ゆえさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゆえ

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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.5

海中の洞窟内の圧迫感に観ているこちらも息苦しさを感じました。どんどん減っていく空気との戦い。脱出できないのではという絶望感。次から次へと襲いかかってくる危険。パニックものとして飽きさせない作りになって>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

4.1

心地よくて温かい気持ちになる映画。ひとつひとつの何気ない会話がじんわりと響く。気持ちを伝えることの大切さはもちろんですが、伝えてくれた事を丁寧に受け止めて感謝を伝える。相手に対してすごく誠実だなと思う>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.7

完全犯罪は小説の中だけというセリフが印象的。少しずつずれていく計画。アパート内での会話中心の密室劇ですが、あきさせないところがすごい。旦那を愛している風なのに、浮気をしている妻にそこまで肩入れできなか>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.5

基本的にくだらないんだけど、三人の成長ストーリーとして微笑ましかったし、ちょっとしんみりするところも。成長するとそれぞれ大切なことが違ってくるからせつない。ただ個人的に笑いが合わなかったかも。そういう>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

スパイものはもう少し複雑なものの方が好みですが、普通にアクション楽しかった。ただ、やたらと時間を行ったり来たりする話運びはややしつこく感じました。アナがいろいろな髪型やファッションに身を包み、銃を構え>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.5

古典ホラーから現代版サイコスリラーへのアレンジが絶妙でした!!オープニングから不穏な空気が漂う。ジリジリと見えない恐怖。画面の余白が怖い。そこからの狂気の戦いも見応えありました。徹底的に追い込まれてい>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

ジョーの抱えているトラウマへの苦悩。絶望感。セリフは多くないですが、ホアキンの表情や仕草、存在感のある演技に引き込まれました。美しく不穏な音楽。少し変わったカメラワーク。かすかに見えた希望。想像してい>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.0

実家の農場に帰り、昔からの友人やその孫と平穏に暮らしているランボー。そのまま穏やかな老後を送って欲しかったですが…泣。
ランボーが復讐していく様は大殺戮、という感じでなかなかエグかったですが、これでも
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.6

FBI、マフィア、警察と様々な人物が登場し、三つ巴の展開は先が読めずハラハラしました。派手なアクションものではありませんが、主人公が機転を利かせながら物語が進んでいくのも面白かった。
ただ全体的に少し
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.9

す、すごい映画でした…!
想像を絶する悲惨なバイオレンス描写に目を背けたくなりました…。実際に行われていた残虐行為を元に描かれているそうですが、リアルな戦場の恐ろしさをこれでもかと見せつけられました。
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若草物語(1994年製作の映画)

4.0

ストーリーオブマイライフに続いて1994年版も観賞。
姉妹それぞれのエピソードが丁寧に描かれていたので、更に深く物語を知ることができました。
ウィノナライダーやキルスティンダンストも良かったですが、ス
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

優しくて切なくて、心にじんわりと染み入りました。4姉妹とその家族の生き方。幸せのかたち。それぞれの思いに共感でき、ひとつひとつのセリフが心に刺さりました。
シアーシャローナンのジョーがとても魅力的でし
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

ただのラブコメディではなく、政治やメディア批判などの社会風刺もピリリと効いていました。そして笑える!
環境問題を真面目に考えて取り組もうとしているシャーロット。忖度せずに自分の信念にまっすぐなフレッド
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

登場人物達のシュールなやり取りが楽しかった。後から思い出してジワジワ笑えてくるような、自分的にはクセになる感じでした。ゾンビもののよくある展開をゆるく裏切ってくるところも可笑しかった。アダムドライバー>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.8

細かいところの雑さはちょっと気になりましたが、アクション盛り盛りで楽しかった!潜水艦側の海での話と、ネイビーシールズの陸での話が交互に繰り広げられて、とてもテンポ良かったです。海の中の静けさや音だけを>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

オークランドのリアルな日常。人種問題というテーマは重いですが、2人の軽妙なやり取りに思わず笑ってしまうシーンも。ちょっと粗削りに感じるところもありましたが、魅力的な映画でした。

黒人というだけで誤解
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.2

政治的な陰謀がからんでのミステリーは難解ですが複雑で面白い。イヴリンの弓のような細眉や瞳は印象的、そして謎めいた色気が漂います。ギテスの無力、絶望。チャイナタウンでは「怠惰でいるのが一番」という言葉が>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.2

登場人物の心を繊細にあらわす演奏シーンに涙が溢れました。特に「春と修羅」では曲調と演奏で4人の個性を表していて本当に素晴らしく感じました。月の光を浴びながらの連弾シーンも素敵でした。2人の演奏を通した>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

面白いとは聞いていましたが、自分が戦車映画を楽しめるのかなと少し心配ではありました。でもそんな事もすぐに忘れるほどの、ド派手な戦車バトルに一気に引き込まれました。映画館で観たかった。発砲された砲弾がど>>続きを読む

ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

3.6

エネルギッシュで奔放。だけど空気が読めず空回り気味のブルック。こういう役にぴったりのグレタ・ガーウィグ。気持ちだけが先走っちゃう感じは分かるかな。もう一人の主人公トレーシーも大学にも馴染めず、不器用で>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.6

輝いていた過去の思い出、地方都市の閉塞感。そして解放。ノスタルジックな気持ちになる映画でした。

タイトル同様退屈な日常を描いていて、大きな何かが起こるわけではないです。なので好き嫌いは分かれそう。
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

3.3

超高級タワーマンションでの階層ヒエラルキーの崩壊。階級争いを現しているのかなとは思うけど、途中からカオスでよくわからなくなる。人々が欲望のまま狂気をむきだしにしていく様は怖かった。何であんな状態になっ>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.8

社会から隔離し薬漬けにして統制下に置く。電気ショック療法やロボトミー手術を行う。当時の精神病院が恐ろしかった。。
普通の人間としての自由や、どんなひどい状況でも楽しもうということをマクマーフィーが教え
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ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

3.7

テンションの上がる格闘アクションが盛り沢山なので、ストーリーはちょっと雑めでも大満足です。刑務所内でスマホを巡ってのトニー・ジャーvsウー・ジン 。さらに髪型一つ乱さず華麗に戦う、悪い刑務所長のマック>>続きを読む

フローズン・リバー(2008年製作の映画)

3.6

アメリカとカナダの国境付近に住む二人の母親のサスペンス。真冬の過酷な自然環境、貧しい暮らしぶり、貧困のあまり不法移民を入国させるビジネスに手を出してしまう…繊細で重めのストーリーに観ていて心が辛くなり>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.8

カーチェイスとガンアクションが良かった!映画館の大画面で観たかった。ダッカの狭い町中でのカーチェイス。障害物や人にぶつかりそうで手に汗にぎった。ゲームのように次から次へと敵が襲いかかってきて、どんどん>>続きを読む

ザ・レイド(2011年製作の映画)

4.0

ノンストップで敵と戦い続ける格闘アクションに大満足。東南アジアの武術「シラット」がすごいかっこよくて、壮絶な肉弾戦をこれでもかと言うほど堪能できました!持っていた銃を置いて殴り合いでの戦いを望むヤヤン>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.2

飄々としていていつも無駄口ばかりたたいているフィリップ・マーロウ。とても魅力的なキャラクターでした!マッチを壁に擦って火を付けるなんてかっこいいよ。お話にあまり関係していない変な人達がいっぱい出てきて>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

映画の世界観にどっぷりと引き込まれました。1970年代初頭のカウンターカルチャーの世界に浸り、分かるようで分からない霧の中を彷徨ってる感じが楽しかった!セリフ量と人物の名前が多過ぎて必死に着いていこう>>続きを読む

アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生(2014年製作の映画)

4.0

NYに住む60~90歳代のファッショナブルなマダム達に焦点をあてたドキュメンタリー。

自分の好きなファッションを身にまとい、少女のような心を持ち、自信を持って生きる、とてもパワフルな彼女達に元気をも
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

気軽に観始めたら結構グロくて怖かったです。けど緊迫感あって面白かった。

研ぎ澄まされた聴覚を活かしたり、携帯を利用した逃走劇など。視覚障がいを持つ主人公ならではのシーンが入っていて良かったです。
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

独特な世界観でカルト的人気もうなずける。内装やファッションなどの美的センスすごすぎ!アレックスは暴力的で残忍で憎たらしいのに、後半追い込まれていく姿は自業自得とはいえかわいそうに思えてくる不思議。怖い>>続きを読む

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.6

ジョニー・デップとベニチオ・デル・トロがありとあらゆるドラックを使いまくってキマっているのをずっと見せられます。ストーリーも何もないのですが、トリップして狂っている二人の演技やその時に見る悪夢的な幻覚>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.3

怖い映画が苦手なのでネタバレ読んでから観賞しましたが、面白かった!怖いし狂ってるし残酷…でも美しい。このお祭りに自分は絶っ対参加したくないけど!壁画とか振る舞われる料理とか細かいところまで不穏すぎ。ダ>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.2

1984年サッチャー政権下、炭鉱スト真っ只中の炭鉱夫とゲイ活動家達の交流を描いた実話。
ゲイ活動家達が個性豊かでとても魅力的でした!国や世間から虐げられた立場でありながら、臆することなくプライドを持っ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.1

同じ時に同じホテルで過ごした3組の何気ない日常が交錯する。登場人物達のやり取りにくすりとしたり、ほっこりしたり、一つ一つが愛おしい。夜のメンフィスの街はすごく寂れてるんだけど不思議な魅力があって引き込>>続きを読む