Naoyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

1.9

男女6人の映画研究会のメンバーは、“撮ろうとすると、必ず恐ろしいことが起こる”といわれるいわくつきの脚本の映画化に挑む。青春ドラマ作。本作は、脚本を大まかに決め、現場での芝居ありきの演出方法を取り入れ>>続きを読む

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

2.3

渋谷の片隅にある老舗のとんかつ屋で働く青年は、弁当の配達で渋谷のクラブへ。未知の場で高揚感を得て、DJになることを決意する。漫画原作のコメディ作。舞台の渋谷ながらの夢と現実が混在した展開だが、とんかつ>>続きを読む

461個のおべんとう(2020年製作の映画)

2.2

長年連れ添っていた妻と別れることを決意したシングルファーザーは、息子の高校合格を機に、お弁当を作ることを約束する。ヒューマンドラマ作。思春期ながらの息子の学校生活と、シングルファーザーながらの男の生活>>続きを読む

ココディ・ココダ(2019年製作の映画)

2.4

愛する娘を亡くした夫婦。2人でキャンプに出かけるが、突如現れた謎の3人組に襲われて惨殺されてしまう。ホラー作。殺された夫婦だったが、再び殺される前に戻り、また襲われて殺されるという不条理ループに陥って>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

2.3

孤独な探検家は、伝説の生物の存在を探し求めアメリカ北西部へと旅立つ。そこで巨体で全身毛むくじゃら、人間の言葉を話す生物と出会う。アニメーション作。凸凹コンビの冒険劇は娯楽満載。生物の仲間に会うために伝>>続きを読む

魂は屈しない(2019年製作の映画)

2.4

1810年。スイス人の医師はとある目的でキューバに渡り、医師としてその地で働き始める。実話に基づくヒューマンドラマ作。医師の立場で看護に尽くしながらも、黒人の売買や奴隷制度、女性差別、魔女扱いと、その>>続きを読む

おもかげ(2019年製作の映画)

2.4

夫と旅行中の息子から電話があり、その後行方知れずになって10年後、失踪した海辺近くで働く最中、息子の面影に似た少年と出会う。ヒューマンドラマ作。序盤こそ緊迫感のあるスリラーらしい内容だが、本作は事件か>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

2.7

男は自由の国アメリカに逃れるため、アメリカ人風の扮装をしてストックホルムの銀行強盗を実行する。スウェーデンで実際に起こった事件に基づくクライム・スリラー作。個性豊かな男の独特さがあり、人質として囚われ>>続きを読む

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

2.6

LA市警の女性刑事は、過去の犯罪組織への潜入捜査の失敗から罪悪感を抱いており、今なお心を蝕み続けていた。クライム・サスペンス作。女性の哀愁や廃れ具合と、闇を抱える姿は凄まじい。その中で、再び事件に挑む>>続きを読む

荒地の少女グウェン(2018年製作の映画)

2.4

19世紀イギリス。山岳地帯で不在の父親の帰りを待ち、母と幼い妹と暮らす少女は質素に暮らしていた。ホラー作。ホラーとしては地味だが、少女に待ち受ける数々の出来事は、リアリティの滲み出たホラーそのもので悲>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

2.7

18世紀フランス。女性画家は、孤島に住む結婚を控える貴族の娘の肖像画を衣類される。ラブストーリー作。序盤の2人の関係性が、優しく温かく溶けていくように変化していく様があり、そしてお互いの気持ちの変化が>>続きを読む

マリアの旅(2020年製作の映画)

2.4

初老の女性は、心臓発作で入院することになる。入院先で相部屋となった若い女性の容態が急変したことで、人生が一変していく。ヒューマンドラマ作。一種のロードムービーで、女性が人生を様々な形で彩り、交流を深め>>続きを読む

悪の絵(2020年製作の映画)

2.3

受刑者に絵画の指導をする画家は、殺人を犯し服役中の若い死刑囚の描く絵に魅了される。サスペンス作。絵の独特な魅力が描かれながらも、描いた人物が猟奇的な無差別殺人の犯人であり、犯人はもちろん、絵や画家が凶>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

2.4

7歳のサシャは男の子の身体で生まれてきたが、女の子になることを夢見ていた。ドキュメンタリー作。家族は理解を示し支えるが、様々な問題を抱えている様があり、家族の苦悩、そしてサシャの苦難をヒシヒシと感じる>>続きを読む

デリート・ヒストリー(2020年製作の映画)

2.3

郊外の低所得者層向け住宅地に住む3人は、各々問題を抱えて生きてきたが、彼らは団結して報復作戦を決行することに。ヒューマンドラマ作。現代の便利な世の中の反面、複雑化したネット社会も皮肉ったコメディ作でも>>続きを読む

弱くて強い女たち(2020年製作の映画)

2.7

グルメタウンの台南で、屋台を切り盛りして3人の娘を育て上げた母の70歳の誕生日に、音信不通となっていた夫が病院で息を引き取ったと知らせが届く。ヒューマンドラマ作。訃報から、家族の関係性や事情が明らかに>>続きを読む

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

2.5

小説家志望の青年は、従弟の妻と雑談がてら、互いの恋愛事情について話し込む。恋愛ドラマ作。お互いの恋愛事情ながら、複雑な人物の絡みを見せ、終始あらゆる“恋愛”の物語が語られる様は、人の情緒に溢れてます。>>続きを読む

モラル・オーダー(2020年製作の映画)

2.3

1918年。伝統ある日刊紙の代表者の妻は、年の離れた運転手に恋をする。実話に基づく恋愛ドラマ作。男性優位の社会の中、不条理をものともせず、気持ちに真っ直ぐ素直に突き進む女性の勇ましさはある。主人公自身>>続きを読む

