くまねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.6


イングマール・ベルイマン監督作を初鑑賞。予備知識もなく見たが、前衛的かつ人間の内面を剥き出しにした表現に驚いた。

ユングが提唱した”ペルソナ”という考え方「人間には外的側面と内的側面の二つが存在す
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.5

「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶ未来 」(吹替)Tジョイプリンス品川で鑑賞。

予備知識なく観たが高評価なのも納得。冒頭のシャオヘイ描写でトリコになってしまった。

環境破壊、人種の対立、
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.5

「シカゴ7裁判」Netflixで視聴。アーロン・ソーキン監督・脚本。

作品の構造は「ソーシャル・ネットワーク」と同一でソーキン監督が得意な台詞劇はストーリーに追いついていくのが大変。

個人的に法廷
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レベッカ(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「レベッカ」(2020) ヒッチコック監督作で有名なリメイク映画をNETFLIXで視聴。愛しのリリー・ジェイムズ目当て。

大富豪マキシム・ド・ウィンター氏(アーミー・ハマー)との運命的な出会いを経て
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.8

「太陽を盗んだ男」(1979年)
長谷川和彦監督作をNETFLIXで視聴。小学生の頃にTVで見て以来、数十年ぶりの視聴だった。

中学校のさえない理科教師が東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

「キーパー ある兵士の奇跡」を丸の内TOEIで鑑賞。

元ナチス兵、バート・トラウトマンが英国の捕虜となり、幾多の苦難を乗り越え、英雄的なゴールキーパーとなった実話モノ。

過去の”秘密”と消せない後
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

「スパイの妻」シネスイッチ銀座で鑑賞。黒沢清監督×蒼井優×高橋一生。主役陣の「ロマンス・ドール」での演技アプローチとは全く別物で、俳優としての力量に唸る。

嘘臭い戦時中設定は苦手なのだが、中盤以降、
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シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

3.3

「シークレット・ヴォイス」(2018年、スペイン)「マジカル・ガール」のカルロス・ベルムト監督作をNetflixで視聴。

原因不明の記憶喪失となり、突如表舞台から姿を消した国民的歌手リラ・カッセン。
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ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

3.1

「ウルフズ・コール」フランス産の潜水艦映画をUC豊洲で鑑賞。

抜群の聴覚を持つソナー員の判断ミスが船員達の運命を左右する悲劇の物語。

主人公シャンテレッドの脇の甘さや度重なる不正アクセス等の馬鹿過
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.4

「悪魔はいつもそこに」Netflixで鑑賞。過剰な信仰心は人間を幸福に導くものなのか?

愛妻の殺害直後に復活を祈る狂信的な男、薄汚い牧師、選挙の勝利で出世を望む保安官、倒錯的な性癖の夫婦…。

主要
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TENET テネット(2020年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「TENET テネット」クリストファー・ノーラン監督の新作を初日のTOHO日本橋で鑑賞。ノーラン監督新作で、製作費220億強と聞けば期待値は上がる。

名もなき男が第三次世界大戦を上回る人類滅亡の危機
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マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

3.5

9/4から劇場公開中のドキュメンタリー映画「マイルス・デイヴィス クールの誕生」をNetflixで視聴。

恥ずかしながら「カインド・オブ・ブルー」(1959年)しか聴いてないが、彼のアグレッシブな生
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.3

「愛なき森で叫べ」園子温監督作品をNetflixで視聴。(2019/10/11配信開始)

序盤から映画として破綻してるのに、最後まで魅せるのは作家性の強さと独創性か。

園子温がキレてた頃のセルフパ
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アースクエイクバード(2019年製作の映画)

2.9

愛しのアリシア・ヴィキャンデル目当てで「アースクエイクバード」を9ヶ月遅れで視聴した。(2019/11/15配信開始)

ほとんど日本での撮影のようだが、最も驚いたのは、アリシア嬢の巧みな日本語台詞の
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

「ようこそ映画音響の世界へ」公開初日、HTC渋谷で鑑賞。
これは本当に面白かった!

音響デザインがいかに映画のキャラクターに生命を吹き込む役割を担ってきたのかをハリウッドの名作、巨匠な監督、音響技師
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

「ブックスマート」HTC有楽町で鑑賞。女優オリヴィア・ワイルドの長編初監督作。監督デビューをコメディで来たのは意外だった。

勉強漬けの女子高生2人が経験できなかった日々を取り戻すべく、招かれぬパーテ
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.8

「オールド・ガード」シャーリーズ・セロン主演のNetflix映画。

数百年の時を越えて人類を守ってきた不老不死の傭兵チームと彼らを狙うメリック製薬会社との攻防戦。新入り海兵隊員、ナイルの存在が本作・
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追龍(2017年製作の映画)

3.4

「追龍」新宿武蔵野館で鑑賞。2017年制作の映画がやっと日本でも公開。

香港麻薬ディーラーのボスと警察署長の友情物語。60〜70年代、英国統治下で自由を失っていた香港の姿が現在の惨状とシンクロしてい
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.7

「ダンケルク」IMAX版をT・ジョイPRINCEシネマ品川で鑑賞。
臨場感、没入感をリアルに感じた、至高のIMAX体験だった!

