neohetareさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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浮草(1959年製作の映画)

5.0

小津映画鑑賞7本目。
まだこんなに良い作品があったなんて……。
黒澤明『用心棒』のカメラが良くて気に入ったので、宮川一夫撮影監督繋がりで『浮草』を観た。
カメラに関してはだいぶ小津式に制御されている感
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

無敵の人についての映画だ。
麻薬中毒者達の描写が印象的。

用心棒(1961年製作の映画)

4.5

黒澤映画を観たのはこれで7本目。
まだまだ観ていないものがあるので暫定だけれど画作りはこれが一番かっこいいと思った。わかり易さとかっこよさが同居していて無駄がない。特に引きのショットで。

p.s.
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

濱口メソッドで俳優が台詞をただの言葉から自分の言葉へと物にしていく過程が撮られた作品、かなと思って観てみたところ、
(基本的に撮影順通りに編集されているとのこと)段々と演技が小慣れていくとかそういうも
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

椿三十郎かっけえとしか言いようがない。
シネスコの時代劇はお洒落ね。

七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

207分あるので今までなかなか観る踏ん切りが着かなかったけれどようやく観れた。

前半の仲間集めパートはジャンプ漫画のようでワクワクする。
中盤の守り固めパートは勘兵衛の上司力を初めとして各人のパーソ
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

4.0

ヒロインの第四の壁取っ払いカットと透明な楽団の演奏。映画であることを曝け出しながらも映画の魔法で夢を見せてくれる良い映画でした。

前半の街中シーンにヌーヴェルバーグっぽいのびのびした雰囲気があったの
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.5

アニエス・ヴァルダの『冬の旅』に近いものを感じた。

社会から徐々に梯子を外されていく感じ。

主演女優の顔の演技がひたすら良かった。

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.5

うんうん、これもまたハッピーアワーだね……

映画をどこで終わらせるか。
旦那が飛行機で発ったところで切っても成立したと思うけれど、そうしなかった所に小津の優しさが出ていますね。

珍しく寄り引きのカ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

カラー版晩春。
麦秋のガールズトークに見られた台詞のテンポ感が作中満遍なく頻出していたり、晩春や東京物語からの小津定番の構図もよく出ていたりと、スタイルが研ぎ澄まされている印象があった。
とりわけ構図
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間奏曲(1957年製作の映画)

4.0

1人の女性が2人の男性の間で揺れるメロドラマは数あれど、本当にギリギリまで2択で迷ってる感じがよく出ていて結構リアルもこんな感じだろうなと思えて凄い