魔球ですさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.8

戦時下でなければ最高なんだけど、戦時下でなければ、この素晴らしい仲間とタップダンスには出会えてなかったのか。と考えると、事は複雑だ。

"no wall between the music"

DMC
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.6

名シーン&パンチライン製造機映画。

何十年振りに観ても全然色褪せないし、夢物語では終わらせない、何か匂わせるようなラストも面白い。

それにしても、なかなかのバイオレンス満載な映画をゴールデンタイム
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ストゥーバー(2019年製作の映画)

3.3

ライアンゴズリングのイジりが、日本で言うとこの渡部篤郎っぽい。

アメリカンジョーク満載で、ちょっと理解できない部分はあるけど、デップーとガーディアンズオブ〜のコメディ担当的な立ち位置の2人が主役なだ
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.7

これはクチコミ通りのナイトヘッドな節がある。ん〜!令和版ナイトヘッドだ。

刑事と霊能力者が手を組み連続猟奇殺人事件の解決に挑むという、あらすじにNY心霊捜査官っぽさを期待してしまう。

MV出身の監
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

基本的に登場人物がイカれていて共感なんて出来ないはずなんだけど、三井の繊細な心情描写にギリ納得。DVされる千尋を助けようとせずに見てるだけという闇深さは虚しくて儚くて呆れる。

江戸川乱歩の人間椅子の
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーとフィクションを行き来するようなリアリティ。

なぜ人々は理不尽で悲惨な騒動に巻き込まれてるのに何故アラーを信じ続けれるのか?というか、アラーを信じ祈る事が心の拠り所だったりするのか?
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

いい歳して澄んだ瞳をしてる人間はヤバいが多い説。

天才と変態は紙一重というワードで言うとこの変態に能力を全振りしたテッドバンディ、ヤバ過ぎるスキル。

なぜ殺しまくったのか?という動機が分からないけ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.8

前半の軽快なノリからの後半のストーリー展開の落差が面白い。

テーマは人種差別と貧困問題という何度も映画化されてるテーマでも、スタイリッシュでMV風味な映像はニューでセンスを感じるし、説教臭さもない。
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.8

空母いぶきの監督だからと軽く考えていると、思った以上の見応えっぷりに満足しました。

勧善懲悪な人物相関に脚色し過ぎ感は否めないが、東電と政府が散々やらかしていたのは事実だし、福島原発で働いてる人達が
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ファイナル・レベル エスケイプ・フロム・ランカラ(2019年製作の映画)

2.7

ファイナルファイトのような横スクロール型アクション、ゲーセンの壁には余分な人生。絶対日本好きだろ。

エンドロールのチップチューンにグッときてもシャークネードの無駄遣い含め、中身は糞ゲーなんです。流石
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

ヤクザディストピア時代到来!

威張り散らしたヤクザが時代の流れに呑まれていく様は、ざまぁ〜!と言いたい所だけど、そこには哀愁があり儚さがあり、思ってもいない意外性のある感情に着地して驚いた。

暴対
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

やっぱ海外の子供は見た目も中身も発育が早くて大人だよな、素晴らしいなぁ〜!って思いながら淡々としたストーリーを見守っていると、まだまだ未熟で子供っぽい一面を垣間見るラストに食らってしまった!

狂った野獣(1976年製作の映画)

3.8

あぁ〜!マッドが覚醒しちゃってるー!

ド派手なカーチェイスとファンキーな音楽が鳴る中で、人質と犯人の噛み合ってるのか合ってないのか分からない独特な会話劇が面白い。煮物〜!の下り最高に好き。

あと渡
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.7

今の技術で蘇るペットセメタリー、ほぼほぼリメイクだから既視感強いけど、妹と弟の展開がスイッチする改変はナイス。

人によってはハッピー、バッドな着地も良かった。ちなみに私はハッピー派。

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.5

超ハードな誰もが狂人と化した戦時下の喜怒哀楽をモノクロではなくカラーに色付けする事で、劇中に起こる事の全てに説得力を持たらせつつ、カラーの重要性にも気付かされるという、現代のドキュメンタリー映画の凄味>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.6

金、ケツ、おっぱい…ぎりぎり手の届く欲望に男も女も狂喜乱舞しちゃうラットレース。これは自業自得でしょ。でもダグは気の毒。

それにしてもジェニロペ。圧倒的なディーバ的存在から地に堕ちていく様を幅のある
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スパロークリーク 野良犬たちの長い夜(2018年製作の映画)

2.7

新世代のレザボアと謳う割には会話劇に無駄がないし、気の利いたユーモアもないから、レザボアとは対極に位置する作品に思える。

だからと言って駄作でもないし傑作でもない。正に普通のサスペンス映画。

天空の蜂(2015年製作の映画)

3.7

原作未読。原作は面白いと評判なので絶対読みます!

