三澄さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0

役所広司、なんでこんな人の感情を振り回すのが上手いんだろうな…他の作品もだけど表情が素晴らしくその表情の変化にいちいち感情移入してしまう…いやもう国宝…ただ推したい…
ホテルや飲み屋街、薬局、養豚場、
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.2

ドロドロした映画が続いたので再度見。
個人的に大好きな映画。役所広司の魅せる喜怒哀楽の演技が最高。人物のくせや特徴などめ演技の表現がめちゃくちゃ細かい。
例えば仏壇に飾ってある台本をとりにいくときに、
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

生々しい作品。パラサイトや殺人の追憶などにあるコミカルさは抑え目で障害を持つ子と母、村の人々がとてもリアル。
登場人物誰一人好きになれない。母は息子のために奔走しているようにみえて基本的に自分のことし
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

伝えたい事はわかるが、すっきりはしないし実在の事件を元にしているので地味な印象。パラサイトが素晴らしかったのでこちらを見て期待しすぎたというのはある。誰が犯人か、犯人がつかまるかという謎解きの面白さよ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

何度見ても良い…トニー最高

上流階級の黒人と貧困層の白人、シンプルそうで意外にテーマは複雑になるというか、この二人をチョイスすると貧困層の白人(イタリア系)、貧困層の黒人、富裕層の黒人、富裕層の白人
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.4

久々の日本映画、好きな世界観。
描きたいものの断片をつなげたような映画。死体、同性愛、姉妹間の憎悪、グロ、エロなどあって飽きさせず、少しレトロな感じの日本の情景がエモい
話自体はとっちらかっているが、
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.8

再度見。
王道ファンタジーとして素晴らしい映画
壮大なスケールの話だがチープな所がなく細部まで凄い作り込まれているという印象。ただ登場人物がかなり多く世界観がメイン(さらに当時最先端だが最近のクオリテ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

メモ:
ストーリーとキャラの両立の仕方の話聞いてて、なんとなくレオンで考察して凄いなと思ったのでメモ。
この映画、ストーリーの最初の流れとしては「女の子の家族が殺されてしまい、たまたま隣に住んでいた殺
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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(2005年製作の映画)

1.8

個人的に全く入り込めないファンタジー。ハリポタやロードオブザリング系を想像していたが全然違った。世界観も目新しさはない。女の子がクローゼットに入り込むまでは良かったが…
中学生、小学生だったらワクワク
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交渉人(1998年製作の映画)

3.6

交渉人が逆に立て篭もり事件を起こす。伏線や意外性はあまりなかったが、ケヴィンスペイシー演じる交渉人が良かった。
交渉人同士の巧みな会話術は面白い。
しかし役柄的に主人公は人を殺さないとわかっているので
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.7

宇宙は美しく魅力的な場所であると同時に、完全に人間を拒絶した空間で、予想外の出来事の前では本当に非力な存在でしかない。
サバイバルな状況で究極の選択を迫られるというのは地球上でも起こり得ることだけど宇
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.5

博士と医師、二人だけが共有できる言葉の世界で子供のようにはしゃぐシーンが印象的だった。「言葉」というものの奥深さについて考えさせられる。

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以下駄文↓
最近エンタメ性の低いタイプの映画が続い
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

静かな映画。情景がとても美しい。老人とオットーのお互いに共鳴しあう関係性が好き。何度も何度も期待して裏切られそのたびに切なく、絵が本物であることは証明されたものの世間からは認められずに家族とも疎遠のま>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

2.5

世界設定は好きだし植物のシーンは美しかったけど、科学的な割にリアリティにかけすぎて入り込めなかった。そもそもなんでヘリで灯台までいかないのか?決死の任務なのに軍人経験のない学者たち(しかも一人はNGO>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

王道で普通に感動し泣いた…
ドリスとフィリップ、キャラがとても良い…ドリスが内に持つ台風みたいな底抜けの明るさと強さに胸打たれた。
憐れみや同情という感情は暴力性はなくても差別心の一種だと思うし、しか
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アス(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

完成度はゲットアウトの方が高いけど、これはこれで好き。設定が政府により作られたクローンというリアルな部分と、とはいえリアルとしては完全にあり得ない設定で手をつなぐ意味も暗喩的な感じで終わり、オチは面白>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.0

終末世界系の世界観と大筋の伏線などのアイデアは楽しめたので3.0。しかしとにかく余計な人物や余計な情報、余計な戦闘、余計なエピソードをごちゃごちゃに詰め込みすぎて、集中できなかった。そもそもこの設定だ>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

