ooのさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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善魔(1951年製作の映画)

3.8

桂木洋子が可愛すぎる。
見事なフラッシュバック、クローズアップはさすが、また少々アップテンポな切り返しが多用されるが不快ではない。
三國連太郎の清純すぎるイメージ付けがラストに至ってはいささか物語を木
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行け、野郎、撃て!(1972年製作の映画)

3.9

マカロニウエスタンの正当な語り口で西部へと誘う。語り過ぎなところはあるもの、ひとりづつ敵を殺していくことにより表象が光り輝く傑作。
後半、多用されるフラッシュバックには何も感動はなかったが、左手のひら
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.5

手傷を負った“彼”は何食わぬ顔で“彼女”たちの舞台へと帰っていく姿は最高に痺れる。
ただカサヴィテスの物語と断じるのは極めて単純である。例えば、クラブと外界との間だけを論じてしまうのはこの映画の持つ可
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

2.8

肩から上のシーンが多いのはナルシズムの延長か。飯を作るシーンのカットの省略は斬新さを狙って逆に平凡な時間イメージへ、その他狙いすぎている。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.7

今作はアルトマンの画面外の広がりの欠如が逆説的に無意識に機能している。マーロの一人称的で手探りな状況にちょうど良い、この軽さが自分には珍しく合った。

海外特派員(1940年製作の映画)

4.6

風車小屋のカメラワークなど挙げればきりのないほどの驚異的な完成度。個人的にはヴァン・メアの影武者の暗殺のシークエンスの美しさが圧巻。
あと帽子をなくすということはウエスタン以降、やはりこの映画において
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死の谷(1949年製作の映画)

4.3

ショットの完璧な連鎖、全ての感情は運動になる。画面外の使い方も絶妙でマックイーンの全てが我々のものになり追体験以上の体感をもたらす、ノワールが悲劇な展望を示すイメージも見事。

あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)

3.2

ショットに強度はあるがあるべき辛抱強さは欠如している。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

2.5

全てが中途半端な切貼りで構成される。全ての映画はそうではあるが良質なそれではなく、好きなカットに行き当たりばったりなシークエンスに押し込まれる散らかった弁当箱。
あとこの監督、絶対カウリスマキ意識して
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