十人十色な信念とか理念が渦巻く中で、特に原発職員の覚悟に痺れた。國村隼と光石研のコンビ最高に良かったです。

あとビックBのデザインがメタリックで格
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日本黒社会 LEY LINES(1999年製作の映画)

4.0

若さ故のアンバランスさを最後まで貫き通した物語の着地は儚くてグッとくる。

これまでの黒社会シリーズとは違ったアプローチで芸術色が強く、印象深いショットが多め。至高。

エンドロールでは舐達麻の100
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日本沈没(2006年製作の映画)

2.5

日本沈没しそうでも恋愛はしていたいの。これは人間の性であり、邦画の宿命だと思われる。

ちなみに特撮は良かった。庵野秀明が制作指揮か監督していたら化けてたと思う。

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.6

どセクハラなふざけた顔を覗かせたかと思えば、めちゃシリアスな顔になる冴羽リョウの切り返しがサイコパスっぽくて笑ってしまう。んー、これはモテる!

いつかの夏休みの日曜にテレビで放送されてたような〜って
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.0

その犬、凶暴につき。

野良から郵便屋の犬ぞりのリーダー格として成り上がっていく展開がアツい。ハリソンフォード編はジャケ詐欺か?ってくらいゆる〜い。

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

まさかの続編!

ニューヨーク1997やドゥームズデイ、マッドマックスなどのディストピア映画を大胆にサンプリングした演出の数々は前作の新感染のうま味要素を全く違った味付けに変えてしまった!が、しかし新
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鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

4.0

噂には聞いてたけど、あの渡瀬恒彦が大金とハジキを手に入れて、女とヨロシクやっては、イキリ倒すというキングオブチンピラっぷりに唖然。最低だけど最高。

コンプラ無視の暴力描写と禁止ワード、女性蔑視などな
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ゴールデン・ジョブ(2018年製作の映画)

3.0

最初から最後まで安定の丁度いいダサさが目立って仕方ないんだけど、そこのクセがなんかハマって最後まで観れてしまいました。魔法。

特に出演者が歌っている挿入歌はある意味最高なんだけど、劇中にぶっ込み過ぎ
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ブラッドショット(2020年製作の映画)

4.3

B級感漂うタイトルとジャケに期待値は下がる一方だが、蓋を開けると別モノ。めちゃくちゃハマった。

XBOXで発売された名作プロトタイプを思わせるような主人公のチートっぷり。そしてバイオレンス。敵キャラ
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リズム・セクション(2019年製作の映画)

4.0

名作ニキータを今風にアップグレードした感じ。

主人公が強キャラに徹する事なく、殺し屋ビギナーという設定を活かした、ズタボロになりながらもスキルと度胸を体得していく展開に面白さを感じて、最初と最後の主
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PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)

3.8

予想していた展開を凌駕する危機&危機の連続に没入度が高まるわけで、カロリー消費が高い。疲れる!

印象的なのはカメラワーク。あの独特なセンス。ガンアクション。完全にレインボーシックスシージだった。
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.8

司法取引の闇だわ〜。よくある題材だから既視感は否めないけど、キャスティングの良さがネガティブな部分をカバーしていた印象を受ける。

刑務所に入ってからはアウトローな連中とのシマ争い、アンダーカバー要素
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.3

人種差別と法廷モノのクロスオーバーの破壊力。見応えあり過ぎて疲れた。

金と権力で真実や正義を思うがままに操り捻じ曲げるという、恐ろしさに唖然としつつ苛立ちを覚えるわけだが、信念を貫ぬき通す主人公達に
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

前作で圧倒的な強さを魅せた無敵のワンダーウーマンを今作ではどう描くのか?という点は、なるほど!そうきたか!と納得。

宿敵のマックスロードは、野心家でマネーの虎に出て来そうな奴っぽさ。かと思えば一世風
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.7

今の時代にラブコメだなんて〜という思惑を打ち砕く痛快な内容にやられた。

男女の役割を逆転させる設定は令和版美女と野獣的のようにフレッシュ。脚本も下ネタと映画ネタの乱打で、ありえねぇー!と思わず笑って
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

洗礼されたディテールの可愛らしさの中で平然と起こる非人道的な行為の連続。ふざけ過ぎず、真面目過ぎずな、絶妙なバランス感覚。戦争映画としても人間ドラマとしても芯が通っていて見応えがあります。

なかでも
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クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

3.8

劇中のセリフに専門用語が多過ぎて、何言ってんだよ?になりながらも、記者達の意地と意地のぶつかり合いに圧倒されるわけで3時間という長尺もあっという間に終わってしまった。まるでシンゴジラ。

ノンフィクシ
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

4.1

あの世代の爺さんは、頑固で短気で家事は一切しないというパターンが多いはずなんだけど、この家の旦那さんは認知症を患った奥さんにも親身になって向き合っていて心底感服いたしました。

95歳になっても、まだ
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カジノ(1995年製作の映画)

3.7

ラスベガスへ旅行した時に、スマホを見る時間をカジノに費やさせる為に、わざと電波を弱くしたり、wifiスポットを無くしたりって話しを聞いたのを思い出した。

流石にこの時代よりかは今のベガスの治安は良く
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