私は決して泣かない(2020年製作の映画)

2.5

小さな町で、父は出稼ぎに出て、母と障害者の兄と暮らす17歳の少女。突如父の訃報が届き、少女が遺体を引き取りに行くはめになる。ヒューマンドラマ作。少女のたくましさが凄まじく、一見して喫煙に飲酒と不良少女>>続きを読む

スカイライン −逆襲−(2020年製作の映画)

2.4

地球は、突如現れた巨大宇宙船によって征服された。15年後、長年の戦いの末にエイリアンを駆逐する術を身につけた人類は、反撃を開始する。SFアクション作第3弾。規模が広がり、宇宙人の惑星へと舞台を変えるが>>続きを読む

兎たちの暴走(2020年製作の映画)

2.3

父親とその再婚相手と3人で暮らす女子高生だったが、突如、彼女が生まれて間もなく出奔して音沙汰なかった母親が戻ってくる。2011年の実際の事件に基づくサスペンス・ドラマ作。母親が戻ってきて、女子高生自身>>続きを読む

足を探して(2020年製作の映画)

2.3

夫が肺血症と告げられ、足の切断手術に踏み切るが、その甲斐なく還らぬ人となってしまう。妻は、切断された足と共に夫を埋葬しようと探すことに。ヒューマンドラマ作。足に執着している女は一見不思議でもあるが、絶>>続きを読む

赦し(2020年製作の映画)

2.7

厳しい父に弟と差をつけられて育てられた兄は、日々怒られていた。ある日、誤って猟銃で弟を撃ち殺してしまう。ヒューマンドラマ作。兄弟2人の家族間での位置付けや、父親からの扱いが描かれ、そしてふと訪れる残忍>>続きを読む

スレイト(2020年製作の映画)

2.3

アクション女優を目指す女性は、主人公として活躍することを夢見ていた。スタント仕事の現場でパラレルワールドに入り込んでしまい、村人を守るために戦うことになる。SFアクション作。突如巻き込まれた異世界の戦>>続きを読む

バイク泥棒(2020年製作の映画)

2.2

ロンドンで暮らすルーマニア移民の男は、デリバリー業で家族を支えていたが、商売道具のバイクが盗まれてしまう。ヒューマンドラマ作。生活の要で命綱であるバイクを盗まれる前、そして後の展開の変わりようは印象深>>続きを読む

悪は存在せず(2020年製作の映画)

2.8

ある男は夫として父として日々生活をこなしていた。ある男は刑務所での仕事をしていた。ある男は恋人の誕生日にプロポーズをしようとしていた。ある男は医師だが、開業はできないでいた。イランの死刑制度にまつわる>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

2.6

突如バスの中で記憶を失った男。医師の診察を受けるが原因は分からず、記憶回復のためのプログラムを受けることに。ヒューマンドラマ作。男の日常が激変する様があるが、淡々とした展開作りは斬新で、男の新たな日常>>続きを読む

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

2.3

イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境付近で、ISISが残した凄惨な紛争の傷跡を記録した、ドキュメンタリー作。監督は約3年かけてこれらの地を訪れ撮影しただけあり、事態の深刻さが感じられる描写が>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

2.9

遠隔で人を操り暗殺を実行する女は、次の任務である企業の男の人格を乗っ取ることになる。ブランドン・クローネンバーグ監督のSFサスペンス作。展開の作り込みが良く、“人を操り暗殺を行う”という内容が軸にあり>>続きを読む

トラブル・ウィズ・ビーイング・ボーン(2020年製作の映画)

2.3

少女型アンドロイドは、父と呼ぶ男と夏の時間を過ごしていた。SFドラマ作。アンドロイドが描かれるが、そこばかりに焦点が当たっておらず、その中での周囲の人の物語も描かれており印象深い。序盤から語り口調で物>>続きを読む

遺灰との旅(2020年製作の映画)

2.2

一家の大黒柱が亡くなった。生前から「自分の遺灰は遠く離れた思い出の地に撒いてくれ」と指示が出されており、遺族らは葬儀後、遺灰を乗せて出発する。ヒューマンドラマ作。遺灰を撒くための旅だが、家族の様々な思>>続きを読む

ティティ(2020年製作の映画)

2.3

病院で清掃員をしながら代理母をする女性は、脳腫瘍で入院する物理学者の男と出会う。ヒューマンドラマ作。境遇も異なり、不思議な組み合わせの2人ながら、2人の人生が一つ一つ静かに確実に交差していく様は面白み>>続きを読む

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

2.7

探偵事務所が80歳を超えた男性の求人を出す。業務内容は、老人ホームの内偵であった。ドキュメンタリー作。妻を亡くしたばかりで、新たな生きがいを探していた老人がスパイとして入所することになるが、スパイもの>>続きを読む

エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

2.4

ブルックリン生まれの12歳の少年は、料理を作ることが唯一の心拠りどころで、世界各地の味を掛け合わせた料理を作るブラジル人シェフと出会う。ヒューマンドラマ作。少年の料理への興味や探究心は素敵で、子どもな>>続きを読む

愛で家族に 同性婚への道のり(2020年製作の映画)

2.1

2019年5月17日、台湾で同性婚の権利を保障する特別法が可決され、合法的に認められたのはアジア初であった。ドキュメンタリー作。本作では3組の同性カップルに焦点が当てられているが、どれも共通して、お互>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

2.7

シリアから脱出した男は、現代アートの巨匠から、自分自身をアート作品にすることを依頼される。ヒューマンドラマ作。背中がアートのキャンパスと化した男の人生は斬新で、シリアからの脱出で自由を手にしながら、ア>>続きを読む