やっちみさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やっちみ

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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.9

強烈な死の匂いを感じながら巡る旅。明暗の撮り分けが印象的。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

これは黒沢版の寄生獣って感じで、飽きずに楽しめた。あとカットが格好良すぎる(毎回言ってる)

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.1

Vol.2も天才、ラストも突き抜けててもはや笑ってしまう。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.1

ラストカット、尊すぎる。あとまずタイトルが良いよな。

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

突飛なように見えて至極真面目な作りだよな、いつも画がキマりすぎててとても良い

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.0

えっと…千鶴のジョゼはどんな感じでしたっけ?それぐらい記憶が曖昧だったので、かえって新鮮に観ることができた。内容はとても普遍的であり、しんどいことが多い今だから、こんなピュアな作品が映えると思った。か>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

4.5

私と他者の間に横たわる圧倒的な断絶に対して、体を表した言葉だけが辛うじて生き延び、私から届けるべきあなたに向かって進んで行くのが見える。それはどんなに時間がかかり痛みを伴う行為だとしても、そうでもしな>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.9

ヨルゴス・ランティモス、本当にイカれてると思う(褒めてます)

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

ここで描かれているのは典型的かつ日本的な古来のジェンダー論だが、同時に極めて個人的な思想の偏りを指摘されているような気もする。是枝監督が以前に描いたようなニューノーマルの家族像を描きつつも、私たちはま>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.1

本当にいつも画が格好良いんだよな、ショットの強さはやはり日本一だと思う。濱口さん野原さんの脚本とかNHKのセットとか、黒沢監督以外のファクターがあってそれがうまくハイブリッドに結晶している感じがする。>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

価値観はいつでもアップデートすべきだよ。遅いも早いもない。これはまた自分への戒めとして。

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.8

生きていくということは誰かを愛するということだから、この映画は誰にとっても美しくて眩しい

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

とにかく映像が非常に革新的だと思うし、特にタイトルバックとジョン・デヴィッド・ワシントンの身体性とラストシークエンスに興奮した。難解とかルールの説明過多とか色々言われているのも理解できるけれど、普通に>>続きを読む

Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

4.4

Reframeは全編通して圧倒的なクオリティだけれど、中でも無限未来は本当に素晴らしいと思う。そしてエンドロールのChallengerが沁みる。

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.9

今観ても全く古くないな。そしてトチ狂ってる。(褒めてます)

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

私もどちらかと言えば仕事というものを通して自己実現を図ろうとするタイプで、そういう意味でもこの映画はとても厳しいものを見せてくるのだけど、家族や個人の幸せに比べたら何も勝るものはないというのはその通り>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.2

勿論意識的に撮っているからこそだと思うけれど、「言葉にしては語らないこと」が語る奥行きみたいなものを画の隅々から感じる。情緒溢れる、繊細でとても優しい作品でした。素晴らしかった!

透明人間(2019年製作の映画)

3.9

音楽はちょっと仰々しいかなと思ったけれど、キレてる画は結構あったと思う。そしてエリザベス・モスの振れ幅よ。

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

本作は手や首が斬られて飛んだりする描写があって、幼少期の自分はちゃんと観れなかった記憶がある。そしてそのまま大人になってしまったけれど、ここで描かれているテーマはとても普遍的で、時間が経って更に顕在化>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.3

「えっと…千尋が千でしたっけ?」ぐらいのレベルでプロットを全く覚えておらず、一回目みたいな気持ちで観れたので超良かった。不思議の町というのは子供が親から自立する舞台装置としてのメタファーだけれど、そこ>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

これはホラーというよりも家族にまつわる「呪い」についての話。ミッドサマーと同じで監督のパーソナルな経験が基になっているらしいけれど、映画的教養を交えてもこんな風に結晶させられるのは凄いよな。新作も楽し>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.9

ユキノさんが笑ってくれるところ、尊い。偶然にも今日が7年前の公開日らしく、梅雨前にぴったり。

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

だからメモリーズなのね、なるほど。ラストカットの強さ、何度でも観てしまう。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

意識的な俯瞰ショットと不穏さを増長させる音楽が素晴らしい。冒頭の某シーンからガツンとやられるが、好き嫌いは分かれそう。そして何よりタイトルが良い。

アス(2019年製作の映画)

4.2

これはまたすごい映画だと思う、そして今回もしっかりと社会派。脚本ならゲット・アウトだけど、演出なら圧倒的にアスでは?スマートスピーカーとエスカレーターの使い方、格好良すぎてアドレナリン出た。あと、キュ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

「何でもない時間」や「夜の輝き」の描写あたりは素晴らしいなと思う一方で、感傷的な方向へ寄りすぎている気もする。石橋静河が良かった。

母なる証明(2009年製作の映画)

4.1

後半からのギアの上げ方が半端ない。こうやって観るとパラサイトは出来るべくして出来たのだと思うし、この映画もまた素晴らしいカットが続く。あれから、その重みをどんな風に抱えながら生きていくのだろうね。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.9

七海と真白の関係なんかは岩井監督らしさを感じつつ、基本ヘンテコな世界観なのだが意外と乗れる。ラスト近くの焼酎が絡む某シーンがこの映画のピークだとは思うが、物語中盤にある野田洋次郎が出てくる二次会あたり>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

創造性が爆発している系映画の一つ。凝縮された内容のコンパクトさが素晴らしいと観るたびに思う。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

好きか嫌いかと言われたらそこまで好きではないけれど、圧倒的な画の強さにどうしても惹かれる。観る人の状況によって意見が分かれる、とても奥行きのある映画になっていると思う。倫理観が終始揺さぶられて、こちら>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

これは面白すぎる!不穏さの粒がうねりとなって殴りかかって来る感じ。技巧派でもある。