pepeさんの映画レビュー・感想・評価

pepe

pepe

映画(29)
ドラマ(44)
アニメ(0)

君の結婚式(2017年製作の映画)

3.8

小学生のとき。
文集の余白で
「人生は 何もかもが タイミング」
という字足らずの俳句を詠んだ私は、
何を悟っていたのでしょうか。
俳句の才能は無かったようですが…(笑)
この作品を観ていたら
あの時
>>続きを読む

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

4.2

最初のうちは
「山に取り憑かれる人の気持ちがわからない」
「毎回見送る方はたまったもんじゃないな」
「引き返すという選択肢は持たない人たちなのかな」
等と、わりと冷めた目で観ていたんです。

でも
>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.8


原作未読の上での鑑賞だけど、
映像化してくれて良かったと思った。
〝脳死状態の娘〟は、
映像で見た方がよりリアルに想像出来たと思うから。

脳死判定をする為には臓器提供の意思表示が必要。
子供の場合
>>続きを読む

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

4.0


何を隠そう
トヨエツのことはかれこれ30年近くファンなのですが、
開始10分で嫌いになりそうでした(笑)

でも、その〝ダメダメっぷり〟が後からすごく効いてくる。
一度観終えて、伏線をちゃんと回収し
>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

3.6


「友達が過去に人を殺したことがあると知ったら、どうする?」
という問いに、

私は「縁を切る」
と答えると思う。

どんなに憎い相手でも、
殺人は〝絶対に超えてはいけない一線〟
だと思うから。

>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9


ホラーもグロも苦手分野ですが
この作品はメインがそのどちらでも無い為か、
目を背けることなく観ることが出来ました。


『ん?どういうこと…?
よく分かんないけど不気味…』
という不穏な違和感がずっ
>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.8



こういうタイトルが付いている作品って
自分のメンタルが安定している時に観た方が良いのか
それとも不安定な時にこそ観るべきなのか…
迷っているうちに随分と経ってしまいましたが、
坂口健太郎さん見たさ
>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

4.0


喫茶店『フニクリフニクラ』のとある席に座り
過去に戻って会いたい人に会いにゆく人たち。
彼らそれぞれの短編小説を読んでいるかのよう。

…いや
短編小説よりももっと短い、
コーヒーが冷めるまでの僅か
>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.9


夫と自分の担当編集者との浮気に気づいても
感情を露わにせず淡々とそしてじわじわと復讐していく(!?)佐和子を演じた黒木華さん。
現実なのか妄想なのか、その境界が分からなくなり
どんどん追い詰められて
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

この映画の設定…
心配性の私にはキツかったです。

4月から上の子が小学生になるんです。
子供だけで道を歩いたり、
大人の居ないところで遊んだり…
そういう事が増えていくことに私も慣れていかなければ、
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0


小林麻央さんが生前、

『誰が愛情を注ぐかではなく、
どれだけ愛情を注ぐかが大事』
というようなことをブログに綴られていて。

この作品は、まさにそれを体現したようでした。


優子を囲む大人
>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.2


今更ながら、初鑑賞。

なんといってもオープニング!!
もう、最初の『カントリーロード♫』というアカペラで心を鷲掴みされました。
カントリーロードはもちろん知っている曲でしたが、
このオープニングを
>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.9


スカーレット・ヨハンソンの声!!
知的でユーモアがあって優しく寄り添ってくれてセクシーで…
ハスキーボイスがたまりません!
AIだとわかっていても、惚れちゃうと思います。

ホアキン・フェニックスも
>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.9


ガリレオシリーズの音楽が無性に聴きたくなって鑑賞。

トリックはそこまで複雑では無いし、
わりと序盤でもう犯人の目星がつく展開。
それでもこの作品を面白くさせたのは、動機の部分。
色々な人の想いが絡
>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.7


