1回目:2024.1.24
2回目:2024.12.24
娘が家(バン)出をする直前の父と娘の対立的な切り返しから、海岸線を走るバン内での2人の新たな地平を示す切り返しへの鮮やかな転換。
こんなロードムービー的な時間に身を浸すことが、自身の映画の原体験な気>>続きを読む
悲しみがが追いつけないスピードでぶっちぎる長回しのパッション!
生涯を遡っていく大胆かつ秀逸な脚本
しかし、結末が提示されてしまうと彼の生きた人生は、たちまち結末に向かって収束し、物語化してしまう。
並外れた脚本だが、それゆえに現在の瞬間を捉えるメディアたる映>>続きを読む
人の姿が主人公を含めてほとんど映らない。そのためか主人公を客観視しづらく、映画との距離が不確かになり、鬱的な空気の中に取り込まれてしまう。危険な映画!
いかなる構図に収まらず、いかなる物語に絡め取られることもない。ただ記録に徹する。どんな枠組みからも、するすると軽妙に逃れ続ける最高の映画!
酒匂川でなければ、酒匂川のあの場所でなければいけない。そのくらい映画が場所に呼応し、一体となっていた。加納土さんも。
一方、小川あんは本作でも場所などの固有性から乖離したような雰囲気を纏っている。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
他者としての自分に出会い、他者でない他人に出会う傑作!!
他者との距離が入り乱れ、混乱した現代において他者との適正な距離を取り戻すための映画だった。
ファーストシーンの修学旅行生や名前を与えられな>>続きを読む