モエシャンドンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

モエシャンドン

モエシャンドン

映画(207)
ドラマ(3)
アニメ(0)

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良い。
エピソードの順番も良かったし、ほぼ二人芝居の会話劇なのに飽きない。
二つ目のエピソードの部屋のシーンで、謎に行ったり来たりしてたのだけ違和感があったけど、それ以外はとても見やすいし
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

アルパチーノがもうやっぱり良い。この俳優さんはくたびれたシーンでも迫力ある。なんでだろう。素敵。
芸達者に囲まれてるレディガガは、お芝居もさることながら顔の濃さが役にピッタリ。
パパグッチのかっこよさ
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

英語とフランス語がごちゃ混ぜで、その違和感がおもしろかった。そして映像のセンスがとても良い。おしゃれ。カットを割らずに人の動きや水の流れで表現するシーンが多く、舞台っぽくて好きだった。何よりティモシー>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

ちょっと長く感じた。あと10分でも短ければ集中力が続いた気がする。
とても潔い終わりで良かったし、キャストが豪華こともあって画面が強い。
特にディカプリオとジャエニファーローレンスはずっと見ていられる
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

脚本がいい。というかストーリーが良い。
原作の小説の力で半分くらい底上げされている気がします。
この後どうなるんだろう?という展開が読めない内容が前半に詰め込まれているので、飽きることなく観られました
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

壮大な物語の、第1章。
起承転結でいうと、起の部分だけで3時間という気合の入った作品。
映像美だけで3時間もつので、あっという間に感じる。
音楽もいいので、家でBGM的に流しておくのも良さそう。
第1
>>続きを読む

やすらぎの森(2019年製作の映画)

3.7

平均年齢60歳くらいの映画。日本ではなかなか作られないテイストでとても良かった。大自然の山の中で暮らす魅力を感じつつ、山火事によって失われることの悲しみが作品の中に水脈のように流れていて、愛しさを悲し>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

ほぼスクエアの画角は全く気にならない。
モノクロも世界観を考えると本当にぴったり。最初はじわじわと迫ってきますが、もう途中からすごいガツガツ迫ってくるのでカラーだとエグすぎて違う塩梅になっていたと思う
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.1

最初の10分は迫力ある映像に感動したものの、だんだん慣れてきてしまいお芝居とキャラクターの動きが気になってくる。特に主人公の芝居が気になりすぎて話が入ってこない。明らかにお芝居初めてだと思うのですが、>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

復讐劇ですが、女性目線のポップさと柔らかさ、相反するサイコな思考と行動のギャップがおもしろい。脚本が最高。女性独特のカラフルな心情がよく描かれていると思いました。そして、友情がベースにあるのがまた良い>>続きを読む

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.9

登場人物はそんなに多くないのに、みんな個性的でとても良かった。見た目だけではなく仕草やセリフなど、それぞれの個性がわかりやすくて飽きない。ストーリーも一筋縄ではいかないところがフランス映画らしくて良い>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.6

生きるか死ぬかの話なので飽きることなくみられる。主人公の奥さんが、タイミングが悪かったり無力だったり、視聴者として応援できる要素があまりなくてもったいなかった。隕石が降ってくるという設定は好きだし、映>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

いらないシーンが一個もないというか、情報の見せ方とか繋ぎ方とか、すごくおもしろかった。ちゃんとボコボコにされるし、ちゃんと痛そうで、完全無欠じゃないところが余計におもしろい。そうだよね、リアルだとそう>>続きを読む

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.6

役者さんがとっても素敵でした。
でも、ちょっと長い。
あと15分短ければもっとグッときたのに。
重ね重ね、役者さんはみんなとっても素敵でした。
ワンシーンの向井理さんが、とても必要な役だった。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.5

ジーンセバーグめちゃくちゃかわいい。
そしてアーティスト映画の代表作だと思って観た。おもしろい、というより映画の歴史の勉強をする上で欠かせない作品。
ストリーはあるけど重要ではなく、撮影場所や技法に見
>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.2

こういう系統の映画は、娯楽ではなくアーティスト作品なので、基本的に楽しむために観るのではなく映画の歴史の勉強のような側面が強いと思う。
いまではよく使われる外ロケや急なシーンチェンジをはじめて映画製作
>>続きを読む

パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.5

雰囲気もキャストもとても素敵ですが、観劇して1ヶ月経ったいま、ラストが思い出せない。
何かが起こるじわじわとした予感が映画全体に感じられるところが良い。
エスニック 食品のスーパーが何度も出てきますが
>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃおもしろい。
キャラクターが個性的で、じんわり始まってからバチーン!となっていくのが予想外で満足感がすごくあります。
アカデミー賞を「パラサイト」と競ったというのも頷ける。セリフじゃないと
>>続きを読む

ブレスレス(2019年製作の映画)

3.8

とても印象に残る映画だけど、どこが良かったのか説明するのが難しい。本能的に理解できる点が多くて言葉にしづらいが、何年経っても忘れない映画だと思う。
現地の友人いわく、2019年にフィンランドベストムー
>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

4.0

文字が読めない人が大多数だったため、ラジオの煽動に左右されてたくさんの人が隣人を殺し殺されてしまうという、平成の時代の出来事ととは思えないほどの教育水準の違いが余計悲しく残酷だった。虐殺というのは、歴>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

アニメを観てから映画館へ。
全体的に涙なしでは観られない素晴らしい展開だけど、表現がしつこく感じるなぁと思ったところがあり、しかしそのあとがあっさりしていていい塩梅。
日本の映画って、実写よりアニメの
>>続きを読む

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

3.9

まず、ブラピが美しい。長所も短所も、どちらも誇張することなく演じていて本当に素敵なお芝居だった。
ダライラマ14世役の知的な視線や好奇心の表現がとても自然で、もっと見ていたいほど。
ナチス党員であるこ
>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.0

トムハンクスの素晴らしさがわかる映画。
精神状態の変化が表情ひとつひとつで伝わり、どんどん緊張感が出てくる。
事実に基づいた話なので緊張感たっぷり。あっという間に観終わる。
ありきたりな感想になってし
>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

3.7

キューブの外側が全く描かれていないので人間関係にグッと入り込めて、90分があっという間に感じた。
「なぜこの空間に集められたのか」という謎解きが一切ないのがとてもよかった。
完全に主観のみで構成された
>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.7

星ばあが生き生きしていて素晴らしかった。芯が通っていればどんな表現も輝いて見えるんだというのが画面から伝わってくる。
スケボー少年もすごく生命力があって力強かった。
好みになるかもしれないが、役者さん
>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

途中までホラー映画の雰囲気を出していますが、最終的にはギャグ映画。
上映中も、客席からクスクス笑いが。
そして映画を通して伝わるのは「事故物件てテーマでこんな映画撮ってみました」というやってみた系作品
>>続きを読む

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.9

一度みたら忘れられない作品。
マイノリティの方々の抱える思いを何通りもの角度から表現している。ビジュアル的なインパクトも相まってとてもメッセージ性の強い作品。社会問題がたぶんに含まれているけど、そう見
>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.9

すごく丁寧に作られてるというのが第一印象。監督がクリントイーストウッドということで納得。作中で起こる出来事に対して、作り手側の価値観で良し悪しをつけることなく、見えるものをそのまま撮る、というのがとて>>続きを読む

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.6

話はきちんと進むのだが、途中から展開がないので少しつらい。桃井かおりさんが少しセリフが多くて、出てくるシーンは全て彼女が支配している感じだけど、キャラクター的にもそれで良いのかも。
石橋蓮司さんが無口
>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.8

少しずつ話が進んでいくのがとても丁寧に感じた。物語の序盤では登場人物がみんな心がザワザワしていて落ち着かないのだが、終盤に向かって少しずつ安らぎや希望を見出していく様子が描かれていて、映像もそれに合わ>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

実話を元にした作品で、ボブ役の猫は本人が登場しているというのを後で知った。動物や赤ちゃんのように、芝居をしてない人たちの存在は映画の中でどうしてこんなに輝くのか。ありのまま画面の中にいるって、すごく強>>続きを読む

ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー映画を観ているような気がしてくる。必要なシーンだけで作られていて、集中力が切れがちな実景のシーンも含めて場面の移り変わりが端的でとても良かった。勧善懲悪だけでは語れない社会問題が丁寧に>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

シャーリーズセロン様のかっこよさと色気が画面の端々が感じられて、海外映画の女性の描き方の多様性を感じられる。
キャストがちょっと良し悪しあるけど、女性は総じて良い。
続きが作れる終わり方で、かといって
>>続きを読む