KnIさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

しわ(2011年製作の映画)

4.5

紛れの無い真実の世界。
病院で勤務しているけど、老いの先にあるのは本当にそれぞれ。
まだ見えぬけど確実にやってくる未来に一喜一憂しながら、その先にある希望も信じていかないと。そして今の内に思い出を沢山
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

2.0

余白は大事だけど、方向が定められてなさ過ぎるとそれはそれで観る側のスタンスが求められる。馴染みのない題材だけにより不親切に感じてしまった。

幸せは、ここにある(2021年製作の映画)

3.5

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小気味の良いユーモラス台詞の数々。
そんな楽しい雰囲気に、病気の影が見え隠れしつつも、人生との向き合い方や生き方への思考展開に共感。隠れた秀作。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

2.5

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金ローで何度もやっていて、以前も何度かチャレンジしたけど退屈で寝てしまっていた作品。やっとこの度完走。

世界観がハマらない。油屋や様々な神々の造形は凝っているけど、自分に刺さらない。話の根幹としては
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.0

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市原悦子の怪演が全てを持って行きそうになったけど、何とか堪えた。
やっぱりこの時代の日本映画は勢いあり過ぎてエンタメとして好き。視覚効果使わずに火中のシーン撮るとかどういう精神してるの?太陽を盗んだ男
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.0

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ずっと気になってはいた。
けどまさかここまでだとは。

現在掲載されているFilmarksのジャケットとは全く違う印象。仄々家族モノなんて前半も前半で、徐々にサスペンスにフルスロットル。タイム・パラド
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ライトハウス(2019年製作の映画)

2.5

想像していたよりも頓痴気。
宗教がテーマとして背景にはありそう。
現実なのか妄想なのか意味不明で、とにかく叫んだら何かが解決しそうな気になります。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.5

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今までは1人で歩いていた。細い平均台の上を歩く2人。
確実に前には進んでいるけど窮屈そうな足取りの男と、大きく上体を揺らしながらバランスを取る快活な女。とても危なっかしくて、けど2人が出会う事でそこに
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.5

凄惨な地で、人間として一縷の思いを通す姿を背中越しに見つめ続ける。
死と隣り合わせで、息が詰まる、辛い。
けど、目を背けずに見なければならない気がする。そんな力があった。

IT/イット(1990年製作の映画)

2.0

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丁寧、故に緩慢。

テンポなんて何処へ。
過去のトラウマに対峙していく筋書きもかったるく感じてしまうのであった。
ペニー・ワイズの造形は好き、子供の時に見たら脳裏にこびり付く事間違いなし。

くちびるに歌を(2015年製作の映画)

3.5

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学生時代の合唱の熱さを思い出した。
他人同士が声を通して一つに纏まる姿、力強い。
そして各人の成長。ど直球な話だけど、良いもんだ。

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.5

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不器用な男達がどこか愛おしい。
フラッシュバックするシーンの編集がイカしてて好き。

アシュラ(2016年製作の映画)

3.5

因果応報。
修羅の道に立つ者の行く末。
ヒリヒリとした展開に痺れる。

オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

3.0

泥臭い男達のロードムービー。
アメリカン・ルーツ・ミュージック って良いもんだ。

ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.0

Jim Carrey を存分に味わえる作品。
やはりコメディアンとしての存在感は頭一つ抜けてる。
ただちょっと主人公のやり方がいき過ぎてて引いちゃう場面もあり。いただけなかった。

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

今をときめく日本人俳優達が若い。何だか卒業アルバムを開けたような懐かしさ。

タイムトラベル系の基本的なおもしろさもあり、意味深なシーンの提示をした後の答え合わせはやっぱり楽しい。

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.0

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元々オリジナル全長版を鑑賞しようと思っていたけど、坂本龍一さん追悼での期間限定の劇場公開版が公開されたので鑑賞した。

とんでもないスケールにはただただ舌を巻く。
時代に翻弄された溥儀の一生は最後の皇
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

全員が人間らしい。

誰もを、ただただ可哀想な人にせず、各々に欠点があり、引け目がある。
罪悪感や後ろめたさに対してどう救いを求めるのか、贖罪するのか。
誰が行うのか。他人からなのか、それとも。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

