mrpinkさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

4.5

素材自体の面白さ、軽快なテンポ、安定のトム・クルーズの快作で、2時間があっという間に。

VHSという80年代を象徴するアイテムを駆使した演出も最高!ダグ・リーマンの器用さを感じる。

この映画のサブ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

エイリアンの起源を知りたかったかと言えばそうではなく、SF&アクション&サスペンスをこのシリーズに期待してきた。そうなると必然的に本作の作品評価は下がってしまう。

前日譚でシリーズを拡げてゆく映画作
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

IMAX 2D6列目で鑑賞。空撮や銃弾がかすめる音、爆撃、とにかく戦場の没入感がハンパない。このフォーマットのパイオニアであるノーランの作品は、今後もIMAXで見ると固く誓う。

キャスティングはノー
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

ポップでスピーディーな演出はエドガー・ライト作品らしいが、これまでの作品の中では群を抜いてシリアス基調。

さはさりながら、数々の映画へのオマージュとか、直接的な引用を見ると、「やっぱりエドガー・ライ
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

4.0

ファッション、音楽、テレビなど80年代カルチャーがてんこ盛りで、大人が見てもメチャクチャ面白い。

鶴瓶氏のグルーはもはや名人芸だが、松ケンの「ボクちゃん、ワル〜ぃ子ちゃん」も鑑賞後しばらくは「声に出
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フェリシーと夢のトウシューズ(2016年製作の映画)

3.5

ストーリーには突っ込みどころも多いんだが、短期間の特訓が『ベスト・キッド』風で胸熱だったり、CGがとにかく美しいなど、見どころもまた多い。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

「審判の日」の設定から20年後の2017年に3Dで鑑賞。

3D変換以上に、レストアされた素材で鑑賞できたことが意義深い。初公開時に衝撃だった液体金属の描写は今観ても見事だし、エドワード・ファーロング
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.0

控えめの期待値で鑑賞したので、それなりに楽しめた。

原作ファンにとっては、原作の象徴的な場面、象徴的なセリフが再現されるイベントを確認しながら進行する、ゲーム方式。そのイベントが唐突に発生するので、
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

「失敗しない唯一の方法」である「成功するまでやめない」を実行した男の話。

マイケル・キートンは流石に盛りすぎ演技だろうと思いきや、実際のインタビュー映像のレイ・クロックを見る限り、等身大の演技だった
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

一作目で確立した独特の世界観を踏襲し、二作目も期待を裏切らず、ジョン・ウィック無双が楽しめる。

ガンファイトもたまらないが、一流の殺し屋ジョンに、一流のコンシェルジュ、テイラー、ソムリエが、一流のサ
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

4.0

本作のプロデューサーが「真に子供向けのものは大人の観賞にも堪える」と話していたが、真実だった。

我が子は魔法世界のファンタジーに喜びながらも、時より「怖い」と言っていた。その感覚は正しい。だって万能
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ヒート(1995年製作の映画)

5.0

コーヒーショップのシーンは、仕事に取り憑かれたヴィンセントと、犯罪のプロであるニールの矜持の闘いであり、怪優アル・パチーノと怪優ロバート・デ・ニーロの矜持の闘いでもある。互いに認め合いつつも、決して心>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

映画づくりはどこまでもポップで、何となく「シリーズを見ておかないといけないのかな」というMARVEL作品ならではの心配も無用。この作品単体で十分楽しめる。

親の不在、子の成長。壮大なギャラクシーを舞
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映画かみさまみならい ヒミツのここたま 奇跡をおこせ♪テップルとドキドキここたま界(2017年製作の映画)

3.0

大人が見るとマーチャンダイジングの香りを強く感じてしまうが、三歳の娘は劇中で繰り返し語られる「ものを大切にすること」というメッセージをしっかり受け止めていた。(ずっときのこのことを言っていた。)

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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.0

清々しいくらいウディ・アレンらしさが炸裂した作品。作風はマンネリズムを越えて、もう様式美。それを確かめるために劇場へ引き寄せられる。

テンポも良いし、クリステン・スチュワートはキュートだし、明け方の
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.0

かけがえのない仲間を失ってしまったファミリーの再結集に、宿敵が参戦という男塾な展開。しかも後二作品の布石とも思えるほどの大活躍。

禁じ手と言えば禁じ手だけど、それ以上に期待を軽々越えてくる映画作りに
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.5

職場の同僚から森見登美彦×湯浅政明の魅力を説かれ『四畳半神話大系』を予習して臨む。

こじらせ気味の先輩(男性)と、うわばみの後輩(女性)という二人の愛すべき主人公に語られる、日常であって日常でない物
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

「失われた記憶を追い求める」という王道の物語を、既視感のある映像で作られたSF作品。

原作に造詣が深ければ深いほど、映像化された時の期待と落胆の差で悶々とするんだろうけど、皆が納得する着地点なんてそ
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

