もりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます


中盤、達夫と千夏がバーカウンターで距離を置きながら話すシーンが最も印象に残った。

登場人物は決して多くないし、
抑揚のある作品だとは思わないが、
トンネルの出口へ向け歩いていく、着実に光へと近づい
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3


周囲の評価があまりにも高かったので、ハードルを相当上げて鑑賞したものの、

そのハードルの下をくぐるでもなく、すばらしい演技・映像・音楽で跳躍し、跳び越えてくれました。

最前列でちょっと首痛めなが
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魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE(2004年製作の映画)

3.0

テレビをつけたらやっていたので何となく観ていたところ、
いきなり高山善廣が出てきてびっくり。

好きだなあ、この笑い。

役者さん一人ひとりの表情が
ぐーですね。

ウツ気味なときに観てこの感想が出る
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.1

『キャンディ』のオープニングにも出てきたが、回転し遠心力で身体が壁にはりつく遊具、あれは何なんだ..
この映画にも出てきた
まさか鑑賞作品に連続で出てくるとは思わなかったので 非常に気になる
最近は日
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タカダワタル的(2003年製作の映画)

3.8

中江兆民のような風貌。
その佇まいからして、
歴史的人物感が伝わってくる。

吉祥寺を愛した高田さん。
僕も吉祥寺を拠点にしていた時期があったんで、うわ〜
と感激する場面多々。

飲みたかったなぁ。
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.8

不協和音に浸れるか。

心象風景のような映画。

「もう説明できることはない。
それを説明したかった。」

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

「きちがい」なのか
「きぐるい」なのか、

そんなことにこだわっていたら
あっという間に視界の端っこさ

地中海の水平線に向けた
大きな疑問符も

永遠も

海も

太陽も

プローズも

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.6

誰に感情移入するかによって、感想もさまざまな作品だと思う。

ライアン・ゴズリングのアイスクリーム屋での笑顔がきらりと光った。

バイクの撮り方がしびれるビリビリ。

日本語の副題「宿命」は不適切。
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.2


倍速の気送管の恋と

ゆっくり喉を降下していく
のような、愛

腹にしみわたるユーモアに

曲線美の衣装センス

それらを包みこむ、
暮らしの空気 混じった音楽。

酔いどれ詩人になるまえに(2005年製作の映画)

2.6

原作を読んでるおれには、映画がある種のフィルターに感じられてしまった。マット・ディロンはいい味出してたけれど。

映画も、あの奇跡の一文で終わってほしかったな、と思う。
そう、やるなら徹底的にね。
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やわらかい生活(2005年製作の映画)

3.0

精神を患い、かための日常から距離を置いたひとりの女性と、
次々に現れる個性あふれる男たちとのやわらかい交流を描く。
全体的にいい感じにもふもふとやわらかいが、ときに躁鬱のギザギザとした部分が現実を思い
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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

3.0

映画というより、「映像作品」と呼んだほうがしっくりくるかもしれない。色彩とかスロー、サイレントが効果的に使われてる。
ストーリーはあるようで、ない。

ライアン・ゴズリングと東南アジアが意外なマッチン
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ブロンソン(2008年製作の映画)

4.0

生涯のほとんどを刑務所、しかも独房で過ごし、今なお服役中、自らを「チャールズ・ブロンソン」と名乗ったイギリス史上最も有名な囚人の実話をもとに。

レフン監督の贅肉少なめの映像、そして音楽。

トム・ハ
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ゲンスブールと女たち(2010年製作の映画)

3.5

フランスの歌手・作曲家、セルジュ・ゲンスブールの生き様を描いた作品。

もう一人の自分がコミカルなキャラクターで登場するあたりはおもしろい、CGくさくないのがいい。『DEATH NOTE』実写のリュー
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PORNOSTAR ポルノスター(1998年製作の映画)

3.4

豊田利晃監督デビュー作。

千原ジュニアの殺気と狂気。
まだバイク事故前で一重瞼なので今のジュニアしか知らん人はその鋭さにびっくりすると思う。
最初の交差点のシーンは映画なのに思わず避けてしまうくらい
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

きらきらぁ、きらきらぁ。
リバー・フェニックスが

きらきらぁ。

僕がもし彼の友達だったら、酔うたびに唇を求めていたであろう。
そういう趣味はないが。
ただの華奢な美少年、ではなく
手なんかはしっか
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.3


マックィーン主演も企画されていたみたいだが、なるほど彼が脚本を読んで出演を断った理由もなんとなく分かる。
マックィーン向きではない。

それでも、ケビンコスナーの
背後ナナメ45度のアングルは、
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

3.0

「恋ね。冷めると冷える。冷めるって、心地いい温度よね。冷えるって、おしまいよね」

という、リトルミイ(『ムーミン』)の名言を思い出したり。

失恋の最中、人の結婚式に出るのって、なかなかエネルギーい
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サイドウォーク・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

2.8

女を追いかける男は
ダサいね、
先回りして抱きしめてあげる
くらいが、シブいね。

とか言ってみたいけど、
本当に言いたいのは、

ブリタニー・マーフィLOVE

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.9

ブーメランのような

よくわからない絵画のような

ピアノの旋律のような

手品のような

一杯のコーヒーのような



ここに行ってみたくなったのは
たしかな気持ち。

死にたいほどの夜(1997年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

愛のためだけに立ち止まり、
絶え間なく語った、
永遠の青年・旅人、ニール・キャサディの20歳を描く。

オールモノクロのほうが雰囲気出たんかなー、とは思う。
全く万人受けしないであろう作品。「ヒッピー
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

4.2

性同一性障害を抱えた、身体的には女性の主人公が、
「男」として生きていくなかでの、友情、恋愛、葛藤、そして・・

劇中セリフの、「私だって完璧じゃないわ」は誰しもがその胸に刻むべき言葉。
マイノリティ
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.5

まさに崖っぷち。
この僕の人生崖っぷちは、
「プチ崖っぷち」
だとよく分かる作品。

程よくハラハラドキドキできた。

ブローン・アパート(2008年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

僕は評論家ではないので、イチ観客の目線でしか見れないが、
久々に入り込めない映画だった。

母親の息子に対する愛、そこのみが深くて、その他の描き方が雑というか、軽すぎる。
そのせいで焦点もブレてしまっ
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