WillowMarraisさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

WillowMarrais

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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.8

安楽死/尊厳死を撮る監督が増えているが、この作品はあくまでもそこに介入する以前の、時間すら残酷にも解決できない問題があってそれをどう誤魔化していくか、再生の道を辿るのかという物語。

喪失や多忙さに漬
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食人族(1981年製作の映画)

3.0

中学の頃に修正入りを見て以来。
TSUTAYAにヤコペッティなんかと並んでいた。

リマスターされたやつを見たが
今の時代から振り返るとよくできた体裁のモキュメントだとわかる。
食人族が見たくて見たが
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.3

スターダムを駆け上がった指揮者が転落していく話。
アケルマンやハネケなどの影響を強く感じるくらいには、随所にある映画祭映画的な文法が予期せぬものでよかった。

パワハラやジェンダーポリティクス、週刊誌
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

5.0

劇場にて再鑑賞。
完璧な映画の一つといえるだろう。
あの数々の名シーンをCGなしで作り上げるなんて畏れ多い。
『フィツカラルド』を超えてくる。
物語も隙がなく、全く3時間とは思えない展開にひれ伏す。
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警官ジジのアドベンチャー(2022年製作の映画)

-

物語は寸断され、情報も中々落ちない。
警官ジジとは何者だったのか。
なにを追っかけどうしたいのか。
そもそも何も起きてすらなかったのかも。
車の乗客は瞬時に入れ替わり、時系列も定かではなくなる。
謎の
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ジュニア(2011年製作の映画)

3.8

身体感覚を不気味なものとして扱っているのが面白いし、それを生々しく描写するのも一貫してる。

Raw→Titaneにつながる肌理。
次はどんなものを仕立ててくるのだろう。

洞窟(2021年製作の映画)

4.0

世界を暴くことと
小さな頭で世界を想像することは
大差ないのかもしれない。
その果てにあるものは一緒かもしれない。
深く深く潜り込む。

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

-

不完全さとされるものを
余白と言い直すことによって
その潜勢力を引き出す場所として
アダマン号がある。
そういう場所を公共事業でやれるのは
すごいし、必要。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

弱々しい人間を描く時代に
こういう上も下もレッドロケットな人間を描くこともまた時代に求められたものだろう。
トランピアンしかり、レッドピルの話を含めて考えると、オルタライトに多そうな放蕩人間。

いや
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郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

4.1

都近年中国映画の頻出テーマである都市開発。
それに携わる測量士や地主?たちを主人公にマジカルな展開の中、過去と現在を行き来する物語。

測量器のレンズとカメラのレンズがリンクしたり、郊外の鳥(の巣)や
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

最初(と中盤)に流れるサントラがめちゃくちゃいい。
この映画のノスタルジアなムードをこの上なく表している。

現代家族物語としては凡庸だが
ラジオ番組のアシスタントという
悩める他人の話を聞くという立
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地獄愛(2014年製作の映画)

3.5

グロリア転生(?)

怖すぎる描写が多かった。
特に、独白したあとカット跨がず歌いだして人体解体するところ。
あれを一つに収めようとするなんて狂ってる。

ダンサーインザダーク。

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.5

ハネケの中では最も見やすかった。
冒頭からハネケ印だとわかるシーンを作れるのは本当に凄まじい。

老老介護の果てにあるものは何なのかという
昨今では凡庸なテーマも
10年前は衝撃だったろう。

冷たく
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マネーボーイズ(2021年製作の映画)

3.7

ゲイでもそうでなくても
誰かに恋焦がれたり、そうじゃなかったりする。
悲しい調子が台湾映画らしさがありつつ、文法は欧州映画に近いなと。


確かにロウ・イエ。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.6

単純に異世界ものとしても
クィアのメタファーとしても取れる物語。
コンシャスだけど少し物足りない。
確かにある視点です。

ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

4.8

映画の最後のひと押しは紛れもなく奇跡を起こせるかどうかにかかっていると自分は考える。
不思議話をワールドカップと並行して延々と垂れ流しているのだが、末には奇跡が起きて(起こして)しまう。
それをわざと
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変態村(2004年製作の映画)

4.0

やっと劇場で見れた作品。

カフカはさることながら
ノエやハネケ、トリアー、ザイドルの作品が真っ先に浮かぶ。
不条理ものの系譜であるが
明らかにショットに対する意識が高い。
どうなってるんだ?的なシー
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

