ごまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ごま

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教育と愛国(2022年製作の映画)

4.8

すごいドキュメンタリー映画を観た。

勉強はもちろん大切だが、その情報源を見誤ってはいけない。
でも、学校教育の中で使われる教科書の種類を生徒たちは選ぶことができない。
それが政治的圧力に晒されていた
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.3

今のロシアで何が起こっているか知りたくて観た。

これが作りものでなく、ドキュメンタリーだと思うと恐ろしくなる。
そして、彼の人生は、これからも塀の中で消化されていくと思うとガッカリ。

現実と作りも
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

いやー、これぞ是枝作品👏

登場人物それぞれの揺れ動く感情がリアルでとても良かった〜

この作品も社会から周縁化された人たちが主人公。

犯罪行為とされている背景にあることに目を向けなければ、この社会
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

75歳以上の高齢者に生きる選択権を付与される「PLAN75」。

仕事や家を探しても見つからず、やっと勇気を出して向かった生保の申請窓口も一日の定数が決められていたら、そりゃー、生きていく選択なんてで
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.3

白石監督作品ということもあってこちらの期待値上がり過ぎだかも。

慎吾ちゃんは慎吾ちゃんにしか見えなかった。
でもthe ギャンブラーだったなー。あの辺のリアルさはすごい👏

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

この作品を観てまず思ったことは「表現」。

彼らがどんな育ちや思いをしたのかきちんと理解しないと、表面に出て来たものばかりに目を向けてしまって、困った人としか捉えられないんだろうな。

前科者(2022年製作の映画)

3.8

設定としては、非現実的なところも多いけど、個人的な問題は社会的な問題だということがメッセージとしてしっかり伝わってくる映画。

石橋静河の「そういう人間が罪を犯してから出会うのは真っ当で強い人間ばっか
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夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年(2017年製作の映画)

3.8

100年以上前の日本の精神科医療の先駆者呉秀三の映画。

「夜明け前」というタイトルは、100年経った今も、日本の精神科医療はまだまだ発展していないという意味。

医療保護入院は制度として残る方針だし
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

妄想なのか現実なのか、わからないまま進んでいくけど、、
最後それかーー
いや、
それかーーーー!!!

私、黒木華と柄本佑大好きだ。

わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりに大きなスクリーンでの鑑賞。

治安維持法の時代に生きた女性の話。

日本史を学び直したいと思ったし、日本の刑事司法システムは相変わらずなんだと確認。

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.8

今回も爽快すぎー!!

最後はそうなるでしょうねーと予測できてしまうのだけど、今回は松重さんと真木よう子が良かった。
江口洋介はどんどんカッコいい!!

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今回も蒼井優の演技はすごかったー!!

孤立し狂っていく日本政府の醸し出す雰囲気も上手く表現されていて、映画は終始不穏な空気を纏っているから、高橋一生のこともそんな目で見てしまうけどそれも良い。

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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良かったーー!!
さすがピクサーです。

タイトルからは全く想像ができなかったけど、母からの抑圧の解放の話。
母もまた自分の母からの抑圧に苦しんでいた。
抑圧された感情のメタファーがレッサーパンダとは
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

一切無駄のない3時間!!

演劇のセリフと音の考える脚本と現実が交差する仕組みがとても面白かった。

そして、岡田将生いいー!!

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

今年お初映画館での作品。
今話題の濱口竜介監督・脚本の作品ということで鑑賞。
いやー、すっっごい良かったーー!!
台詞をそのまま読んでいるような口調もとてもいいし、何より内なる声を言葉に出来ることは羨
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〈主婦〉の学校(2020年製作の映画)

3.8

タイトルに惹かれて無勉強で観た。

主婦の学校ってなんなのか?興味津々だったが、男女問わず丁寧な暮らしを営むために、時間をかけて学ぶ場所だった。

気になって調べてみると、このドキュメンタリーの舞台と
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グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

4.0

はじめに彼女の存在を知ったとき、「なぜこんなにも若い子が環境問題について訴えているのか」と疑問だった。
しかし、このドキュメンタリーを観て納得した。
彼女は、環境汚染についてとことん勉強して、不安を感
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.5

やっと観られた〜!!
めちゃくちゃ面白かった♡

シロさんとケンジの原家族とのあり方が素敵だったし、何より2人の相手を慈しんだり思いやる姿がとっても良かった😭
泣けた〜😭

それにしても、自分を認めら
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.0

ルーマニアの汚職事件のドキュメンタリー。
いやー、すごかった〜!!
あそこまで政治とマフィアが繋がっているって、、
消毒液も真実も薄められる国家体質に唖然。
正義感によって取り組もうとした政治家は落選
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

3.8

タイトルの「Our F riend」の意味が最後まで観た後にわかる作品。
いやー、泣ける😭

どんな姿でもお互いに見せ合えて、受け入れ合える関係性は生きる上で大切。
それはパートナーでも親友でも、地球
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.8

「これ、本当にジョニーデップですか?」
ポスターだけではジョニーデップとわからない風貌になっていたため、半信半疑で観に行きましたが、、

ジョニーデップの真骨頂を観た!!

