こなごなさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

こなごな

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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.4

インド映画ではなくインドを舞台にした印仏制作王道展開映画で、2時間きっかりで明るい話だが歌もダンスもなし、若干予想と違う展開でやや邦題詐欺気味に思うも、主人公がいろいろ工夫し周りを巻き込み前に進むのは>>続きを読む

ヘアー(1979年製作の映画)

4.5

AM10で初見、前半は自分は苦手なミュージカルっぽいなとやや退屈気味に観ていたが、中盤の国歌?のオマージュが印象的なテーマ曲パート後、構内放送「対応」からシニカルさが加速し、「気にかけるのは他人が流す>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

2.6

原案は未見、舞台を映画にしたことで間合いや緊張感がかなり薄くなってるのではと思える全体的な間延び感も、豊川悦司の出番時だけ場が締まった感あり、ラストはかなり早々に読めるし主人公自業自得の大ダメージだが>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

原作未読、最近の事件ベースで記憶にも新しく、真剣に見入ってしまった、いろいろ土足で踏み込まなければいけない取材側へは受ける側見る側は腹立つことも多々あるが、こうした地道な調査報道はやはり社会に必要な役>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.6

自分もモリコーネの音楽は大好きだが、名だたる映画人による壮大なファンムービーのような「この映画」には何かはまりきらずだった、とはいえ、この人の音楽は映画とセットになってるものだけど映画単体だけに紐づか>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

韓国映画らしい盛り上げ方とラストの大団円はさすがで、燃料足りないわりに長持ちしてるなとか1時間9ドル激弱wifiで乗客空からあんな一斉に通信できるのかまで大小いろいろな設定が気になり終映後に微妙な印象>>続きを読む

スモールワールド(2021年製作の映画)

4.5

未体験ゾーン2023鑑賞、ポーランド映画で、そこを起点にした国際的な子供の人身売買をすさまじいスケールと描写で展開するハードすぎる一本だった、初動ミスを悔やんだ警察官の10年超の執念の捜査はもちろん、>>続きを読む

スナイパー コードネーム:レイブン(2022年製作の映画)

3.5

未体験ゾーン2023鑑賞、実在のウクライナ義勇軍の超凄腕スナイパーをモデルにした、そのきっかけと成長、あるマイルストーンまでの話だった、クリミア危機から今の侵攻にいたるまでのすべてがつながっていること>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

2.7

最低限の史実認識あり前提で、大昔に地上波で鑑賞も音楽しか記憶になく12Mで初の箱鑑賞、アカデミー賞好みのよそゆきな3時間だった、ところどころ過度に感情を盛り上げる箇所もあった音楽は素晴らしく、映像は豪>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.8

5作連続上映企画で初見、5本目は若干蛇足感はあるが、主人公の決断と真の代替わりという点では欠かせなかったのだろうと観終わって思った、正直政治団体化した組には意思を感じず、特に3代目は何を信念にしてたの>>続きを読む

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.9

5作連続上映企画で初見、4作目は小林旭の独断場と言っていい、3作目での複雑な関係をそのまま抗争にして、警察をかませて話として仕舞いにかかった感じで、主要親方分にはおおかた裁きが下る形になる、小物らは最>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.2

5作連続上映企画で初見、3作目は神戸の極道も登場し、九州も巻き込んで西日本の覇権争いの中心地となった広島で複雑な権力争いになる、登場人物や組織も増え、正確な相関関係を初見で追い切れた気はしないが、小物>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

5本連続上映企画で初見、シリーズ2本目は菅原文太はやや脇に回り、北大路欣也メインで進む、1作目の戦後の極道の勃興後、その世界で懸命に生きて散っていく若者の半生的な描き方で、これはこれで印象に残る作品だ>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.7

5本連続上映企画で初見、いやすごかった、これが実話ベースとは驚くが、戦後混乱期の断片であることは間違いないのだろう、豪華キャストが派手に出てきてその多くが役柄に合わせ派手に散っていく流れに圧倒される、>>続きを読む

とべない風船(2022年製作の映画)

3.6

狭くも広くも良きファミリーという感覚や経験をポジティブな記憶として持たない自分でもわかるぐらい、静かで丁寧で悲しく温かい話だった、ただ憲二の義父の言動は、たとえ自分も傷ついていてその裏返しだと言われた>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.1

これが実話ってすごい&びっくりな王道サクセスストーリー、エンドロールで実際の情報も確認できてよかった、後半のシビアな局面での組合発起人はちょっと私情が過ぎるよなあと思ったが、実は真の主役は奥さん含めハ>>続きを読む

テス 4Kリマスター版(1979年製作の映画)

3.5

原作未読リマスターで初見、主人公の愛に敵うものはないとの触れ込みも、映像と主人公が美しく、思うところの多い歴史物として、恋愛物さっぱりな自分でも3時間集中できた、ただ、時代に翻弄された感はあるものの、>>続きを読む

タカナクイ(2015年製作の映画)

3.8

10分程度だがこれは強い、実在するペルーの喧嘩祭り「タカナクイ」のことを知った青年が、クリスマスの祖父母来訪を前にやや混乱する家庭のなかで、真面目に「タカナクイ」を仕掛けてしまうというストレートな設定>>続きを読む

お帰りなさい(2022年製作の映画)

3.0

30分程度とショートフィルムのわりには長い方だったが、この密度ならもう少し尺を詰められたかなあと思った、話的には普通にふんわりほんわか系、目の悪いおばあちゃんは「全部お見通し」だったってことで

