冒頭から圧倒的に画が強すぎる。
しかし80年代のヴェンダースはなんでこんなに凄いものを撮り続けられたのか。恐らくこの作品は何年経っても問題作であり続けるだろう。
一応ニコラス・レイの最期を追ったドキ>>続きを読む
(観たことがある)キアロスタミ作品の中ではこれが一番好き。
主人公と主人公が想いを寄せているが全く相手にしてくれない女性が夫婦を演じている映画の撮影の休憩中に、その舞台を撮影中とは反対側から撮ったシ>>続きを読む
当然一定の水準はクリアしつつも今までサミュエル・フラー作品の良さをイマイチ掴みかねているところがあったのだが、この作品にはやられてしまった。
ショット1つ1つがカッコいいし、話の構成も見事。前者に関>>続きを読む
レイシズム犬(嫌な犬だなぁ)が脱走して、黒人のトラックの運転手に噛み付いた後、トラックが店に突っ込む場面の過剰さ、派手さ。これがサミュエル・フラーなんだと思う。
撮影が大変だったことはよく伝わってくる。しかしそれが壮大さというより、せせこましさに繋がっているのは一体どうしたことか。これは冒頭の狭い山道を通る場面から一貫している。危険だし、大変だろうけど、それが>>続きを読む
トリュフォー最後のカラー作品。くだらない話だが、しかしテクニックは冒頭から凄い。ショットが的確とはこういうことかと。
実際に起きた映画監督モフセン・マフマルバフに成りすました男の詐欺事件(のようなもの)を、その事件の当事者を使ってキアロスタミが映像で再現…ということで良いのだろうか?
裁判を再現する場面でわざわざカ>>続きを読む
ブレッソンのスタイルを単純化した様ないつものハネケ節炸裂。人種問題が出てくるところまで含めてほとんど2作目の『71フラグメンツ』と同じじゃないか、という気がするが、あれよりはもう少しわかりやすいか。>>続きを読む
病院の内部を磨りガラス越しに捉え、そこから左にパンして病院の入り口を映すオープニングのショットがまず見事。
運命の皮肉さ、残酷さを感じさせる様な話ではあるが、後味は悪くない。それは話の展開というより>>続きを読む
1枚絵とした決まったショット連発+タルコフスキーの様なスローなカメラワークは若干様式的で退屈さを感じなくもないが、カメラをダイナミックに動かす場面もあって、静と動の対比が見事。まぁ軒並みスタティックな>>続きを読む
スタイリッシュなオープニングから痺れまくり。
妙なアングル、長回し、ズームとロング、カメラの緩急、カット割。全てが盲目のヒロインの足取りの視覚化の為に効果的に使われている。
ポリティカリー・インコ>>続きを読む
単なる登場人物のお部屋紹介であり、着ているもの報告と言ってしまえばそれまでだけど、なんでこんなに面白いのだろう…ってそれはこの作品に限ったことじゃない?
なるほどこの頃から既にロメールにとって"賭け"とは重要なテーマだったのかと。
脚本とか全然切り返さない長回しとかモノクロながらカラー時代のロメールの原型はもう既にここにある……のだが、しかしこの人は>>続きを読む
予告編を観た時から傑作に違いないと確信していたが実際に傑作だった。
まずどのカットも1枚絵として成立する美しさがある。
堅実すぎて、良くも悪くも上手い人が撮る上手い映画(要するにマニア受けしそうな>>続きを読む