れれれさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.6

もはや画としての空間がすごすぎてストーリーとか設定云々じゃなくなってくる。様々な手法を採用しながら作られたストップモーションは、コマを送りながら人形が完成されたり、絵の具の上塗りによる表現など魅了され>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.5

最後の終わり方は最高に良かった。
意味のありげな存在が本当に意味があるのは痛快というか、爽快感がある。
一方で、会話の多くに聞き取れないものが多く、それが関西弁によるもの、というよりはミックス時の失敗
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レディ・トゥ・レディ(2020年製作の映画)

3.9

「社交ダンス」という名の通り、社会(他者)と交わるということがこの映画の根幹になっている。そしてそれを徹頭徹尾、貫徹している。

キャラクター設定とベタな展開、BGMの感じは好みでは無いし、子供の態度
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.1

母親や前田敦子、幼なじみをどうしても許せない部分はあるんだけど、主人公とター坊のシーン、どうしようもなく良い関係性に泣いてしまい、良い映画と言わざるを得なくなった。

人は誤ち、時に人を深く傷つけるこ
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.8

派手派手バトルみたいなやつより暗殺的な手口の方が好きだから楽しかった
ストーリーはとっても普通

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

深夜に見に行ったんだけど眠くはならずで、普通に楽しんで見れた
謎もそれなりに奥深さがあるし、一族の不可思議感も良い。
謎の強さに一点張りしちゃうと、岸辺露伴的な不気味感があった方が、"異質な家族もの"
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

岡田麿里なだけあって、あの日見た花の名前を…をめちゃくちゃ思い出した。

世界観の複雑な作り込みの中で、ド直球の恥ずかしくなるほどの恋愛を放り込んでくる感じ。

プラトンの「洞窟のたとえ」を根幹に感じ
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Gメン(2023年製作の映画)

1.5

鼻くそ映画でした

パワポみたいなシーンの切り替え、意味の無い高速のカット割り、面白くもないギャグたち、後半の失速が半端じゃないアクション、ひどい照明(焚き火が手前にあるのに顔の奥が照っている、切り返
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

曲がよすぎてQUEENがかっこよすぎるのか、
映画が良いのかよく分からなくなったけど
Another one bites the dustでしっかり
テンションが上がってしまった。

音楽を軸にしなが
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.4

かなりの良作だった。
韓国映画が社会に切り込む時の解像度と切れ口がエグすぎて、かなり戸惑ったり食らってしまうが本作もそれだった。

構造や体制への批判とも取れる本作だが、少女のものすごくミニマムな感情
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

2.8

厚化粧な映画だなというのが率直な感想

こんな夜更けにバナナかよ、を見た時と似たような感覚を覚えた。映像的な意味に関わらず、美術、メイク、演出、セリフ回し、演技の付け方、BGM、全ての彩度が濃い。
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.5

曲が良かった

心を病むことに対して彼女や周囲が核心をつこうとしないからずーーっとフワフワしていた
なんか腫れ物みたい。綺麗な曲を作って歌っていさえすればいい、とでも言いたいような

(2022年製作の映画)

3.3

松居大悟監督のポルノ?映画

ポルノというか性的描写は普通にあったけど、まぁ物語に必要なポルノというか、
父親からの愛を受けないで育った人がおじさん嗜好になるという物語か本筋なので、あまり不必要なエロ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

映像的な美しさに目を惹かれた。
断続的な時間を1秒に24回のまばたきで収めるビデオは、時間を1枚1枚に切り離す。

少女の成長と、父親の葛藤や苦悩。
両者の感情の交錯とすれ違いは時を経て明かされていく
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ドキュメント サニーデイ・サービス(2023年製作の映画)

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2023年は
サニーデイ・サービス
の年になるかも。

人柄をわかると曲の聞こえ方が違うね、
また八月に行こう。

春に散る(2023年製作の映画)

3.9

横浜流星とボクシングシーンを舐めてかかったら、本当に返り討ちにされた…結構重めのカウンターを喰らいました…。

どうしようもない展開になったとき、本当にどうしようもない方法で打ち返すのが、もうそれらし
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

これは名作。

ヒエラルキーが根底にあるヨーロッパ映画ってかなり階級社会への解像度が高い感じがして、好きな作品が多いのだけど、これもすごく面白かった。
船に乗る前、乗っている間、その後、の構成も素晴ら
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.8

必ずしも好調では無い業界
×
やりたいことの折り合いをつけていく新入社員の理想と現実

というだけで、刺さってしまうものがありまして………。

下衆の愛(2015年製作の映画)