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浜辺美波が演じる咲良は何ともアニメチックな台詞回しで、普段なら鼻に付きそうなものなのに、シン仮面ライダーの後に観たため何も気にならない。むしろ「髪型変われば印象変わるな」だとか「歯列矯正してたんだ」み>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

分かりたかった、分からなかった。

庵野監督のこだわりが沢山あるのだろう。
だけど、仮面ライダーはクウガとアギトをふわっと触れただけの自分では、理解の解像度は乏しく。
アクションシーンはぶつ切りで何が
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

距離が近い日本が舞台だからこそ、バチバチに感じる空気感。
もしも自分が同じ立場になったらと思うと抉られる心。
ただあり得る、絵空事ではない話。
生きられるのか、生きなきゃいかんのか。

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

単純に面白い。
どんどん引き込まれていく怒涛の展開。
主要なキャラクターも個性が明確で感情移入しやすい。
珠玉のクライムサスペンス。

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.0

死を身近に感じ、命の重みをより理解してる2人のラブストーリー。
2人のポジティブさ、そこに見え隠れする弱い部分。上手く等身大で描いているからこそ、とても遠い存在に感じた。

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.5

ネタへの振り切り方が潔過ぎて最高。分かる人も分からない人も楽しめる丁度良い塩梅なのも優しい。

ニックとハビのおじさんの微笑ましいやり取りにどうしても頬が緩む。この2人をもっと観たかった。

フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)

2.5

Queenのテーマソングが印象的。
まさかの劇場で観られたのはラッキー。
極彩色の鮮やかさに、下品なしょうもなさともっさりアクションが融合して、見事なB級。

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

頭の硬い片田舎とおさらばして夢に向かう浪漫。「好き」に出会った時の一瞬の煌めき。一連のシーンが素晴らしく、観てて胸がうずうずした。
嫌な奴が1人もいないのもノイズにならなくて良い、唯一気になったのは恋
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揺れる大地(1948年製作の映画)

2.0

普遍的なテーマではあるんだけど、ここまでの尺でやるものかは疑問。自分は退屈さが勝った。SNSが普及した現代、少し見渡せばこのような話は如何様にでもあるのだ。

アタラント号(1934年製作の映画)

2.5

水中のシーンなど息を呑む部分もあるけど、総じて特筆すべき部分はないように感じた。
猫映画としての価値は多分に思えた、猫好きは是非。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

池田ビッグベイビーが選ぶ!2020年映画ベスト5 の第1位 だったから観てみたかった。

やっぱりA24強い。思春期に新しいコンテンツに出会い、世界との繋がりが拓けた姿に共感と好感が湧き立つ。今まで家
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ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)

3.0

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最近観たGirl, Interrupted に通ずるものを感じる。

社会が人を異常者にする。だけどその境界線って何だろう。ずっと考えてる。

ソウ(2004年製作の映画)

3.5

中学時代、周りの人間が「恐い、グロい、ヤバい」と囃し立ててたこの作品。
当時鑑賞する勇気のなかった自分は十数年寝かして、観ることとなりました。

今観てみるとグロ表現なんて可愛いもので、普通にハラハラ
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寄席の脚光(1950年製作の映画)

2.5

男って何度でも阿呆だ。
好きな人間に入れ込むと碌な事はない。浮気性なのは間違いないと思う、どうしても。

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.0

すみっコたちのゆるーい話だからこそ、緩急つけて涙腺攻められると泣いちゃう。
イノッチのナレーションも良い感じ。

街の灯(1931年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サイレント映画の名作。
古典的な笑いがめいいっぱい詰まってる。面白い。
そして最後は御涙頂戴。明らかになる真実は幸か不幸か。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

魅力いっぱいの楽曲達で、舞台は多幸感に溢れて、外界への拡がりを感じるような。
コロナ自粛真っ盛りの時に観ていたら、よりそれを感じていたのだろう。

Everything Everywhere All
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KOTOKO(2011年製作の映画)

2.5

とにかくCoccoのエネルギーに持っていかれる。自傷シーンは痛々しく生々しく、鑑賞者側がしっかりしてないとあちら側に足を踏み入れそうなそれ程の危うさがありました。塚本晋也監督も演者としても凄い。