気づいたら、最近観た邦画3本全てに菅田将暉さんが出ていました(笑)
でも何故か『菅田将暉はもうお腹いっぱい』状態にはならない、不思議な俳優さん。

危うさとひたむきさと透明感を併せ持つ園田葵を演じた
>>続きを読む

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

3.8


5時間弱にも及ぶ、夫婦の会話劇。
シーン数はとても少ないのに、二人の関係がどんどん変化していくのが面白かったです。

〝夫婦”ってとても閉鎖的で特殊な関係ですよね。
究極の人間関係だなぁと思います。
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

4.0


温かい映画。
あっつい43℃のお湯じゃなくて、
40℃くらいの…
お風呂から出てもポカポカが持続する感じ。
身体の芯から温めてもらいました。

後半は辛い場面もあるけれど、
写真を通して
傷ついた心
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9


わりとどこにでもあるような恋愛を
リアルに描いているので、
共感する人が多いのも頷けます。

うんうん
恋の始まりって、こんなんだった。

終電の時間が気になるけど、
終電が行ってしまえばそんな想い
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


これは生々しい…笑

新生児期の赤ちゃんってとても可愛いけれど、
本当に大変ですよね。
同じことの繰り返し。それも、次から次へと。
特に夜中のお世話って本当に孤独です。
自分の外見だって構ってなんか
>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.4


一気見出来ず、2日に分けて鑑賞しました。

何故なら、
あまりの緊迫感に心臓がもたなかったのと、
あまりの惨劇に感情がもたなかったからです。


この映画には主人公がいません。
各地の管制センターや
>>続きを読む

私のオオカミ少年(2012年製作の映画)

3.8


アラフォーともなると
『好きな俳優は?』と訊かれたとき、イケメンの名前を出すことに少々の抵抗を覚えると言いますか…
渋いバイプレイヤーの名前を出したい、みたいな変な見栄が働くんですけど(何だそれ)…
>>続きを読む

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998年製作の映画)

4.1


42歳という若さで難病により亡くなった天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。
彼女の姉・ヒラリーがジャクリーヌの死後に出版した、『風のジャクリーヌ:ある真実の物語』という著書をベースに作られた映
>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.3


この映画を観て上がってしまった心拍数が
なかなか下がってくれません。
『20分』というお手軽さに惹かれて観たのに
お手軽とは真逆にありました。

何を書いてもネタバレになってしまいそうなので
多くは
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.1


子供をもうけようという提案に、

妻であるジヨナは『私は人生が変わる』と言った。
夫であるデヒョンは『僕の生活も変わる』と言った。

この意識の差、ものすごく腑に落ちました。

デヒョンはとても優し
>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.2


この映画で学ぶことは何なのか…

性教育の大切さ?
親の在り方?
養子縁組制度について?

考えるべきことはきっとたくさんあって
まだその一つ一つをハッキリと言語化出来ないでいますが、
私はこの映画
>>続きを読む

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.3

子供の頃、何度も何度も観た作品。

オープニングから懐かし過ぎました。
当時、この映画の世界観に夢中になって観たのを思い出します。

大人になって改めて観て、内容をようやく理解(笑)
スーパーカリフラ
>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

3.8

15年前の初恋と再会した現在を行き来しながら、淡々と物語が進んでいきます。

衝撃的な過去!とか、
複雑すぎる人間関係とか、
恨みつらみ…
そういったスパイスが無いので
感情が激しく揺さぶられるような
>>続きを読む

おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

3.6


イタリア映画のリメイク版。
イタリア本家の方は数ヶ月前に視聴済み。


新年一作目は楽しく気楽に観たかったので、
字幕を追わなくて良い邦画であらすじもわかっているこの一本をチョイスしました。

3組
>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞しながら、
何度心の中で『むごい…』と呟いただろう。


先に鑑賞していた友人から
大まかなあらすじは聞いていて、

『我が子が加害者なのと、我が子が被害者なのと。どちらを望む?』
という難題に頭
>>続きを読む