けんちん汁さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

例の如く鑑賞からひと月以上空いてから筆を取っているため、ほとんど何も覚えていないが、少ない記憶を頼りに書けることは
藤井隆が面白すぎたことと、東京のどこにそんなアングラレストランがあるんだというこの2
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

5.0

株というものを金融の方も植物の方も触ったことのない俺からすると撮り方次第では確実にちんぷんかんぷんなだけで終わる話を、下剋上ストーリーとして上手く整理して用語を詳しく理解できていなくても楽しく観れるエ>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

3.8

村シリーズは救いようのないボンクラだと思っていたが、まさかの良作

被害者が木と同化して死んでいるシーンは好きだし、ラスト辺りの木から生じたり、木になったりしながら追っかけてくるくんだりがあまりにも映
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

女性を強いという今の風潮を変な殻で覆って、ちょっと塩振ってみましたみたいな作品

エマストーンの体を張った熱演もさることながら、美術と音楽が素晴らしすぎる
特に音楽。
不協和音のようで耳馴染みの良い音
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

この手のギャグが入る漫画の実写化って割と目も当てられないことが多いし、ギャグという点で言えば今作も少し恥ずかしかったが、アクションの出来は素晴らしく、アクションの撮り方も見やすくて良かった
ロングショ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

ジェームズワンの苦労が見て取れる

ここ数年のDC周りのゴタゴタを見るに、今作の製作期間は相当なカオスが生じていただろうに、平均点的なヒーロー映画に被害を抑えてきた辺り、やはり彼は出来る子なのだなと思
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.5

大傑作
子どもの目から見ても、日本が確実に良くないものへと変化をしていく様は俺ら大人の目には明らかだが、トットちゃんは気づかない
それがある出来事を経て、自分の世界と世界が繋がることで全てが紐付く
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.8

黒沢清的な静かに進むホラー
安心できるはずの家が不気味って改めて最悪だなと思う
予想のつく話ではあるが、しっかり楽しめた

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

月見バーガーのように定期的にやってくる拗らせ女子映画の一本

テンポも良くヘイリーのチャーミングな魅力も相待って退屈せず観れた

ただ俺が若い時こんなに鬱屈していたかと言われると?が浮かぶので、共感し
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.8

天才バヨナ君完全制覇でけた
やっぴー✌️

彼の映画は説明量がちょうど良くて好き
作品によって最適な演出を施せるかつ、根底にホラーが流れてるから好き

死を受け入れられないのに受け入れて楽になろうとし
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.7

四大フレンチホラーの一角であり、未見であったこちらを鑑賞

パスカル・ロジェってめっちゃサービス精神強いなって観てて思う
まだ彼の作品ってこれ含めて2作しか観れてないが、どちらも1幕と2幕でかなり様相
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

常に3.9を叩き出してくれるゆえに4.0を挙げてしまう生き急ぎ映画制作ボーイことガイリッチーの新作試写会に当たったぞーいということでいざ馳せ参ず

ガイよ
ちょっと違うよ
まず時系列入れ替えがねえべや
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

アメリカにも責任者を呼べって制度はあるらしく、これは人類の業だなと独りごちた

心の奥で人との繋がりを求めるオットーにとってお節介な隣人は最高だろうけど、俺的にこっちの気もしらねえでズカズカ入ってくる
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.8

オールナイト上映で鑑賞
ごっつフロアの揺れるライブ会場で観たため、内臓がひっくり返るくらいの映画体験となった

正直Talking Headsに何の思い入れもないが、力の入ったライブ映像をパンツずり下
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

-

恐ろしい映画
あきらー!と叫ぶだけ叫び、福山雅治のどうしようもない主題歌がかかる予告から期待は十分ではあったが、それを超えてくるレベルの作品

男の子が目きまり過ぎててずっと怖いが勝ってたり、あの花が
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.6

イーライロスが久々にゴリゴリのスプラッタホラーに帰ってきたと小躍りしながら席に座ったが、終わってみれば少し不完全燃焼

話はない
それは保証する

シーン毎に切り取ると
初手のブラックフライデーセール
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.5

