naosugaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

naosuga

naosuga

映画(373)
ドラマ(4)
アニメ(0)

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

たった10日間程度の時間なのだが、二人の人生にとって最も大事だった日々を焦らず急がずゆっくり丁寧にみせてくれる。その間ほとんど男は出てこず、きれいな女の人をずっと見ていられて素晴らしい。この二人が現代>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

昨日見た「カモンカモン」に続いて、面倒くさい子供の話。でもこちらの子供は大人と関係なく自分一人で答えをだそうとしている。もちろん答えはでないのだが。それどころか親も兄弟も友達も一人づつ消えていってしま>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

2.9

甥っ子と叔父さんの物語。私としては面倒くさい子供のエピソード集としか思えず、入り込めなかった。映画より現実の子育てのほうが面白い。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.5

怒っている人の話。最近真剣に怒っている人を見なくなったなあと。いろいろ不満を感じている人は多いのかもしれないけど、怒っている人は少ないように思う。そんなだからメディアのニュースをみていても、特に政治や>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

3.8

無声映画なので情報量が少なく私のような者にも展開がわかりやすい(エブリシングエブリウェアオールアットワンスの反対)。お話は悪くいえばひねりなのないラブストーリー、良くいえば奇を衒わないストレートストー>>続きを読む

東京自転車節(2021年製作の映画)

2.5

おれも自転車ウーバー配達をしているので、他の人の配達はどんなものなんだろうという興味で観た。結果、自分とあまり変わらないということがわかった。というか、ウーバー配達の一番のストレスは配達注文が入ってこ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

こんな映画観たことないという作品でアカデミー賞作品賞も納得。
多元宇宙論を語りながらコメディであり(珍奇な行動をするとパワーが得られる)、家族の物語でもある。
多元宇宙はまだ実験や観察で確認できるわけ
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.6

何の予備知識もなく観たのだが、素直に素晴らしかった。最初は猟奇殺人ものかと思わせて、深い世界に入っていく。東北の震災と生活保護制度を絡めて問題を提起していくのも素晴らしい。そして出演者もすばらしい。阿>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

なにがなんだか全然わからんぞ。おれはでも前3作観てたけどやっぱりわかってなかった上に、もう忘れていて、わからないの二乗だ。でもマトリックス独特のオシャウスキ独特のあの雰囲気は存分に楽しめた。最高。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

映画というのはこうでなくてはね。洋の東西を問わず、ヤクザ映画というのは面白い。なぜだろうな。反社会的勢力なのになぜだか面白い。この映画も然り。でも北野映画と違うのは、家族と結びつけたことだ。ヤクザでも>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

SFでもファンタジーでもないのだが、冒頭から子供が大人を口説くという不思議な世界に連れ出される。そしてその後も不思議な展開ばかりだ。子供がウォーターベッドの商売したり、レストランの隣にゴルフ場があって>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.4

門脇麦見たさに観た。それはよかったのだが、登場人物が煙草ばっかり吸っている。時系列が前後するのも私にはちょっとわかりにくかった。

ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド(2020年製作の映画)

3.9

多くの人がそれぞれに持っているであろうザ・ビートルズ体験。その一つを丁寧に語ってくれる小品。四人に全く傲慢なところがなかったという語りにほっとするというかやっぱりというか、感じるものがある。デビッド・>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

2.5

門脇麦の裸体が見たいという邪な理由で観ました。それはよかったんだが、映画としてはタイトルの愛の渦がどこにあるのかよくわからなかった。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

岡田斗司夫が面白いといっていたとniijiifoxさんがいっていたので、観てみた。面白い。門脇麦がやたらかわいい。自分たちが日々感じている、人生生きるってやりにくいな、という気持ちに、そやな、でも誰で>>続きを読む

ガンジー(1982年製作の映画)

3.5

長い映画だが、ガンジーの一生を描こうとすればこれでも足らないくらいだろう。どこまでも非暴力を貫く彼の姿勢に心奪われる。「この世の悪魔は我々の心の中にいる」という言葉は、ガンジーの死後、今日までの世の中>>続きを読む

西洋ワサビ(2020年製作の映画)

3.2

コメディと紹介されていたけど、SFかなと思った。そういうオチのつけかたかと思った。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

2.8

エンタメ系映画はお伽噺だから、そのトンデモ世界の中に感情移入して楽しむということになるわけだが、入りこんでいける作品と、そんなのあるわけないじゃんと気持ちが引いてしまい、作品世界に入っていけない作品が>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.2