ストーリーはシリアスで全く救い無いが、コミカルに描かれていて斬新に映った。同キャラクターでデフォルメしたコミカルな演出とリアルな演出、2つのトーンを織り交ぜていてこんな演出の仕方もあるんだなと。
キャ
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

演出や画面の構成など素晴らしい映像美。個人的に砂漠と車の相性が性癖すぎる。シガーの武器とビジュアルがリアルと現実のギリギリの塩梅で凄い好き。序盤のシガーの登場シーンと、モスのいる部屋のドアの隙間の光が>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.7

30%ぐらいしか理解できなかったが、面白いとか感動とかいうより個人的に超印象に残った
トリック系でいえばフィンチャー作品も大好きだし他にもどんでん返し系の有名な作品は色々あってエンタメ性はそちらの方が
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.0

前半は悪い警官、自分勝手な主人公に嫌悪感があったが、罰、許し、償い、を経て後半は感情移入できた。しかし主人公がどうも好きになれず、悪い警官とはいえ火を消そうともせず、警察でもしらばっくれて本人にも謝っ>>続きを読む

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.6

ハンニバルと羊たちの沈黙をみてなかったけど同シリーズ。これがあのレクター博士か…良い。2003年の映画だし、クリミナルマインドを見過ぎたせいで斬新さは感じないが、レクター博士も主人公のキャラもよくて普>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.4

飛行機密室アクション×ホラーという掛け合わせが面白かった。序盤にホラーの世界観の事前情報がなさすぎて突然このジャンルなの?感は否めない。意外性はなくなるけど序盤にテロ動機とホラーなんらか関連性があって>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.7

映像や色が美しかった
家族や旦那に問題はあるとはいえ、そこだけ見ると異物を飲み込むほどの問題でもなさそうで、段々その謎がわかっていき、最後も割と明るい感じで終わってよかった
もう少しサスペンス要素が欲
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

序盤の悪魔祓いあたりまでは凄い良かったのだけど、中盤から設定が複雑になりすぎて伏線なども理解できず後半が意味不明だった。色々盛り込みすぎな気がする。
ただジョーはビジュアル含めキャラクターが良かった。
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

2.5

評価高いけど個人的には刺さらなかったな。好みのジャンルではあるのだが。終わり方はよかった。
味方側が人類を救ってきたという壮大さの割に敵が金に目が眩んだ製薬会社の小物若者。不死になる謎、また死を迎える
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.7

オチは無理矢理感もあったが面白かった。ただオチにあわせてストーリーやキャラを動かしてるので終盤で展開が動くまでが楽しめなかった。
主人公が策士的な感じで終わったが、終盤までの行動が策士とは言えずキャラ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.6

ゲーム理論的なシステムやテーマは面白く、階層が変わるごとに意外性のある出来事が起こるので飽きずに最後まで見れた。一般ウケしなそうだけど個人的には好き。
ただどうしたら「勝ち(成功)」になるのかが明確で
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.4

お決まりの部分もありつつ意外性もちゃんとあり今までみたサスペンスの中では最高に面白かったし完成度が凄い。
序盤から小出しに不気味な演出や見てる側がハラハラするフックや謎が散りばめられていて、最後に全て
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

発想のぶっ飛び方は面白かった
方向性がわかんなくて中盤がつらかったけど、ぶっ飛んでてよかった

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.5

オーシャン側のキャラは良かったが、敵側に魅力がないのが残念。知的で残虐なキャラ設定の割に残虐さを示すシーンも敵の方の機転が一枚上手でピンチになるといった展開もなくカメラとSWATのトリックもなんとなく>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

3.4

シンプルなサクセスストーリー。
歌唱力は良かったが、田舎からでてきた少女と言う設定故に垢抜けなさの残る主人公にあまり魅力を感じなかった
バーレスクの個性あるモブキャラ達と世界観、テスやショーンのキャラ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

ずっと電話してる主人公だけの状態でここまで楽しめるのは凄い。
主人公の罪も子供の状態もなんとなく予想はできて、一番の謎は予想外だったのでぞわっとした。ただ電話する画だけでいくならストーリーや事件性の内
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

古い映画なのでアクションや映像は物足りないが、キャラクターの魅力と会話劇やギャグのテンポがとても良かった。マフィア、主人公、会計士、保釈金融、FBI、賞金稼ぎ、複数のファクターで展開をどんどん変えてい>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.4

同じような題材をアメリカでやるとJOCKERで、韓国でやるとパラサイトな気がするんだが、日本の映画ももっとエンタメに寄せた作品があってもいいように思う、ただこれはこれでドキュメンタリー的に楽しめた
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