Marieさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Marie

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クール・ランニング(1993年製作の映画)

3.8

ジャマイカチームの、愉快に真剣に競技に取り組む前向きな姿勢を、映画で体現したような、絶妙なバランスに好感が湧く。軽やかで楽しいテンポの中に、真理を突いた重みのある台詞が織り込まれる。それがヒロイックで>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

結局アルマの幸せはどこにあるのだろう。少なくとも、トムは自分が何をするべきかもう解っていて、アルマを導いているように見えた。アルマは自分自身と向き合い始めていたし、それは幸せへ向かって踏み出したという>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

台詞の間合いまで完璧にリズミカルな音、ポップな画面と軽やかな場面転換、そして編集テンポ。映画にしかできない表現で、とびきりお洒落なサウンドトラック盤を聴いたような感覚だった。

シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

結局は相容れなかったクマとヒトの種族の歴史。けれど、最終的に破局へと向かうその物語を語り合う老クマと語り部たちの間には、率直であたたかな空気が流れ、不思議な絆さえ生まれていく。そのアイロニカルな対照に>>続きを読む

囚人ディリ(2019年製作の映画)

4.2

印象的なライティング、スローモーションを多用した鮮烈なアクション映像、様式美とインド映画らしい多事多端を両立した演出が楽しくて、エンドロールに入ったとこでろ笑みが零れた。続編が楽しみ。

P.S. 圧
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

俳優が誰かわからないくらい極端にデフォルメして作り込まれたキャラクターと、風刺が利きまくった脚本、曲や台詞の途中でぶったぎって次に行くようなコメディ真っ向勝負の潔い編集で、ちゃんと笑えるブラックコメデ>>続きを読む

デカローグ デジタル・リマスター版(1989年製作の映画)

4.7

2021/12/8 第5話
2022/4/11 第5話 第6話
2022/4/12 第7話 第8話
2022/4/13 第9話 第10話
2022/4/15 第4話 第3話
2022/4/22 第2話
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恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

3.8

『海の沈黙』と同様、個人的な嗜好の問題で、ナレーションと暗転の多い構成が気になってしまう点はあるものの、それを凌ぐ絵画的な構図と陰影の美しさは特筆に値する。溜息が出てしまう。説明的にはなるにしてもナレ>>続きを読む