変な人ばかり出てきて、結局何がしたかったのかよくわからないが、映像としてのレベルは高い。ファスビンダーについてそんなに詳しくはないが、肉とか鏡とかいかにもファスビンダー的な記号が出てくるのも楽しい。>>続きを読む
やたらとシンメトリックな構図が多用されているが、それは金日成と金正日(の2つ並んだ写真と銅像)を最も効果的に見せられる構図だから。
そしてそんな制約の中で撮影されたのに、時々ペドロ・コスタやウルリヒ>>続きを読む
ギロチンで首を切り落としても血が全く出ないし、戦場の場面でも人は死んでも血はほとんど流れない。にも関わらずなんと過激な映画なんだろう。
何本かイオセリアーニを観たことがあるので今さら驚かないが、やは>>続きを読む
アイディアの数は決して多くないが、自分の得意技で堅実に勝負しているという感じか。全編似たようなカメラワークと構図で時々ハッとするようなカットが挟まっている。
妙にあっさりした映画だが、単にポール・ト>>続きを読む
時代的に仕方ないとは言え、ストーリーは非常に苦手なのだが、それを表現する形式が凄いため、あまり気にならない。
塩田明彦『映画術』に古典ハリウッド映画の省略の妙に関する詳しい説明があるが、この映画もま>>続きを読む
手紙によって2人の関係が狂い出すあたり、あまりに精神分析的でジジェクが喜んで論じそうな作品だ。
それはともかくベルイマンは全然観られてないが、タルコフスキーのオールタイムベストに入っている映画だと鑑>>続きを読む
カルト映画と呼ぶにはあまりに上手すぎるサイケデリックでマニックで過剰な怪作。
全編にわたってスピード感が異様で、だからこそ静かな場所での会話が印象に残る。
1ヶ月近く前にアテネ・フランセで観た時の記憶を元に書いているが、とにかく素晴らしかった。あらゆる点で抜きん出たものを感じたが、主人公カップルの部屋が家具で埋め尽くされ2人の関係が立ち行かなくなった後の>>続きを読む
ファスビンダーがオールタイムベスト作品に挙げていた(らしい)1本。確かにカメラワークとか照明とかファスビンダーに通じるところは多い。
重苦しく荘厳なようでいて、意外なところで笑ってしまうというか、と>>続きを読む
絵画のような構図はさすが画家の息子という感じで、クリアな画質のDVDで観たらもっと感動したかもしれない…でもVHS特有の若干色褪せた感じもそれはそれで悪くない。
リバイバル上映したら伝説と化している>>続きを読む
これは凄い映画、というか凄い画質。こんなに凄いリマスタリングははじめて観た気がする(といってリマスター前のものを観たことはないのだが…)。しかしこの様な画質で観れば、どんなものでもよく思えてしまう気が>>続きを読む