3.9

T字路'sの曲がめっちゃ良い。

ファーストカットの絵が決まりすぎてびっくりしちゃった。これ「佐々木、インマイマイン」とかにも影響与えてんちゃうか。

女優への性暴力、部下へのパワハラ、映画とカネの問
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

4.2

山下敦弘監督の「リアリズムの宿」がとても好きで、リアリズムの宿は男二人が寂れた宿に泊まる話で、あの映画は本当の時間軸と同じ空気感を感じてとても好きだった。ゆったりとした時間だから好きなのではなく、本物>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クズじゃない成田凌初めて見た。

2人のキャラクターはすごくよかったな。
「まとも」じゃない2人のように見えるけど、世間とのズレに対して自分がまともじゃないと思ってしまっている感はある。世間の方がまと
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.8

主題歌のリトグリでめちゃくちゃ萎えたwww.

おっぱいバレーのイメージが綾瀬はるかになぜか強いので、スポーツ系の先生を演じる綾瀬はるかは無条件に良いとなってしまう

「泳ぐ」につける意味付けの部分は
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.5

良い!!

去年話題になってたけど観に行く機会がなく、ようやく見れた。

阪急電車がとても好きだったので、この2人でまた温かい物語が見られるのが幸せな気持ちになった。
共通の趣味を通してつながる人、自
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今敏を見ているような感覚を受けた。でも今敏の映画の方がもっと突き放されてもはや楽しいので、ジブリに求めている世界観ではなかった。
明快なストーリーラインの奥にある哲学や演出的技巧がこれまでの良さ、とす
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

リバー、流れないでよ の流れでヨーロッパ企画の作品を見たのだが、こちらも面白い!

とにかく発想がすごい。こんなん見たことないし、複雑すぎて撮影の香盤表が見てみたい笑

演劇的な演技に「映画的なリアリ
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I AM JAM ピザの惑星危機一髪!(2022年製作の映画)

4.1

初めての生の活弁映画。それも現代の。

コミカルな空気感をまとってるし、
子供向け?な印象を持つフライヤーだとは思うし、実際子供にも親しみやすい世界観やストーリーなのだが…!

まず演出の手数が多いこ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

主人公の人格形成を1から100まで丁寧に描いているから、法廷もののミステリーテイストは纏っているけど、実際はものすごくヒューマン

映像や美術がものすごくよくて、沼の開放的でありながら閉塞的な情景が描
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母性(2022年製作の映画)

3.5

証言の食い違う親子。
本当に起きたことはなんだったのか。

設定やプロット、絵作りにおける室内空間の撮り方など好きな要素は沢山あったし、
これは結構おもろいやんけって思って見てたんだけど、最後なに?あ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

ヨーロッパ企画の映画

2分のタイムループを繰り返す中で
記憶だけが全員に残っている
という設定だけで、まぁ面白くなるだろうなぁとは思う。

特に詳しく説明がなくても、見てるうちに旅館の間取りが自然も
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.3

え、面白くない……
シーン冒頭の会話はすごく良かったが、
クリエイティブとビジネスのぶつかり合いが始まってからまるで面白くなかった

終わり方といい、裁判ベースの語りといい、ゆったり時間をかけてやる意
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劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro(2023年製作の映画)

3.8

スピッツの奏でる音が優しくて副交感神経がバリバリになってめっちゃ眠くなった

漣(さざなみ)、運命の人がすごく良かった

最後のインタビューパートもスピッツの人柄が出ていて好きだった

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.9

原作を好きで読んでいて、NHKドラマ楽しく鑑賞していたが、充分に満足の作品だった

最も黒い絵 という題材からしてそそられたし、全体のプロットも面白かったし、世界観もとっても好きな世界観だった

ただ
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れいこいるか(2019年製作の映画)

3.8

人生なんて失うことばっかりですよ、
それでもね、人は笑うんですよ

怪物(2023年製作の映画)

4.5

これは本当にすごい映画だ。。

「多様性を認めよう」「人を傷つけない」ことなんて本当に無理なんじゃないか、というどうしようもない事実を前に動けなくなってしまった。

映画館を出て、新宿駅に向かうまでに
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滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.9

おばちゃんしか出てこなくて、ずーっと画面が山の中でこの面白さは嫉妬するくらいにはズルい

この中におじさんや若者がいたら集団の意識がまた変わっていただろうなぁ。
サバイバルしなきゃいけないって言ってる
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