監督: クリストファー・ノーラン
撮影: ホイテ・ヴァン・ホイテマ
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

3.7

ユナイテッドシネマ豊洲で鑑賞。

113分→139分→191分[本作]

◆本作はロシア戦勝記念日にテレビ用に制作した映画のステレオ音源を、無理やりサラウンド化したものであり、平坦なショボいサウンドと
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

「パブリック 図書館の奇跡」HTC有楽町で鑑賞。地味ながら社会への鋭い眼差しを持つ、年間ベスト級の良作だった。

全編にわたりユーモラスな味付けだが、所々に社会への問題提起や辛口な批評が描写されている
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

3.2

「ジャックは一体何をした?」
デヴィッド・リンチ監督、脚本、編集、作曲、出演の17分のモノクロ短編作品。(2017年制作)

殺人事件の容疑者は英語を話す一匹のサル。取調べ担当刑事(デヴィッド・リンチ
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.1

「バルーン 奇蹟の脱出飛行」TOHOシネマズシャンテ、久々の拾い物の良作!

冷戦下の1979年、手作り熱気球で東独から西独に亡命した家族たちの実話脱出劇。

序盤から最後まで緊迫感が張り詰めている映
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」丸の内ピカデリーで鑑賞。
米国で公開されないW.アレン監督最新作。

良い意味でいつも通りの作風が心地良い。原点回帰を思わせる、雨のN.Yの風景はロマンティック感を
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.7

「イップ・マン 完結」新宿武蔵野館で鑑賞。毎度お馴染み既視感たっぷりのストーリー展開だが、これでいいのだ。

詠春拳と空手、中国と米国、親と子供…本作でも様々な対立があったが、イップ師匠は逃げずに立ち
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

「透明人間」TOHO錦糸町オリナスで鑑賞。評判通りの良作サスペンスで久々に本当に怖いホラー作品だった。

冒頭から説明なく始まる不穏な寝室脱出シーンに一気に引き込まれた。
主演エリザベス・モスの狂気に
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.4

「カセットテープ・ダイアリーズ」TOHO日本橋で鑑賞。期待を上回る年間ベスト級の作品だった!

87年英国ルートンで鬱屈した毎日を送るパキスタン移民の高校生ジャベドがブルース・スプリングスティーンの音
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.9

‪「ダークナイト」(2008年)Tジョイ品川。IMAXでの初鑑賞は極上映画体験だった!

ノーラン監督の映像・音響へのあくなき追求心が爆発している。中盤、ジョーカーとSWATの激走シーンの物凄い迫力に
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.6

「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」TOHO日本橋で鑑賞。

原作未読、予備知識なし。正直にいえば、中盤まであまり乗れなかった。しかし、評判通り、感動的な映画だった。

終盤、シアーシャ
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ザ・スパイ ゴースト・エージェント(2019年製作の映画)

3.0

「ザ・スパイ ゴースト・エージェント」未体験ゾーンの映画たち2020延長戦 HTC渋谷で鑑賞。

「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のアレクサンドル・ペトロフ主演のロシア産スパイアクション。

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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

「ANNA/アナ」TOHO日比谷で鑑賞。リュック・ベッソン監督と聞いて「LUCY」を思い出し、不安だったが杞憂だった。

監督が偏愛する美人スパイという設定に既視感たっぷりだったが、エンタメに徹してい
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Doodlebug(1997年製作の映画)

3.5

「doodlebug」1997年、クリストファー・ノーラン監督、脚本、撮影、編集。デビュー前のたった3分のモノクロ短編映像。

主演はジェレミー・セオボルド。表題は”あり地獄”という意味。

不穏な劇
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I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

3.7

「I AM EASY TO FIND」2019年、マイク・ミルズ監督、私の好きな女優、アリシア・ヴィキャンデル主演の26分の短編映像。

一人の少女の人生を誕生から最期までをアリシア嬢が現在の容姿の
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ストレンジ・アフェア(2019年製作の映画)

3.8

日本未公開映画をWOWOWで視聴。
これはネタバレ厳禁のスリラー作。どちらかと言えばミステリー色が強く、本当に面白い作品。

事故で亡くなった兄ロニーの元恋人が5年後に訪問してきて、突然、兄の子供を妊
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ギャスパール、結婚式へ行く(2017年製作の映画)

3.2

「ギャスパール、結婚式へ行く」(2017年、仏)MyFFFにてオンラインで視聴。

家族コメディと思ったら、家族を解放する映画だった。

放蕩生活中のローラは、偶然出会った青年、ギャスパールから、再婚
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.6

「ルース・エドガー」オンライン試写で鑑賞。

ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス出演のサスペンス映画。

信頼はやがて大きな疑念に…。
模範的黒人青年
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