MjMoさんの映画レビュー・感想・評価

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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.0

中国返還前1980年代の香港を舞台にカンフーアクション全部盛りの爽快感と九龍城砦の猥雑な美しさが魅力的な楽しい映画だった。全てのアクションシーンが見せ場。サモ・ハンがいつ戦うのかワクワクしながら観てい>>続きを読む

愛人 ラマン/恋人・ラマン(1992年製作の映画)

3.9

主演のジェーン・マーチは撮影時ぎりぎり18になっていたくらいだろうか。幼く見える彼女のヌードシーンが多くて撮影現場が安全だったのか気になってしまった。余計なお世話だといいが。原作はマルグリット・デュラ>>続きを読む

ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

3.8

大西洋奴隷貿易を背景に19世初頭のダホメ王国(今のベナン)に存在した女性のみの軍隊アゴジェの活躍を描いたアクション時代劇。敵として騎馬兵も登場するが馬が殺される描写はなし。剣、槍、棒、銃などさまざまな>>続きを読む

サユリ(2024年製作の映画)

3.0

原作は未読。前半から後半への切り替わりに無理を感じてあまり楽しめなかった。プロット自体は王道の怪談だし、俳優への演技指導もよくまとまってると思う。ただそれでも後半の無理筋感は減らず、見ていてなんとも言>>続きを読む

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

4.0

見ていて楽しい映画だった。スタントにあこがれる女子高校生が姉の婚約者を悪人に違いないと思い込んで暴れ回るアクション&成長物語映画。
フィクションらしく戯画化されたキャラクターではあるものの、主人公のリ
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カラヴァッジオ(1986年製作の映画)

4.0

久しぶりにデレク・ジャーマン作品を鑑賞。西洋美術のバロック様式を代表する画家であると同時に素行の悪い犯罪者でもあるカラヴァッジオを主人公に据えた時代劇。制作風景を通じてカラヴァッジオ作品の活人画を観ら>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

4.1

ギャグ色強めのレズビアン・ロマンチックコメディ。社会の差別を無視してファンタジー化するわけでもなく、過剰に犠牲者感を出すでもなく、明るい雰囲気に満ちたバランスがとてもよい。さわやかなハッピーエンドで安>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ワーニャ」(2024年製作の映画)

4.0

中年の人生の悲哀を描くにはほどよく笑える喜劇性を加えると奥行きが出る。という印象を持たせてくれる質実剛健なアンドリュースコットの演技を堪能できた。舞台の『ワーニャ伯父さん』は初めて観るので他の演出との>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

ゴジラが暴れるシーンや美術は見応えがあるし特攻隊の生き残りという主人公の設定じたいはよいのだが、人間の撮り方やストーリーの進め方、脚本の書き方があまりにもひどくて見ていられなかった。役者の演技を殺しに>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

3.9

「推しが性犯罪者になった」、どうやって心の整理をつけよう…同じ傷を負ったファンたち一人一人にインタビューをしよう、というドキュメンタリー
監督もオタクの1人として同じオタクたちにやりきれない事実と真摯
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

イヌが登場するが死なずにちゃんと生きのびる。
2023年のカンヌでパルムドッグ賞を受賞したのが本作のスヌープを演じたメッシ。演技の素晴らしさ、イヌの可愛さにあふれていてイヌ好きは幸せになれる。広々した
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

安直なマイノリティ表現を皮肉る風刺コメディで面白い映画だった。
主人公は医師の家系出身のアフリカ系アメリカ人の男性作家。人種的にはマイノリティだが社会階層としては裕福で高学歴の超エリート。ハウスキーパ
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情婦(1957年製作の映画)

4.2

アガサ・クリスティの法廷ミステリ『検察側の証人』をビリーワイルダー監督が映画化したという豪華な組み合わせ。
なんでこんな邦題なんだろう?と思ったけど、観てみるとなるほどマレーネ・ディートリッヒの存在感
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

原作のマンガとアニメ版は履修済み。
やはりアシリパさんにはアイヌルーツの役者をきちんとオーディションでキャスティングしてほしかった。
これはもう日本の映画業界の構造全体の問題なのだろうけれども、北海道
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

動物の遺体や屠殺直前と思われるブタの悲鳴あり。タイトルにもなっている牛はとてもかわいい。イヌ、ネコ、アヒル、ニワトリなどもちらりと登場する。

開拓時代のアメリカを舞台にした静かでしんみりする友情物語
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(2023年製作の映画)

4.0

戦闘シーンでも馬が死ぬ描写はない。魚が料理されて食べられる場面はあり。

暴力的描写の得意な北野監督らしく戦争で無意味に人が死んでいく様子が痛々しくかつ滑稽に描かれている。戦国時代を舞台にしているが監
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.1

一部うさぎが暴力を受ける描写、娯楽のハンティングで鳥を打ち落とす描写ありなので注意。直接的な暴力ではないがアヒルレースの描写も含まれている。ただ女王に可愛がられてるウサギはとてもかわいい。

アン女王
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.8

誰もが人から傷つけられ、誰かを傷つけている、というテーマの青春友情ストーリーで、スクールカースト元頂点の女子とナード枠の地味系女子のバディものという内容。といってもあまりシリアス過ぎず、適度にポップで>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

