michiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.6

ちゃんとレビュー書こうと思って何日か寝かせたけれど無理だった。
エンドロールが流れ始めてからずっと、大きな大きな余韻の中にいる。
自分には父親との思い出はほぼ無いし、子どももいないので、どこかで私は「
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そばかす(2022年製作の映画)

3.5

好きな質感の作品だったのだけど、終盤で蘇畑家の父が「おかわり」と茶碗を突き出し母に自分のごはんを盛らして、お礼も言わないところに引いてしまった……。元気になって食欲出てきたって表現の一つなのだと受け取>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

何度か鳴っていた鯨の鳴き声のような金管楽器の音はなんなのだろう?と思いながら観ていて、その正体が分かった時がハイライトだった。

不穏な第一部から転じて第二部、第三部と進むにつれて、「ちょっと説明され
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

原作を読み終えてすぐに観た。
とてもよく整理されていたと思う。時系列(というかエピソードの登場順?)が改変されているところがあって、エンドロールに入るまでの流れもそうなのだけれど、いい繋ぎ方だなあと思
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

ケイトブランシェット指揮のマーラーが聴けるの?とわくわくしながら観に行ったけれど、実際のオケシーンはごく僅か。序中盤くらいまで執拗にオケが出し惜しまれるので、いざケイト指揮でオケがジャーン!と鳴るシー>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.7

菊池風磨、すごい。菊池風磨演じる最悪な男の解像度が高すぎて、リアルすぎて、逆に浮いてたなとすら感じた。
他の演者の芝居が下手とかってことじゃない。むしろみんな上手い。ただ、菊池風磨だけ異質と思えるほど
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

もっとこちらの気持ちがグシャッ!となってしまうような衝突(子供にすごくきつく当たるとか、見ていていたたまれなくなるようなコミュニケーションの大事故とか)があるのではと覚悟していたのだけど、基本的にはオ>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

俳優陣の演技は全員素晴らしかった。主演の二人は勿論、阿川佐和子さんの「ずっとここで暮らしてきた感」がすさまじくて。

ただストーリーの面では正直もやもやが残った。
浩輔は高収入の編集者、龍太は母親との
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

半分くらいは理屈じゃねえ、感じろ!ってテンションで面白く観れたんだけど、内包しているテーマは結構複雑だった。家族ってもの自体がそもそも複雑だし、「数多の世界線が存在するなら自分がいるこの世界のことなん>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.4

頭ががちがちになってしまった時、折々で観返したい作品だと思った。きっとまた観る

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

主人公が自分と同じ名前で感情移入してしまいウッウ…になった

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

あまり積極的に映画を観る気持ちになれなかった(気がする)2022年だったけれど、振り返ってみればケイコで締めくくれたのは幸せなことだった。

聴覚障害者のケイコが主人公なのではなくて、主人公のケイコが
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

冒頭、
STO「R」Y
FI「R」E
WATE「R」って怒涛のRの天丼があるんだけど、STORYでR一個使っちゃうところでさっそく笑った。FIREとWATERは全体通してモチーフに使われていて納得した
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・ホルトがシェフを見る時の「推しを前にしてとろける瞳」、あまりにも完璧で笑った。絶対死ぬじゃんの男。

中盤女子会になった途端に謎の安心感がスクリーンに漂うところ、
奨学金借りずにブラウン大卒
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

もっと観たばかりの時に感想を書きたかったのだけれど……。

今日のわたし最悪だったなって日々反芻することがある身からするとこの邦題も納得なのだけれど、客観的に見るとやっぱりそんなに最悪じゃなかったりす
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

色々珍妙だったけど一番珍妙なのって電気屋の兄ちゃんでしょ。電気屋のレジって立場からヌルッとメインメンバー入りしてくるフットワークの軽さと図々しさと憎めなさ、何なんだ……。メンタル面でもフィジカル面でも>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

絶対でっかい映画館ででっかい音で観るべき。ちっちゃい画面で観たら良さが半減しちゃう。環境を選ぶ作品=ダメでは全くなく、これは「そういう作品」。10ヶ月くらい公開しておけないんでしょうか。
前作とフォー
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トップガン(1986年製作の映画)

-

新作のために予習として。正直これ単体では刺さらず。トムクルーズがちょっとかっこよすぎて「これ大丈夫?」とはなった。心配になるかっこよさってあるんだ……。

X エックス(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スタンダードサイズっぽいカットからだんだん寄って画面がひらかれる→劇中で撮影されている映画がスタンダードサイズ→現場に落ちてたカメラを拾った警官の「何を撮ってたんですかね」「ホラー映画っしょ」的なやり>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

特撮詳しくない・シンゴジラ観たことない・カラーの作品を観て育ってきてないので、ターゲットでないことはわかった上で観に行ったのだけど、結構はっきりと「合わない」と感じてしまって悔しい。自分がめちゃくちゃ>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

終盤まで一人で観てたんだけど「これ絶対好きだろうな〜」という人が思い浮かんでまだ序盤までしか観てないからって嘘ついて一緒にもう一回最初から観た。結果的にそれでよかった。

オンボロの車の使い方がめちゃ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1を観た時も思ったのだけど、ドクターストレンジは「飽きさせないよ」って気概をバシバシに感じるところが好き。
今回だいぶホラー味強めだったし、ホラー味強いシーンであればあるほど画面が明らかに生き生きする
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

圧倒的会話量、永遠に喋ってるんだけどインテリアやファッションが素敵すぎるので退屈さはもちろん無し。一瞬で字幕に目を通したらあとは天才的な色彩感覚を堪能するのみ。
ラストシーンの衣装が良すぎて唸ってしま
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.6

ジョニデのグリンデルバルトは得体の知れない恐ろしさが前面に出ていたのに対して、マッツのグリンデルバルトはかなり人間っぽかった(ノーマジという意味でなく)。
本当に演者のせいなのか今回の脚本の影響が強い
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

(主にエミリーとカミーユの二人に対して)「あまり理解できない人たちだな…」と思いながら観ていたんだけど、他人の恋愛における情緒の変遷なんて理解できなくて当たり前か……

紹介文に「新しいパリ」とあった
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