かの重厚な『白鯨』をメタファーにするのには陳腐だと思うが
この自堕落に生き続けた男の懇願を聞いてやれる神なぞ…という具合に
只々懺悔と反駁の繰り返しの中で
自分を救える選択肢は死のみであるとする。
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

んん、恐ろしすぎるラスト。

淡々と物語は進んでいき
事実を基にしていて伝えたいことはしっかり伝わってきた。
西洋のルールが一般的になったとしても
変え難い世界もある。
それは日本もそうかもしれないな
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北(ノルテ)―歴史の終わり(2013年製作の映画)

4.0

ドストエフスキー転じてブレッソン的な物語をラヴ・ディアスがやっている。
2つのストーリーが交差しながら
異なる結末を迎える。

どこもかしこも悪と欺瞞に塗れていて
それはフィリピンの時代背景もあるだろ
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.0

人は親だけでなく社会で出会う人すべてから何かを受け取って変わっていくことを
克明に描いている。
スリリングな展開や移民問題など
作家性が確立している。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.6

人間に根源的に備わってるものがあるとすれば、それは可塑性すなわち暴力性なのだろう。
何かを良くも悪くも変えてしてまう力。
それは否応なく我々を襲う。あなたを奪う。
この言葉ひとつでさえ、暴力になる。
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.9

自由意志とディストピア転じてセカイ系。
先日見た『刀剣乱舞-黎明-』と同じ視点を持っているが、こちらのほうが力点への圧が強く説得力はあった。

偉そうに言えば、この漫画のようなアニメのようなテーマと展
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映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)

3.2

コンテンツそれ自体はあまり知らないですが
お誘い頂き鑑賞。

2.5次元という奇妙な立ち位置の世界観を
3次元へと開放する(登場させる)ことで
本来ユーザーに感じさせたい具現化を達成しようとする意欲作
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.3

このフィクションめいたサスペンスさも
現実の延長だと仮定すれば恐ろしい。
この非情で残酷な物語の中で
連帯を疑わなかった姉弟が
歌によって繋がる瞬間には震えるものがあった。
並大抵じゃないこの怒りとリ
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.5

ホラーやジャッロもといB級映画の文法発展に寄与したレジェンドの最新作。

映画自体は彼の全盛期の焼き増し感はあるけれど、この年にもなってこういった自分印の映画を撮れることだけで凄いことだと思う。

π(1997年製作の映画)

3.7

再見。

反復する映像はLSDの副反応と同じ。
頭良すぎてああなってるのか
常備薬の副反応なのか。
どっちもかも。
陰謀と数学のマッシュアップ。


Massive AttackとAutecheとAp
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ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

4.7

当たり前のようにセックスは開始され
テロリズムは当たり前のようにニュースを占拠する。
フランスの置かれた状況と映画文法が交差し
予期せぬ笑いと予期せぬ訪問者が混濁する。
そんなことしてる暇あったら備え
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ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.7

よくある少女の恋愛の機微を彩る作品ではあるが、何度もトライアンドエラーを繰り返して物語が進む様はエネルギッシュだった。
決して塞ぎ込まずに発散していく力が
クラブ音楽とマッチしている。


画が北欧の
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

オリジナル版が良すぎるのでもはや比較できないが、プロットはほぼそのまんまで
日本と英国の映画文法の違いが如実だった。

やはり力点に置かれているところの好みの違いで、甲乙別れるところであろう。
良くも
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エンパイア(1964年製作の映画)

-

ウォーホル展にて。
究極のアンビエント映像。

これ全部見たら首痛くなる位置やったんで
全部見れてないけど、寝室で流しておきたい。

話の話(1979年製作の映画)

4.5

水の描写が恐ろしく美しい。
あの水のギラギラは『L'ANGE』を思い出した。
キュピズムを感じるけど
動物と戦争をモチーフとして
何某かリアリズムがそこにあった。

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.3

どしたらこんなものが作れるんだろう。
神業すぎるな。
命を吹き込むという
アニメーションの真髄はここにあり。


動物いっぱい。

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

4.0

手垢のついたジュブナイルもの。
おぼつかないカメラとショットで始まる。
少年たちの喜怒哀楽のコラージュの中で
カメラも少年たちも成長していく。

親や土地に左右される実存。
逃げちゃダメなのはわかって
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