naosugaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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恋の罪(2011年製作の映画)

4.0

園子温監督が作ったかわいそうなかわいそうな話。女優の皆さんがどなたもいきいきとして素晴らしく魅せてくれる。東電OL事件をモチーフにしているようだが、引いてきているのは円山町の雰囲気だけで、あの事件を教>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

おれは今月から村上春樹ファンになったよ。それで村上春樹の原作の映画を観てみようと思って観たのがこれだ。不穏映画。ビルニューブを思い起こさせる。なにも説明がないし、なにも解決しない。

ラブ&ピース(2015年製作の映画)

4.7

園監督が創ったディズニー映画。ディズニー側はそんなこと知らないだろうが。「冷たい熱帯魚」を作ったと思ったら、こんな映画も作れるんだね。妖精も野獣もプリンセスも出てくるよ。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.6

園監督としてはちゃんとまともなストーリーに沿った話。内容は素晴らしい再生の物語。古く悪しきものは潰えて新しい世代の人生が始まる。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.5

面白い。選挙ドキュメンタリーとしても面白いし、この10年間の政治史としても面白いし、政治家の現実としても面白いし、家族の話としても面白い。小川淳也という人が好きになった。立民代表戦でがんばってほしい。

リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.8

マルチバースとか超決定論の話をしようとしていると思った。で、最後までそれがうまくいっているかどうかはよくわからない。DNAとかいわないほうがよかった。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

くだらないSF風映画だと思うでしょ。でも、その本質は、つまらない日常を毎日繰り返し生きるおれって何者、という文学ですよ。BSGは答えを見つけたようだが、おれはどうなんだ。そして君は?

宮古島トライアスロン(2014年製作の映画)

3.2

何台カメラを使ったのかと思うほど、よくレース中の様子をとらえている。アイアンマンディスタンスなのに皆楽しそうに描かれているのが、この映画の本質。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

カジノ・ロワイヤルのような乾いた肉体派のボンドではなく、ムーンレイカーのようなSF偏向のボンド。最後はメロドラマで劇伴で盛大に盛り上げるし。一緒に観た中学生の娘は素直に面白かったといっていた。

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

園監督の作品はあたりはずれが大きいが、この映画は間違いなくあたり。マンガのような話なんだが、満島ひかりをはじめとして登場人物たちがいきいきしており、4時間の作品があっという間だった。

狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

時間の省略を感じさせない、ほぼリアルタイムの半日を描く。アメリカ映画を観てよく思うことだが、アメリカの人の銃に対する感情、警察に対する感情は、日本人には理解し難いところがある。ジョン・カザールという人>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

4.1

おれが生まれる前から、男と女のなんやかやとかお金の苦労とかはあったんだねっていうことがわかった。それにしても小津っていう人はサラリーマンをやったことはないと思うのが、なんでこんなにサラリーマンのことを>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.7

離婚という誰にでもありえる出来事を描いた映画が少ないなあとあらためて思う。劇中、メリル・ストリープ演じる母親の身勝手さに腹が立ちまくりだったが、ラストシーンでかわった。観ている人に全てを委ねる素晴らし>>続きを読む

選挙2(2013年製作の映画)

3.2

前作「選挙」は、自分が選挙にでたらこんな目にあうのか、という鮮烈な衝撃があった。今回は自民党を離れて無所属での出馬で、なんだか気楽なかんじだ。選挙活動そのものへの関心より、おれにとっては東日本の震災直>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

80年代洋楽好きだから、クイーンの曲も知ってるよ。でも個人的にはクイーンはひっかかってなくて、おれのiphoneのコレクションにも入っていないんだ。そんなおれでも楽しめるストレートストーリー映画だった>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

3.4

それぞれに背景を抱える子どもたちが無謀な一泊旅行に出て、少し成長して帰って来るという、話。子どもたちの話にみせながら、大人たちの話になっているのもいい。「家族だってずっと会わなかったら忘れちゃうよ」と>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

男の友情物語とみた。シャロン・テート事件と関係があるのだろうとは思いながら観たのだが、終盤まで出来事らしい出来事もなく、珍しく人が死ぬこともなく、最後まで何がどうなるかわからないところがタランティーノ>>続きを読む

Vision(2017年製作の映画)

