naosugaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.3

社会の底辺の人たちを描く映画。そんなにまでしなくても公共に助けを求めろよ、とずっと兄妹に語りかけていた。この国の憲法は君たちが人間らしく生きていくことを保証しているんだから。問題のある人のための国葬に>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.3

最後まで、この先どう展開するんだろうと思わせ続ける良作。でも、さがしたものの結末は少々いやな感じの後味。自殺したい人は世の中に大勢いるということや、座間の事件を思わせる人物をベースに進むミステリー。ス>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.5

おれは村上春樹大好きだから、この本を読んだんだ。なにしろ昔すごく売れた本ということで、期待して読んで今日読み終わった。その結果、今ひとつだった。でもこんな話はいかにも映画になりそうだなと思って調べてみ>>続きを読む

セルピコ(1973年製作の映画)

4.0

厳しい話だ。途中は悪夢をみているようだった。ルメット監督の正義を希求する心が鮮やかに伝わる作品。画面の色使いにも細やかな演出がされていると感じた。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

4.2

すげえ面白いじゃん。まず豪華キャスト。そして三木監督の独自ギャグが溢れている。この国の行政風刺もいい。日本の映画もここまでCGを使えるようになったのかとも思う。さらに土屋太鳳最高かわいい。彼女にもうん>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.6

ノマドランドのジャオ監督がアメコミのSFを作るというので心配していたんだが、心配は良い方に裏切られた。ジャオ監督の人類讃歌。新しい視点からの神話。そしてLGBTやマイノリティといわれる人たちへの応援で>>続きを読む

現役OL銀行員、映画監督をやってみた。(2015年製作の映画)

3.4

「猫と電車」を観て、香西監督のことが気になり、このドキュメンタリーを観てみた。絶対に心折れずにどこまでも粘り腰なところ、見習いたいです。

恋とオンチの方程式(2014年製作の映画)

3.6

「猫と電車」を観てから香西監督のことが気になり、この作品を観た。気楽に観られる少女漫画のような話なんだが、楽しかったよ。夏菜がかわいらしい。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

ザ・ビートルズを大好きなおれのような人なら文句なしに楽しめる。そうじゃない人もきっと感じるものがあるでしょう。といってもこれはビートルズ映画じゃなく、恋愛映画。そして、ザ・ビートルズが日の目を見なかっ>>続きを読む

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

こんな人間を総理大臣にしてはいけないのだが、そうしたのはおれたちなんだよ。広い意味で。そして、そういう政権を批判すべきなのは報道機関なんだが、報道機関の体たらくも炙り出し、そんなメディアを許す許さない>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

4.5

「わたしを離さないで」とのつながりで観たのだが、これぞドラマとかストーリーそのものという素晴らしい映画だった。「人は皆人生に悔いがあります」と語るシーンではしびれきった。そして物語の最後の、入ってくる>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.4

シリーズの中では久しぶりに面白く観られた。おとぎ話の純度が高すぎてしびれる。途中、だれが敵で誰が味方かよくわからなくなるのもいい。今回の舞台はパリ、ロンドンだったが、いつか東京で作ってくれないかな。

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.6

原作もよかったが、映画になってもとてもよい。原作に忠実で好感が持てる。もし自分がコピーだったら、暴れるなり逃げるなりすると思うんだが。そこだけ弱いと思うんだよね。

猫と電車(2012年製作の映画)

4.5

おれは讃岐生まれなんだよね。サラリーマンの父親が転勤でたまたま讃岐にいたときに生まれたというだけで、血縁地縁はないんだけど、讃岐は気になる場所なんだ。で、U-Nextで何を観ようかなとつらつら探してい>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.4

フォレスト・ガンプの一代記。物語の面白さを大変に楽しめる作品。

小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.5

ちょっと登場人物たちの血縁関係がわかりにくいんだが、それを除けば、自分が生まれる前の関西に旅をしたような気持ちになれる映画。最後のシーンの最後のカットは未来の不安を暗示しているのだろうか。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

2.9

まだ子供といえる頃にテレビの洋画劇場で観たんだよね。その時は退屈でつまらないという印象だった。今回、あの監督がリメイクするというので、これはきっと新しい発見があるに違いないと思い、観てみた。その結果、>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.3

美しい劇伴と捜査の展開と犯人の出自を相まってみせていく構成は素晴らしすぎる。もちろんクライム・サスペンスとしても面白いのだが、そこに偏見を伴う伝染病の話を絡めて、観る人を考えさせる出来栄えになっている>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

ビルニューブ大好き。そしてこの映画はビルニューブとして初めて冒険活劇になっていた。リンチ大好き。なので、30年前のリンチ版を思い出させるシーンも多い。現在の映像技術を使えば、リンチももっとうまくやれた>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

