れれれ

アリスとテレスのまぼろし工場のれれれのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

岡田麿里なだけあって、あの日見た花の名前を…をめちゃくちゃ思い出した。

世界観の複雑な作り込みの中で、ド直球の恥ずかしくなるほどの恋愛を放り込んでくる感じ。

プラトンの「洞窟のたとえ」を根幹に感じた。太陽に照らされた影だけを見る人々は影=幻に囚われる。太陽の存在に気づいた人間は、あまりの光に目がくらんでしまうという。
(事実、本作は反射した光が画面の中に執拗に描かれている。)

アリストテレスの"Hope is a waking dream"がメインメッセージとなっていて、
太陽の存在に気づく=目が覚めている ということだと思った。未来に希望を抱くのは、その現実が例え辛いものであっても、現実を見る勇気をもてた人のみである。
そういったとてもポジティブなメッセージに受け取った。

作画は誇張された美しさよりも、水の表面や光のハレーションなどに誠実なものを見た。
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