ミステリとしてはミスリードが上手くて気持ちよく騙されてよかった。この点が評価されているのだろうなと思う。役者の演技も上手い。セクハラ発言がジョークのように扱われてるのもまあ00年代の作品ならこんなもの>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.9

クマはじめ動物たちは最後までみんな死なない安心設計。ヒト以外の生き物には優しい。
グロめの残虐描写が多いのでそれが平気なら動物好きな人にはオススメ。野生のクマとこぐまのかわいさと恐ろしさが味わえる。
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恋のミニスカ ウエポン(2004年製作の映画)

3.8

ハッピーエンドのレズビアンカップルが登場する明るくアホっぽいノリの楽しいクィアムービー。女子同士の友情も熱いので百合好きな人も満足できるんじゃないかと思う。
アクションシーンは残念だし、B級感漂うチー
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.9

直接的ではないが馬が死んでしまう展開あり。犬は無事。

40歳のエリザベートを演じるヴィッキー・クリースプの表現力が見事。美や若さでジャッジされることの息苦しさやそこへの執着以上に、自分の生き方を模索
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

ロミジュリのアメリカ版翻案名作ミュージカルとその映画版という情報しか知らなかった『ウェストサイドストーリー』。このスピルバーグ版で初めて触れた。いまのリンカーンセンター周辺の再開発で貧しい移民たちが強>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ 2023 「オセロー」(2023年製作の映画)

4.5

デズデモーナに仕えるエミーリアの解釈が群を抜いて印象的だった。シェイクスピアのセリフには手を入れず、そのポテンシャルを引き出した優れた演出のひとつだと思う。
これまでは「世間ずれした中年女」的な演出が
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

序盤でイヌが死んでしまう展開。ただ、直接的な描写は無いことと、主人公の行動がイヌへの愛にあふれているので、動物が死ぬ映画だと心折れがちな自分でもしんどくならず見られた。

映画のメインはキアヌ・リーブ
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ナイトブック(2021年製作の映画)

4.0

ネコが活躍する+とてもかわいいのでネコ好きの人に特におすすめ。
『千夜一夜物語』のひな形でホラー児童文学作品を映画にしたような内容で楽しく鑑賞できた。脚本がよく子どもたちが活躍する成長物語でもあり、ホ
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.3

直接的な暴力的な描写はほぼないが、フラッシュバックに苦しむ様子や吐血シーン、殴られてケガをしている人は出てくる。動物は無事。馬がかわいい。

性差別のさなかで自分自身の価値観や生き方を問う個々の女性た
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

キャラクターデザインやアニメーションなどの美術面はとてもよかった。南北朝時代の漁師や大工がはたらく様子、都の生活感あふれる描写が魅力的。ただ、音楽(ロック?)の教養がないせいかライブシーンが間延びして>>続きを読む

ガス燈(1944年製作の映画)

4.0

心理学用語の「ガスライティング」のルーツになった作品ということで鑑賞してみた。もとは戯曲でこちらはアメリカで映画化されたバージョン。原作は未視聴。
みどころは妻を心理的に追い込むDV夫のマインドコント
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

ギャグのセンスがやや合わず特にイヌを暴力的に扱うシーンが笑えなかった。が、個人的な減点要素はそこくらいで、母と娘を中心とした家族の葛藤や移民1世、2世の経験をマルチバースもののSFアクションコメディに>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

作り込まれたよい映画なのはわかるのだが動物の死に方が辛すぎて解釈を広げたり余韻に浸る気分になれなかった。つらい。
アイルランドの離島の風景の美しさと厳しさ、動物たちのまなざしを挟み込みながら、知的能力
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

4.5

前作の楽しさを裏切らない力作。ヴィクトリア朝のイングランドを舞台に、女性差別に加えて今回はとくに労働者の権利と環境問題(公害問題)を焦点をあてたフェミニスト児童文学という趣。ミステリ、アクション、ラブ>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

舞台は政府がが水俣病をチッソ株式会社の水俣工場の排水による有機水銀中毒が原因とする公害病だと公式見解を出した1968年より後。第1回の裁判判決が出るまでの期間を描いている。水俣病を扱おうとすると、どん>>続きを読む

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

3.5

ずいぶん大味なストーリー展開だなと思いつつも、「物語の善玉と悪玉を養成する学校」という設定が秀逸。アーサー王伝説、ロビンフッド伝説、シンデレラなどメタフィクション的要素も盛り込まれて楽しいし、衣装や舞>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

原作の漫画が好きなので気になって鑑賞。漫画版の疾走感は薄れている代わりに、役者の演技や余韻を感じさせるカメラワークのおかげでまた違った厚みのある作品に仕上がっている。原作を大事にしているのな伝わるし、>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.2

最後のスタッフロールがとてもかわいい。喪失と向き合う親子を娘視点でファンタジックに描いた作品。少しずつ片付いていく祖母の家、父親のひげ剃りを手伝うネリー、8歳の母マリオンと一緒に子を持つカップルを演じ>>続きを読む