ドライブ・マイ・カーが大変よかったので、同じ監督のこの作品を観た。煮え切らないぐずぐず女の顛末記。それだけならまだしも、出演者の実生活がぐすぐすだというのがわかっているので気分が悪い。

華麗なる賭け(1968年製作の映画)

2.6

おれは村上春樹が好きだから1Q84を読んでいたんだよ。そしたらこの映画のことが出てきたので、観てみたんだ。竜頭蛇尾映画。映像と音楽はおしゃれ風だが。日本の安いテレビドラマを観ているようだった。期待はず>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

5.0

以前にも観ているのだが、「ちょーぼー」の声が聴きたくて久しぶりにまた観た。登場人物から登場人物への転換が見事。素晴らしい役者たちの素晴らしい演技のオンパレードだ。例によって後半は泣きっぱなし。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

レッドフォードのギャツビーを以前に観て大変よかったのでディカプリオ版もいつか観てみたいと思っていた。前作に劣ることなく素晴らしかった。特に金持ちのきらびやかさの見せ方や劇中音楽の解釈が新鮮だった。あり>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.0

おれは村上春樹ファンなので、1Q84を読んでいたよ。そうしたらこの映画のことが出てきたんだ。それで観たよ。よくできたクライムエンタテインメント。ダークスーツの犯罪者の夫婦愛物語。おれが小学校に入った頃>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

おれは村上春樹ファンなので、この映画が公開されたときに、映画の原作になる村上作品ってどんなのだろうと思い、読んだ。もちろん素晴らしかった。そしてこの映画はその原作を大きく上回って素晴らしい。原作を超え>>続きを読む

ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

2.0

娘が第一志望の高校に合格したので、お祝いも兼ねて彼女のリクエストで一緒に観に行った。CGのできがすごい。表情の細部など人間以上と感じた。どうやって作っているのだろう。

苦役列車(2012年製作の映画)

4.0

西村賢太追悼で観た。どうしようもない男のどうしようもない話。前田敦子のくだりは原作にはないと記憶しているが、自然におさまっていてよかった。こんなしようもない話にひかれてしまうのはなぜなのだろう。

老人と海(1958年製作の映画)

3.6

ヘミングウェイはこの作品でノーベル文学賞をとったわけだが、この作品以外も素晴らしい。そして大抵の原作モノ映画は原作を超えなく、この映画も例外ではない。とはいえ、この話はほんとうは老人と海と少年なんだよ>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.1

戦後まだ数年しか経ってなくて皆生活に苦労しているだろうというのに、でっかい家に住んで温泉旅行に行ったり海外出張に行ったりする種類の人達に全然感情移入できないし、自分中心の奥さんはおれの愚妻を思い起こさ>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.5

舞台劇を観ているような映画。序盤はかったるいのだが、中盤から俄然面白くなってくる。蒼井優ちゃんが意識してなのか、地なのか、昔の女優さんのような演技で印象に残る。賞を取るに値する。同時代に呉ではすずさん>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.8

昨日観たリンチデューンの興味から観た。サルバドールダリやミックジャガーやオーソンウェルズが出る映画なんて絶対観たい。という夢を見せてくれるドキュメンタリー。ダリとHRギーガーがつながっているというのが>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.9

キューブリックの「2001年」から15年経っているのに、それを超えようという気が全く見えないのがリンチだ。生来の絵描きであるリンチにとって、サイエンスフィクションというものがどういう位置にあるものなの>>続きを読む

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.3

まだ社会人になる前に観た映画だから40年ぶりくらいか。レドモンド・バリーの一代記。数奇な運命の展開が楽しい。やっぱりあの決闘シーンだけはよく憶えていた。一幅の絵画と思うような美しいカットがいくつも出て>>続きを読む

まあだだよ(1993年製作の映画)

3.1

「先生」といういい人が現れて、それを慕う教え子たちが現れて、先生のために一生懸命やる、という話なんだが、困惑というか違和感が拭えなかった。教え子たちは頑張っているが、戦後の混乱期に教え子たちも自分たち>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

英語を話すフランス人の映画。リドリー・スコットらしい時代劇大作を楽しんだ。学生の頃に見たキューブリックの「バリー・リンドン」をちょっと思い出す。最後まで誰が本当のことを言っているのかはわからないんだよ>>続きを読む

恋の罪(2011年製作の映画)

4.0

園子温監督が作ったかわいそうなかわいそうな話。女優の皆さんがどなたもいきいきとして素晴らしく魅せてくれる。東電OL事件をモチーフにしているようだが、引いてきているのは円山町の雰囲気だけで、あの事件を教>>続きを読む