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.4

うまく感想がまとまらないが良作、序盤からしばらくは狭い世界での女の所属先争いメインでいろいろイライラしてギブアップ気味だったが、終盤でこれでもかというぐらいにホロホロと泣かされてしまった、実直で清濁飲>>続きを読む

エモーショナル・ヒューズボックス(2014年製作の映画)

3.0

たった15分のなかに想像したり考えなきゃいけないことがたくさんありすぎる一本だった、主人公が引きこもる理由、両手の親指劇の理由は示されず、たんたんと主人公を外に出そうという周囲の人が描かれる、最後の「>>続きを読む

ゲットアップ・キンシャサ(2016年製作の映画)

3.5

校則で定められた靴を履いていないだけで校門を通してもらえない、でも家は貧しくて新しい靴を買ってもらう余裕はない、という逆境を機転で乗り越える少年の話で、コンゴの庶民の明るさやおおらかさが救いだが、話の>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

2.4

「そばかす」で主人公が好きな映画にしてたのが気になり鑑賞、確かに素でトムと呼べるぐらい普通の冴えないおっさん役で珍しい、ただ話自体はガバガバで、映像はがんばってるだけに映画館で観ないと総合評価が下がっ>>続きを読む

中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2(2022年製作の映画)

3.3

夜会は劇場版含めぽつぽつ観ているがコンサートは行ったことないので観てみた、6つのコンサートからの名曲ダイジェストで、重い歌詞やメロディでも思いのほか笑顔で歌ってるのは自分には発見だった、音響の迫力が今>>続きを読む

黒部の太陽(1968年製作の映画)

4.0

年末イベントLS上映で初見、マジで観る側ビビらせに来てるぐらいの音と、トンネル工事がほとんどの地味な絵面ながらも大迫力の3時間強で、これを今スクリーンで見られた機会に感謝した、だいぶ前にアルペンルート>>続きを読む

狂熱の孤独(1953年製作の映画)

3.4

メキシコという異国の地で、絶望した別々のフランス人男女が、伝染病で閉鎖された街のなかで徐々に立ち直る流れで、最後はやや唐突だけどまあ仕方ないよね的に落ち着かせた、主役は女性側っぽくて特集上映的には不満>>続きを読む

美しき小さな浜辺(1948年製作の映画)

3.6

タイトルからは想像できない、恋愛要素がほぼないシリアスなミステリーだった、主役はこれまでの特集上映で見てきた華やかなプレイボーイとは異なる、影のある薄幸そうな役柄もはまっており、話も時代的にありがちな>>続きを読む

ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

3.6

AM10で3本立て初見鑑賞、ウォレスにプチロマンスというさらに大人の展開のなかで、悪役には磨きがかかり、グルミットの不憫さも際立つ一本だった、そしてこれでひつじのショーンとやっとつながった、3本連続で>>続きを読む

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

4.5

AM10で3本立て初見鑑賞、なかなかブラックな展開で大人でも普通に面白い、しかしウォレスは脳天気なところと何があってもグルミットを責めないのはすごいなと思ったけど、この回は極悪畜生ペンギンに気づかない>>続きを読む

ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

3.0

AM10で3本立て初見鑑賞、キャラクターは知ってたしたぶん昔見たことあるかもしれないけど筋は覚えていなかった、クレイアニメとしてある種の執念を感じたし、話の筋もこれぐらいぶっ飛んでたほうがそれらしくて>>続きを読む

赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

3.0

伝説的ドキュメンタリーをリバイバルで初見、タイトルのグループの日常や活動への潜入映像を、勧誘メッセージ仕立てに編集した1時間強で、観ていくうちに思考が停止した、プロパガンダまみれの帝国主義&シオニズム>>続きを読む

REVOLUTION+1(2022年製作の映画)

2.0

なんかBSの単発1時間ドラマみたいだった、主人公の名前を変えてるのでフィクション前提だろうけど、まず事件から数ヶ月時点で実在人物をさもわかったかのように示すのは反則じゃないかと感じたし、事件の動機の描>>続きを読む

しのび逢い(1954年製作の映画)

3.5

詐欺師レベル口先番長なイケメン恋愛お花畑脳プレイボーイの、離婚寸前な奥さんとの出会いまでの身の上で進むが、恋愛系さっぱりの自分は観ていてわけがわからなすぎて、そのうち麻痺して結局は面白く観られてしまっ>>続きを読む

パルムの僧院(1947年製作の映画)

3.9

原作未読、めちゃくちゃ恋愛脳ものだが、さすがスタンダールというべきか設定や伏線が見事すぎて3時間普通に観られた、主人公と最終本命の2人の幼さ(と感じた)を周辺の大人たちが利用しつつも犠牲を払いかばうこ>>続きを読む

猫たちのアパートメント(2022年製作の映画)

3.0

いろいろな猫の素をそっと見られる点は満点、ただ移住計画自体はナレーションやキャプションが一切ないのもあり内容が分かりづらく、ゴールの設定と進捗、そもそも何をしてるのかその場所は何なのかといったことを見>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.1

対人距離取り下手&強がってると一方的に言い放たれる&親が勝手に結婚相談所まで満額経験したAro当事者として全体的に雑と思ったし、終盤のオンブラ・マイ・フと北村匠海の役で大雑把に回収された感じ、なお狂い>>続きを読む