公開当時は助演女優賞として映画賞を総ナメしたオクタヴィア・スペンサーが話題なったが、彼女も含めて演者が皆素晴らしい。

思えばエマ・ストーンの演技の上手さを感じた最初の作品は本作。

そしてブライス・
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.0

レジェンダリーが中国企業の傘下になる前後の企画なんで、一概には言えないかもしれないが、これからのハリウッドの映画作りの一つのパターンになるかもしれない作品。

スタジオは中国とハリウッド合作、監督は中
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.0

20年前、渋谷スペイン坂に埋めてきたタイムカプセルを掘り返す気分で映画館に。(残念ながらスペイン坂では掘り返すことができず、品川で掘り返すことになった。)

スクリーンには見たことある4人がいた。だい
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

4.0

台詞や説明的なシーンでなく、何気無い演出がストーリーを雄弁に語る。極限まで削ぎ落とされ、極限まで洗練された一本。こんな作品に出会えるから、映画って素晴らしい。

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

3.5

この映画の「間」は絶妙で、鉄道という趣味で繋がっている主演二人の関係性がとても心地よい。知り合って間もないのに、阿吽の呼吸。マツケンは『デトロイト・メタル・シティ』でもサブカルヲタクを演じたが、こうい>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

映画はどんなに荒唐無稽な設定だとしても、その設定に観る側の納得感があれば楽しめるものだと思う。SFは特に。

その点では、この作品は最初から最後まで設定が気になってしまい、残念ながら心からは楽しめなか
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スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

4.5

ジョージ・クルーニーは大統領候補を演じ、監督と共同脚本も務める。ライアン・ゴズリングは選挙マネージャー代理。権謀術数に長けたゴズリングが主役で、クルーニーは一歩引いたところにいる。大統領予備選の裏側を>>続きを読む

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(2012年製作の映画)

4.0

現代アートが好きな夫婦が、コツコツと買い集めたコレクションを全米50州50館の美術館に50作品ずつ寄贈するまでを追ったドキュメンタリー。

資産家の趣味じゃなくて、ごく普通の夫婦が毎月の収入をやり
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

人種とかセクシャル・マイノリティとか、鑑賞するのに相応のリテラシーを求められると思いきや、ひとりの男がどうやって行き方を選択していくかというシンプルな物語が丁寧に描かれていた。

マハーシャラ・アリ。
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

この生物がどこからきたのかは語られない。生物の圧倒的な存在感を見せるだけで、理屈を封じちゃう潔さがいい。

ポスターデザインそのままに、見た目は70年代〜80年代のジョン・ギラーミン作品なんだけど、敢
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

『インセプション』は多層階のタテナガ世界であったが、本作は輪廻転生、どこまでもヨコナガ世界だ。

3時間弱の物語は過去・未来を行ったり来たりするので時制がとにかく安定しない。大胆に世界が切り替わる
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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

今カノは美人でHOT(死語か?)だけど、趣味がまったく合わずなんだかな〜と思っていると、趣味がバッチリ合う美人で性格もいい子に出会ってしまう男子の普遍的なお話。

惜しくも急逝したアントン・イェルチン
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

夢の都で、夢を掴んだり、夢破れたりする話は珍しくない。いや、むしろありふれている。けれどこの映画が好きだ。

どこを切り取っても、映画愛に満ちているから。

愚行録(2017年製作の映画)

4.0

冒頭の陰鬱な感じから、もう嫌な予感しかしない演出がたまらないし、予告編に惹かれた印象から逸脱せずに物語は進む。

主演二人の突出した迫真性は元より、脇を固める演者たちの怪演もまた凄い。中でも小出恵介は
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.5

配役の妙と、脚本の巧さに尽きる。

示談屋を演じるラッセル・クロウ。役作りであって欲しい肥えっぷり。呑んだくれ私立探偵を演じるライアン・ゴズリング。ゴズリング史上最も軽妙なキャラクター。

本作を料理
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.5

伏線回収を楽しむ作品。ただクライマックスに向かって収斂していく伏線が1本だとは限らない。

アナ・ケンドリックはうまいなぁ。『マイレージ、マイライフ』同様、歳の離れた異性との組み合わせでは、距離感を保
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

またMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界が拡がった。もうどこまで拡がっていくのだろうという不安と期待の気持ちで一杯。

傲慢な主人公が、ある出来事を境に強大な悪に対峙することになる『ア
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.5

岡田准一見たさで、観賞。本作は演じる年齢の幅が広い難役(振れ幅70年?)だが、やっぱり巧い。どんな物語にも説得力を与えることができる、それが岡田准一の魅力。

そして、百田原作が好きというわけではない
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