2.0

よくわからない設定によくわからない登場人物たち。

イルマーレ(2006年製作の映画)

3.9

素敵な素敵なお伽噺。主演の二人のキャラクターに負っている部分が多い。そしてポール・マッカートニーが聴けてよかった。韓国のオリジナル版も観たい。

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.0

気難しいじじいと男子高校生の交流という内容は「セント・オブ・ウーマン」を連想させるし、大まかな展開も同じ。ショーン・コネリーの映画として興味深い。

ホテルアンバサダーへようこそ(2017年製作の映画)

4.0

ぐるぐる回りながらテンポよく進む秀逸な脚本。観終わった時にどの死体がどこにあるのかわかっている人がいたらすごい。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.3

いやあ、面白かった。青春学園ドラマであり、ミュージカルであり、美女と野獣であり、世の中の暗い部分を照らす社会派ドラマでもある。若い人の前へ進もうという気持ちをよく表現した佳作。お父さん役うまいなあと思>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

4.3

パソコンゲームみたいな場面から始まって人間ドラマに行きつき、最後は大どんでん返しだ。アダムがあのように目覚めたのだから、アダムをあそこに連れてきた人間はそんなに遠くにいないはずだとまでは思ったのだが・>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.8

原作は以前に読んでいたのだが、例によってストーリーは大方忘れていて、でも気になる作品だという印象はあって、今回アニメを観た。原作を大きく超えて素晴らしかった。ストレートにわかりやすく、主人公石田の気持>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.4

怒ってる人も葡萄も出てこなかった。アメリカなんていう豊かさの象徴のような国に、こんな国内難民みたいな人たちが本当にいたんだろうか。ニューディール政策の頃か。難民なのにでかいトラックを持っているというの>>続きを読む

記録映画 東海道新幹線(1963年製作の映画)

4.1

まず、おれの生まれる前や生まれた頃の鮮明な日本の街の映像がとても新鮮。そしていつも新幹線に乗って通り過ぎている途中の橋やトンネルや線路はこんなふうに作ってくれた人たちがいるんだと、感謝の念を感じずにい>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

2.9

テロリストをエイリアンみたいに仕立ててハラハラドキドキさせる商業映画なんて作っていいのかという疑問が終始拭えなかった。ので点数は低いです。まあハラハラドキドキしたけどさ。

リアル・スティール(2011年製作の映画)

3.6

素敵な素敵なお伽噺。あのロボットはどうやって動いてんだ。CG?着ぐるみみたいに動いてたぞ。

ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年製作の映画)

3.4

グリーンブックの監督だというので観てみた。よい意味でくだらなく、気楽に楽しめた。人を笑わせるのはなかなか技術の要ることだなあと思う。自分の目的のために旅をするところは、グリーンブックと同じ。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

最高だ。映画というのはこうでなきゃいかん。驚くのは自国の歴史の恥を堂々と晒すことのできるアメリカ映画の度量の深さだ。次に驚くのはあのトニーの食べっぷりだ。その次はトニーの奥さんの可愛さだが、実際の奥さ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

話の展開は早いし時間が逆行する中で前に進んだりするし、わけわからんわ。「メメント」もそうだったけど、一度観ただけではわからない。でも、ノーラン監督は「ダークナイト」や「ダンケルク」みたいなわかりやすい>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.9

おれは自分の頭が割れても、全身不随になっても、暴れ馬に乗り続けるぜ、というロデオ野郎の熱い思いを、全く熱くなくむしろクールに穏やかに美しく表現する佳作。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

またいつかどこかで会える。ノマドたちは高齢者が多く、喪失感を抱えている。私はホームレスではなくハウスレス。リコリススティックは消化にもいい。自分がまた屋根の下で暮らすとは思わなかった。借金をしてまで家>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

4.6

すげえ映画だ。サスペンスとかミステリーっていうんですか、こういう映画。誰が犯人なんだっていう。でもその過程で、結婚生活崩壊の反省とか、酒飲み過ぎの反省とかをおれに迫ってくる。この方面のこんな映画観たこ>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.2

自分とそっくりの男に干渉するという中学生が書いた小説みたいな話。ビルニューブの映画らしくなく、あまりなにも起こらない。苦し紛れにあのラストカットにしたとしか思えない。