中国の作品ではありながら、内陸の荒涼とした土地に住むイスラム教徒の集落が舞台。ペマ・ツェテン作品を思わせると思ったら、監督はペマ・ツェテン作品のプロデューサーだったとか。
ミャンマーからタイに密入国する出稼ぎ労働者の実態を背景に描いた作品で、劇映画でありながら、ルポルタージュのようでもある。
このレビューはネタバレを含みます
いい大人が口にするようなことではない、わがまま。「一人は嫌だ」、「一緒にいてくれ」、「なぜだ」、といった言葉を、最後の最後にぶちまける演習には爆発感がある。
突き詰められたエゴイスト。
70年代のアラン・レネ作品を思わせる、催眠効果のある作品。内容はよくわからないけど、作り手の気合がビンビン伝わってくる。
このレビューはネタバレを含みます
不慮の事故で韓国にたどり着いた男が、観光で味わう不条理と、北朝鮮に戻ってから味わう同じような不条理によって、精神がボロボロによってなっていく描写が、幾分ソフトに描かれる。
映像で二つの時間軸が示され、若いカラマカテの話が終わると、年老いたカラマカテがチュジャチャキではなくなってくる。