フランス風の艶笑譚をヌーヴェルヴァーグ風にスタイリッシュに描いた、という感じですか。
フランス風の艶笑譚をヌーヴェルヴァーグ風にスタイリッシュに描いた、という感じですか。
クリスチャン・ベイルとマット・ディモンの名演と、車のかっこよさがうまく表現されていて、良質なアメリカ映画を実感させられます。
2日前に観たスターウォーズのあからさまな伏線の張り方に比べると、監督のクレバーさが感じられるといいますか、幾分デフォルメされたキャラクター造形に話の流れが見事にシンクロしています。
最後のジェダイ同様、ジョージ・ルーカスの原案にディズニーの外装をつけた、という感じですか。
話はおもしろいし、映像も見応えがあるけれども、6作目までの、一般的なハリウッドの大作との際立った差異化は薄ま>>続きを読む
歳をとるにつれて、あこがれの感情を覚えていられるものなのか、考えさせられます。
各シーンはワンカットで構成され、ゆったりとしたカメラワークと、ミニマルな半野義弘の音楽に合わせ、100年ほど前の上海の遊郭の様子を絶妙な美意識で再現している、かな。
ランプの光が消え入るようにフェイド>>続きを読む
宮野真守、花澤香菜、櫻井孝宏+Polygon Picturesという、シドニアの騎士、BLAME!、亜人、GODZILLA三部作といったディストピア作品群に連なる安定感がありますか。
建物が廃棄される過程で晒された建物内部の劣化した様子は、その地域の歴史を感じさせるようで、カンボジアの歴史が刻み込まれているよう。
4人の兄弟とその家族をドキュメンタリーのように描き、中国映画の王道からは少し外れるような作品ですか。
舞台となった富春江の川沿いの街の四季を捉え、絵巻物をイメージしたと思われる長回しなどの試みがおもし>>続きを読む
劇場公開作品としては地味ですが、物語の構成力と、映像の編集力が見事な作品でした。
時間の短縮を表現する方法はモンタージュだけではないことを、改めて認識させられました。
ヴァイオレットのキャラクター同様、劇場版とはいえ特別な感じはなく、テレビシリーズでやってもよさそうな仕上がり。テレビシリーズのクオリティが高すぎ、なのか。
原作の威力というべきか、京アニにぴったりとい>>続きを読む
7時間半という尺は、同じ時間帯を複数の場面で複数回描写することによって埋められている。記録媒体としての映画を使って語るべき情景を多面的に描こうと考えるなら、至極まっとうな発想で撮られた映画と言える。
このキャラクター造形は、ダークナイトから派生していると思えますが、その不可解さは、絵空事のキャラクターをより現実感のあるキャラクターにしています。
この世界が本物ではない、というテーマは、結構使い古された感じもするけれど、死を意識するほどに、データによって仮想化された世界、というコンセプトと、自分が本物だと信じている世界というのは、個々人の認識の>>続きを読む
ストーリーを語ることよりも、目の前の現実を記録することに重点をおいた映像が見受けられたと思えた、初めてのタランティーノ作品でした。
魅力的なサブキャラの登場に新海誠監督作品のグレードアップが感じられますか。
雨の描写も、「言の葉の庭」からのグレードアップが感じられます。新海誠監督は雨が好きですかね。
全体としては、「うる星やつら2>>続きを読む
ピアニストのロックンローラーの書く曲には、派手な曲から優しい曲までギャップがある、と感じることがある。
エルトン・ジョン以外でそう感じたのはビリー・ジョエルくらいだけど。
「ボヘミアン・ラプソディー」>>続きを読む
キアロスタミやカネフスキーなら、どうまとめただろうか、と考えたくなってしまうような作品でした。
過剰に劇映画っぽくなりすぎないように、過剰にドキュメンタリーっぽくなりすぎないように、原作のイメージを壊さないように、など、いろいろと抑制の効いた作品ですか。
というような作品の中で、葬送のシーンに現>>続きを読む
重たいテーマと、その割には手前で止めた感と、軽いフットワークが感じられる編集がアンバランスに感じられ、よくわからずに鑑賞後数時間、これはコメディだったか、という考えに至り、何となく腑に落ちる。
続きがあるとは思わなかったですが、まだ続きそうで、次はまた10年待つのかどうか。ビクトル・エリセを倣うのもいいですか。
フォレスト・タッカーの若い頃を描いたのが「ベイビー・ドライバー」、と考えたくなりますか。
ジェイク・ギレンホールは不穏な役柄が多いのか、たまたまそういう作品しか見てないのか。。。「ナイトクローラー」、「ノクターナル・アニマルズ」かな。
キャリー・マリガンを見た前作は「インサイト・ルーウィン>>続きを読む
新文芸坐シネマテークにて。
映像だけ見るとネオレアリズモかと思ってしまうけど、セリフが英語だったり、音響が過剰だったりと、なかなか不思議な映画でした。
終映後の大寺さんの講義で、赤狩りの対象となったア>>続きを読む
コスチューム・プレイのようだった『ルイ十四世の死』では実感できなかったけど、歳をとってもジャン=ピエール・レオー。
ルチア・ボゼーとジャンヌ・モローが若いジェラール・ドパルデューにひたすらノンを突きつけるシーンが大好きで。