戦争トラウマによるPTSD
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

4.0

世界観が大好きな映画❣️

この作品の社会規範とか常識とかを顧みない、それぞれの思いを尊重する距離感が絶妙すぎだし、インテリアや洋服もオシャレすぎーー!!
めいことソラオカップルにも憧れます。
でも、
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

いやー、延期延期の末、ついに観られた007!!
本当にもうダニエルクレイグのジェームスボンドは終わってしまうの?と思いながら観始めたのだけど、終わってしまった😭

今回のボンドガールも引き続きマドレー
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ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.8

リトアニアからノルウェーに亡命してきたユダヤ人一家がナチスにより迫害されるという実話に基づいた物語。
それには、ノルウェー政府も関与しており、2012年に大統領が正式に謝罪したという。
ユダヤ人という
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バケモン(2021年製作の映画)

3.5

今まで鶴瓶さんのことをあまり知らなかったけど、この人がテレビや映画に出続けている理由が分かった作品でした!

とにかく忙しく走り回り、座薬を刺しながら舞台に立ったり、素話のために毎日出来事を書き留めた
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

続編だし役所さんいないし、少し心配だったけど、面白かったーー!!

松坂桃李雰囲気あったし、何より鈴木亮平の演技がもの凄かった👏
鈴木亮平一気に上昇しました!!

今回も、被害が加害となる話。
しかし
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ジュゼップ 戦場の画家(2020年製作の映画)

4.0

大人になってから、アニメ映画を劇場で観るのは初めてのことだったけど、面白かったーー

強制収容所での過酷な暮らしの中、権力に屈せず、絵を描き続け発信しようとする姿勢にジャーナリズムを感じました。
あら
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アウシュヴィッツ・レポート(2020年製作の映画)

3.8

とにかく淡々とアウシュヴィッツの光景が描かれている作品。
全体的に色のない描写が逆にインパクトがありました。

この映画は、実話を基にしているそうですが、何故あの上記の中で、リスクを犯してまで外に事実
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.5

モロッコの女性が置かれる不遇が分かりやすく描かれている作品。

作品紹介に「イスラーム社会では、未婚の母がタブーとされている」とあったけど、映画の中で描かれているタブーは、日本とほとんど同じに見えた。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

まずこの映画を観て思い起こされるのは、森友問題だったけど、オリンピック開催前の政府を思うと、なんだかドキュメンタリーのようだった。

霞ヶ関で働いているのに、理想とはかけ離れた仕事内容で、とにかく職場
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

予習なしで観た。
やはり17歳の若い女性は、社会的弱者であること、愛想がないのには理由(性暴力のトラウマ?)があったのだなと推測した。

職場での性暴力にもゾッとした。

でも、きっとこの世にはこんな
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

4.2

いやー、凄い映画だった👏
久しぶりに劇場で泣いて、マスクの中がびしょびしょになってしまいました。

家族のそれぞれの気持ちやそれ故の立ち振る舞いも良かったし、色んな人の最期を考えた作品。

母と娘の想
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

本日改めての鑑賞📺

流石の是枝作品。やっぱり面白い!!

一見、万引きで生計を立てている家族の話にも見えますが、社会の仕組みから弾き出された人たちがいわば社会から「万引き」されてきてひとつの家族が構
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

面白かったーー。

大切な人を失うかもしれない時の葛藤がうまく表現されていたり、本当の姿が発覚しても受け容れてくれる街の人達の反応、学びたい気持ちが尊重される内容がとても良かった。

逃げた女(2019年製作の映画)

3.3

恐らくジェンダーのメッセージが色々とある韓国映画なのだけど、少し想像力を働かせないといけなくて私には難しかった。

出てくる俳優さんが全員透明感があって綺麗でした。

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.6

30代半ばの女性が故の差別、男性優位社会、宗教という名の慣習がテーマの社会。

世間体を大事にする母との母子葛藤や、宗教的な行事の伝統を破ったという理由から警察に拘束されるが、自分の価値を保持していら
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