玉葱さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

玉葱

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

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「老人になっても人生を楽しむ」という映画はよく見かける。この映画はそれが最大限に表現されている。青春とは心の状態だと。時間を巻き戻して、「子供のときに老人のように過ごす」とはどういうことか。それはまわ>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

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エンドロールに流れる音楽を聴きながら、ふたりの関係を感じる。

不安を想起するヴァイオリンが刻む、テンポの速いメロディと、
いくつかの美しいメロディが浮かんでは消えてを繰り返す。

怖い夢と楽しい夢と
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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20230730追記

岡田将生が車のなかで西島さんに向かうシーン、正しさと誠実さの違いがわかった気がする。

西島さんがある種の正しさをもって音さんと関わってたとしたら、音さんの言葉にできない感情を
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

宮台真司の映画批評を呼んで鑑賞した。

最後の、抱き合うシーンで、人が性愛を求める意味が直感された。
なぜ、服を脱がせるのか。
それは、直接触れたいからなんだ。という当たり前のことに気づいた。

エッ
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夏時間(2019年製作の映画)

4.2

もし上映時間が6時間あっても、飽きずに見れたかもしれない。
それぞれの人物のことをずっと眺めていたいと思った。

本当にみんな、自然に演技をしていて、カメラがあることを観客が忘れてしまうほど。

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.5

I watched this movie recommended by my junior in college.
Just like when I had met "In this corner o
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こういう一昔前の良作が好き。

マットデイモンが脚本と知って驚き。
自分で映画をつくりたいと本気で思うほどの愛がある俳優はいいなぁ。

「お前はなにも悪くない」という言葉を本当に聞くことができてよかっ
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

5.0

This movie matched my trend which makes the world with Buddhism.
This movie suggests the existence o
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ガタカ(1997年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

モローの自宅に捜査官が来るところまでは、「窮地をどう切り抜けるか」という、スパイ映画みたいで面白かった。

それ以降の、人間模様を描くシーンがセンスなさすぎる・・・。
兄弟でもう一度遠泳競争したり、ユ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

世界観がいい。
映像が綺麗。

設定もすごくよかった。
人付き合いが苦手で友達も彼女もいない自分なので・・・笑
自然に主人公に共感できた。
(セオドアと比べても俺の方が友達いないけど、イライラしなかっ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

なぜこんなに芝居がうまいのか。
もはや芝居じゃない。芝居の作り方が日本ともハリウッドともヨーロッパとも違う。

質感すらも完璧な表情が作品の印象をつくっている。強い。

以下感想。
自分の生まれた環境
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.5

3.5点・・・絶妙なオフビート感。演出の引き際が丁度いい。

JSA(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4点・・・苦い薬のように効く。

国を越えて、北緯38度線を越えて築かれた4人の間の友情が、疑心暗鬼の心によって崩される。
小川を挟んで、敵陣である北朝鮮軍の見張り小屋で誕生日会をしていた4人。北兵と
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

生と死、美醜の対比が美しい!

冒頭で登場する道化師のような、街の案内人の顔は、醜く白塗りされている。薄汚れた観光の街。

旅先のホテルで出会う美少年や、その家族や友達以外は、ほとんど全て醜い。

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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.7

説教くさくない、人生ドラマ。

「驚いた。学生の頃からずっときみを愛してる。」ってセリフ。いいよなー。

説教くさくないのは、セリフと俳優がいいからかな。
俳優の表情とか仕草を通して、実感が伝わってく
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マザー!(2017年製作の映画)

4.5

ずっと主役視点で描かれる。

マザー!
ってタイトル、喜劇かなと思ってたけど、開始直後からサスペンス。

登場人物にイライラしてしまう映画って、観てしまう。

葛城事件(2016年製作の映画)

5.0

※ネタばれ

希望を一切描かないが、それがこの家族の現実であり、そこに忠実である作品自体に誠実さを覚えた。
ここまでひたすらに完成された地獄を作り上げることができることが、僕には希望に思えた。舞台挨拶
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ふきげんな過去(2016年製作の映画)

4.8

見事に描写された日常の風景、役者の自然体の演技と、一癖あるセリフの独特な言い回しで、観客が無理なく、いつの間にか映画の世界観に包まれていく感じがしました。
描写された退屈な日常に観客を共感させた上で、
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