ人ロベール・クラインに陥れられ翻弄されるフランス人ロベール・クラインの哀れな不条理ドラマ。

出生証明書が届かないため、警察からはずっと尾けられ、ユダヤ人から購入した美
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.7

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"幸福が楽しいとは限らない"

夫に先立たれ子供も自立し掃除婦として暮らす年老いたエミが、立ち寄ったアラブ系の酒場で20歳も年下のモロッコからの出稼ぎ労働者アリと出会う。
老いと独居、移民への差別と偏
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いぬ(1963年製作の映画)

3.2

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前半は顔と名前を追うのに必死で、まだ出てきない人も名前出てきたり、略称で読んだりと、とにかく誰が誰?状態でなかなか混乱する。後半になるにつれ犯罪の内容も見えてきてやっと理解できるようになるんだけど、J>>続きを読む

マルタ(1974年製作の映画)

3.8

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サディスティックな男と結婚してしまった世間知らずなブルジョワ女性が、洗脳され受け入れようともがき苦しみ恐怖に慄くサイコ・サスペンス。

精神的にも肉体的にも痛めつけられ夫に従順になるよう調教されてゆく
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

2.6

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公民権運動を扇動するとして「奇妙な果実」を歌わせたくない政府側の陰謀で、麻薬常習者だった事を利用して刑務所にブチ込まれるビリー。随所に挿入される、彼女の壮絶な過去も。

只々冗長なのか、何かが物足りな
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天使の影(1976年製作の映画)

3.6

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反ユダヤ的であると問題視されたファスビンダーの戯曲を盟友ダニエル・シュミットが映画化したもの。

戯曲ベースなので、独特な台詞の応酬に頭がついていかず、なかなか入り込めなかったけれど、イングリット・カ
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.9

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西ドイツ三部作①

戦火の砲弾の嵐のなか逃げ惑う役所の人間を取っ捕まえてサインさせ無事結婚できた2人。結婚生活はたったの1日で夫は戦場へ。

とにかくマリアが逞しく、女としての武器だけで勝負するのでは
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キングダム II 第3章/第4章(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

悪魔生まれてきたんかなと戦慄したリトルブラザー(ウド・キア)が、とてもママっ子で可愛らしく(容姿はさておき)どんどん天使に見えてきちゃうから不思議。

悪魔オーエの子で、マリーの弟だから、リトルブラザ
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キングダム(1994年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ウド・キア生まれたー!!!

ドルッセ夫人が不気味なマリーちゃん人形を抱いてるの、なんだか丸太おばさん思い出す構図で微笑ましい。

無機質な巨大病院の寂れた雰囲気にさえ馴染むルイスポールセンやフリッツ
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リリー・マルレーン(1981年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争によって引き裂かれてしまう愛し合う二人、それはまるでリリー・マルレーンの歌詞のように...。

歌姫となったドイツ人歌手ヴィリーと地下活動もしているユダヤ人音楽家ロバートとの悲恋を描いた、ララ・ア
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

過去の作品について語るヴァルダ。

写真家からスタートし、映画学校やアシスタントを経るわけでもなく撮ったラ・ポワント・クールト。この頃からそこに暮らす市井の人々を撮るのが好きなようだ。

ドキュメンタ
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

孫ほども歳の離れたアーティストのJRとヴァルダがフランスの村々を巡り、人々を写真に撮っては大きく引き伸ばし壁や外壁、給水タンクやコンテナなど様々な所に貼ってゆく。

最後には遥々ゴダールに会いにゆくも
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わんぱく戦争 デジタルリマスター版(1961年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

村vs村の名誉をかけたちびっ子同士の大戦争!
大将のルブラックの統率力とカリスマ性に舌を巻いちゃう。
1番ちびっ子のお調子者がとにかく可愛すぎて♡

最後は親に大目玉をくらい寄宿舎に入れられちゃった敵
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落穂拾い(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴァルダが捉える様々な"拾う人"たち。

自給率100%を超える農業大国フランスでは食べ物が有り余る一方、食べるのに困る人もいて...。

じゃがいもなどの畑、りんごや葡萄などの果樹園、牡蠣の養殖場な
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アニエス・Vによるジェーン・b(1987年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴァルダが映すジェーン・バーキン。
生い立ちなどのインタビューや、様々な役を演じるジェーンの寸劇を交えて、40歳の誕生日を迎えるその時までを描く。

可愛いシャルロットやルーも出ていて、もう別れてはい
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヴァルダ自身も暮らす、パリ14区モンパルナスのダゲール通り。下町風情の残る、愛すべき商店街の人々を映し出したドキュメンタリー。

香水などの小間物店、お肉屋にパン屋に仕立て屋に美容室など。アコーディオ
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アニエス・ヴァルダの長編デビュー作。

夫の故郷の小さな漁村ポワント・クールトに、倦怠気味だった関係を終わらようと夫のもとへ訪れた妻。はじめはギズギスしていた妻の感情も漁村で過ごすうちに徐々に心がほぐ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

向日葵から紅葉の季節の、ほんの数ヶ月の移り変わりのなかで、美しく幸せに満ちた映像からは想像も出来ないようなことが起こり、サスペンスでも何でもないのに只々こわい...。

嘘のつけない純真さの大馬鹿者の
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

チェコ民話「オテサーネク(食人木)」をベースにしたシュヴァンクマイエルのグロテスクなダーク・ファンタジー。

不妊で子供に恵まれない夫婦、ある日夫が赤ん坊のような切り株を見つけ、妻は切り株を自分たちの
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アッシャー家の崩壊(1982年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

ポー原作の朗読をバックに、実写とアニメーションで描く、廃墟のような邸宅を舞台に崩壊へと向かう恐怖を、人物なしで泥水へと沈みゆく朽ちた椅子などで表現。

シュヴァンクマイエルは73〜79年まで映像制作を
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