順さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

順

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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.4

都市伝説の歴史的な背景をしっかり練って構成しようと試みている点がよかった。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.2

戦争とタップダンスのバランスが絶妙だった。主演しているD.O.の笑顔と熱演に引き込まれる。1951年の朝鮮半島を舞台にデヴィッド・ボウイが流れるシーンが最高!

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

猫の可愛さ、中国的の圧倒的なスケール感、キャラクターデザイン、TRIGGER作品のようなアクション描写の爽快感が素晴らしかった。

ラストレター(2020年製作の映画)

3.9

よどみも隙もない美しい映画。
異なる二時代の描きかたが見事だった。

エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

4.0

とても静かで淡々と時が流れる夫婦の物語。
1920年代から半世紀にわたる二人の暮らしが手描きの絵とアニメーションによって優しく描かれていて落ち着く。

新しい家にフランス窓を見つけて喜ぶ様子や、社会に
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

監督が変わった。スペクタクルパニックにおいてドビュッシーの月光が流れるといった演出面の変化も監督の趣向かしら。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

笑いすぎて涙でた。そして無上の作品に出会えた喜びで気付けば最後は感涙。ビンビンだぜ。

FAKE(2016年製作の映画)

4.0

佐村河内守氏を追った映画。
何が真実か、何を信じるか、を改めて問われる。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.9

痛快な90分。
現実のプロレスラー(ロディ・パイパー)演じる主人公たちが、人間に化けて地球侵略を進めるエイリアンたちと戦うお話。相手の正体を見分けるサングラスをかけるかけないで10分くらい喧嘩してる場
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カノン(2016年製作の映画)

3.5

アルコール依存症の母との関係性をめぐる三姉妹の物語。
母を演じた鈴木保奈美さんの名演。

舞台は富山県黒部市で、三日市の町並みや宇奈月温泉、喫茶モーツァルト、黒部峡谷鉄道など素敵なロケーションいっぱい
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.1

『響け!ユーフォニアム』スピンオフ。
余韻と「間」の90分。
教室の不揃いの机、フルートに反射する太陽、放課後に聞こえてくる音、見上げた空のハレーション、画面の手ぶれ、心の機微、繊細さ。そういった映画
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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

3.8

概ねTVアニメ第1期の総集編だけど、新しなカットや劇伴の一新、画の調整、アフレコ再録など変化があり、ただ短く繋いだだけの「ダイジェスト」ではない。

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.8

大正時代、関東大震災直後の女相撲とアナーキストを描く大変な力作。不条理な権力への反発。
やや粗さを感じながらも3時間の長尺をあっという間に感じるほどの濃密さと熱量。太鼓が躍る劇伴。韓英恵の名演。まさに
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ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

3.6

タンゴをめぐる愛憎の物語。ダンスシーンをもっと観ていたかったな。ところどころ挿入されるブエノスアイレスの街並みが綺麗だった。

透明人間(1933年製作の映画)

3.9

トーキー初期作のサスペンスホラーにして透明人間もののクラシック。
世界を跪かせようとする分かりやすい悪役としての透明人間を、これまた分かりやすい人海戦術を採る警察が追う。両者の場面転換や会話もひたすら
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.8

古典のサイレント映画。
ドイツ映画が映画芸術の最前線だと位置付けられる頃の初期作。
舞台劇や絵画の良さをいいとこ取りのように配置して、映画にしかできない芸術が生み出されている。特にセットが印象的。
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パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

4.0

大統領候補殺害の裏に暗殺組織の陰謀を見いだした主人公が、その正体を暴くため動く!という社会派サスペンス」。
だけど、物語の面白さはありつつも正義の勝利や派手な盛り上げといった「売れ線」要素はなく、むし
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.0

アイルランド、ルクセンブルク、ベルギー、デンマーク、フランスの合作アニメ映画。というだけあって、共通性も差異もある各地の文化が重層的に背景を描き出し、とてつもない奥行きを感じた。なかでもケルティックな>>続きを読む

つむぐもの(2016年製作の映画)

3.6

福井県が舞台の映画。越前松島水族館や東尋坊など定番スポットも出てきて楽しい。
日本酒とマッコリの交流を見守りながら、越前和紙職人を演じる石倉三郎さんに深みを感じておりました。

夢は牛のお医者さん(2014年製作の映画)

4.0

26年間の撮影、映画への見事な再構成、そして何よりもまっすぐな少女の歩みが白眉の優しいドキュメンタリーだった。こどもに見せたい。

不良少年(1961年製作の映画)

3.8

映画史に残るドキュメンタリー。「斬新な手法」によって讃えられているのかというと、それだけでもない。半世紀前の「リアル」が見えてくる。

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.3

2年ぶりに職を手にした男アントニオが、とことん追い詰められてしまうお話。しかし彼だけが惨めなわけではなく、時代のまとう重さがズーンと心に残る。救いは息子の存在。

おくりびと(2008年製作の映画)

3.9

冒頭で、奏者として生きていくのを諦めて高額なチェロを手放すことになった主人公が「今まで縛られていたものから、すーっと解放された気がした。自分が夢だと信じていたものは、たぶん夢ではなかったのだ」と言う。>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

単純なゾンビ映画、パニック映画に終わらない、ジャンルを超えた凄みを感じた。非常事態に直面したとき、どんな人間になるだろう、と作中の人間模様に恐怖を覚えながら考える。マ・ドンソクがとにかくカッコいい。