カズオ・イシグロがリメイク版の脚本を書いたときいて、久しぶりに観てみた。官僚主義や縦割り組織への批判になっているんだな。その中で抗う一人の男の物語。なぜあの公園が必要なのかという理屈の部分はなくて、ひ>>続きを読む

尼僧物語(1959年製作の映画)

3.2

ローマの休日以外、オードリーの映画をろくに知らないので、観た。序盤は宗教映画かと思わせて終盤は戦争映画の趣だ。宗教は人の心を癒やすのか、現実を見る目を歪ませるのか、昨今の統一教会の問題も思い起こさせる>>続きを読む

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.4

グリーンランドの田舎での狩猟という、温帯極東の日本人には想像もつかない世界を美しい映像で見せてくれる。調べたらグリーンランドはデンマークの自治領なのだと初めて知った。アンダースがゆっくりと村に溶け込ん>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.6

ほっこり映画。敬語で喋りあう世界っていいな。話の設定は別にフィンランドでなくてもいいような気も・・・。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.9

馬鹿な総理大臣が任命した馬鹿な秘書官が馬鹿なことを言ったニュースをきいて、この映画を観ていなかったことを思い出し、観た。予想とは違って、LGBTの話ではなく、熱い家族の物語だった。妻とは離婚し、自分は>>続きを読む

風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.2

おれは村上春樹ファンだからデビュー作も読んでいるよ。それの映画になったやつを観てみた。残念ながら原作にはない映画オリジナルな部分が邪魔という印象だ。でも、失うことの物語ということではしっかり作られてい>>続きを読む

ザナドゥ(1980年製作の映画)

3.5

サタデー・ナイトフィーバーみたいに楽曲優先で本編は大したことないんだろうというつもりで観たけど、実は結構楽しかった。オリビアニュートンジョンっていいなって今頃になって気がつきました。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.5

開始そうそう宇宙船に乗せられる。そこからはもう激烈ファンタジー超特急だ。全く予備知識なく監督も女優さんも知らないまま観始めたのだが、こんな素晴らしい作品だったとは。女優さん綺麗だな。こんな体でありなが>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

まず嵐莉菜の美しさと演技に圧倒される。次に日本政府の難民政策の下劣さに腹が立つ。人は日々自分のことで精一杯で生きている。でもそれでも人のために何かできたらいいなと思う。ラストカットでは切なさいっぱい。>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.1

フェリーニの映画を観るといつも感じるのだが、行ったこともない国、生きたこともない時代、信仰したこともない宗教など見せられてなかなか馴染みません。その一方でカビリアのあの娼婦だというのに穢れを感じさせな>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。ハルとほしの関係の深まりを丁寧に描いていて頭が下がる思いだった。森田監督について食わず嫌いだったと反省。そもそもはおれが好きな村上春樹の本を読んでいたら、この映画のことが出ていたので観>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

是枝監督の永遠のテーマである、家族って何だろう、を考える映画。IUちゃんが意外にも暗い人生の女を上手に演じていて驚き。「赤ん坊を捨てるなら産むな」というところから始まって、捨てるに値する理由ってあるの>>続きを読む

転々(2007年製作の映画)

4.0

歩くロードムービーというのは初めて観たんじゃないかな。どの登場人物たちも皆好きになってしまう。三木監督の優しい世界。でも、自転車おばちゃんエピソードのように毒も入れている(三木氏は自転車おばちゃん嫌い>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.2

新幹線の中でドタバタやっている。タランティーノ風の作品を作りたいのかなと思った。多元宇宙の中の別の日本を見ているみたいだった。内容についてはあまりいうことはない。

イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

4.2

僕たちだれでもおかしいところを抱えてるよね、ということをそっと指摘する三木監督の優しい作品。そう、三木監督はいつでも優しいんだな。そして画作りにはさりげなく徹底して凝っている。離婚間近のおれとしては、>>続きを読む

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

4.3

このあいだ、社内の人と話していたら、その人が「改善でその人が楽になるだけでなく、映画のペイフォワードじゃないけど、だれか別の人がその改善で楽になって、そういうのが続いていって、たくさんの時間が生まれて>>続きを読む

図鑑に載ってない虫(2007年製作の映画)

4.2

三木監督の素敵な素敵なファンタジー。でもその底には、我々が日常いつも少しだけ考えている、少ししか考えていない、死というものが黒く横たわっている。

インスタント沼(2009年製作の映画)

4.3

三木監督のチャーミングなコメディだが、文学だ。オチは「大怪獣のあとしまつ」を思い出させるもので、この頃からこうだったんだとわかる。画作りも時間と手間をかけているし、俳優陣も豪華。麻生久美子ってよく知ら>>続きを読む