お口の汚いわんころ達がくそ飼い主に復讐するというプロットとロード&ミラー製作のため
少し期待したが、想像を超えてくるものはなかった

ただ口が汚いだけで特に笑える箇所も多くはないので、
なんか馬鹿にさ
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マーダー・セット・ピーセス(2004年製作の映画)

-

ゴアフェスⅣ

もう意識はない
揺蕩う意識の中、微かに見える画面には無惨な死体、荒ぶる男、揺らぐアメリカ社会
そんなものが見えたり見えなかったり

4本目に相応しい薄い映画だった

セプティック(2022年製作の映画)

-

ゴアフェスⅢ

この時間には心ここに在らずくらいにはなっていたが、なかなかに強烈な作品だった
人間って中身はこんなにプルプルしてるんだ〜と華の女子高生よろしく感動していたのを覚えている
女子ども構わず
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ディック・ダイナマイト ナチ皆殺し血風録(2023年製作の映画)

3.5

ゴアフェスⅡ

監督も来てたし、リアクション多めで楽しもうと心がけていたら普通に楽しめた
こちらも何の衒いもなく、ナチを血祭りに上げる男の話
下ネタとナチしか映らないため、この監督はひょっとすると清い
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ブラッディピエロ 100人連続切り裂き(2007年製作の映画)

-

ゴアフェスで鑑賞
マジいつの話してんだって感じだけど、
それはこちらとて同じです

ピエロのコスプレしたやつが出会った奴ら誰彼構わず血祭りにあげるシンプルな話
俺からしたら、気になる王子様は小悪魔系!
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

前観た時よりかなりグッと来た
大人になった証拠なのだろうか

とにかく不愉快にさせてこようという確固たる意志が最高だし、異常集団の中で癒しを見つけ、別れを決意するダニーを以前より応援できるようになって
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ザ・ホール(2009年製作の映画)

3.9

ジョーダンテ大好き人間として、オープニングクレジットでDirector:Joe Danteと出た時点でその作品は満点になる訳だが、それだとレビューにならないので、自分に鞭打ち、厳し目なレビューを書く>>続きを読む

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.8

アクションしかねえです
これは決してバカにしている訳ではなく、それだけ一つの物事を極めた作品は素晴らしいってことがいいちゃみ

てことで、記憶に残ったアクションを羅列。

向かってくる敵をチャージ爆弾
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

分からん
関東の土地勘がない身からすると、何も分からん
俺は映画にここまでの疎外感を感じたことはない
くそがぁっ!

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.8

この監督絶望的にホラーセンスはないが、ツイストを効かせたホラーを作り手としてはなかなかに素晴らしいセンスをお持ち

ネット小説を元に描く少し完成度の低い一幕はまあそこそこぼけっと見ていられるし、一幕が
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

謎を解くか、俺を恐怖のどん底に陥れるかのどちらかに振り切って欲しかった
前フリがかなり長いのと、それに見合った盛り上がりを用意できていないため、少し物足りなさが残る

ただ後半風呂から登場する女の強キ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.7

フィンチャーのルックを真似したくなる気持ちは本当痛いほどよく分かる
ただおらにはわかんねぇだよ

サスペンスと言うには真っ直ぐだし、恋愛というにはビターな味わいだし、どこに感情を持っていく映画なのかピ
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.8

ワッツァアップメェーンとかほざくデンゼルが観れるのは後にも先にも今作だけだろう
フークア✖︎ワシントンコンビの誕生作として微笑ましい限りだが、内容は全く微笑ましくない

論理がないものをあたかもあるか
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.9

キラーズオブに備えて膀胱のトレーニングをすべく観ていた一作

スコセッシやはり巨匠と呼ばれるだけあって、長尺にも関わらず全く飽きずに観ていられる
マフィアモノは栄枯盛衰系一点張りの印象がありあまり好み
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テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

3.7

景気良く人が死ぬかつ、素晴らしく厭な死に方をしていくので、スプラッタホラーとしての満足度が高すぎる
ただ何だろう前も言ったと思うんだけど、この手の映画のレビュー溜めるのやめてくれない?俺
全然覚えてね
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.5

次世代のホラーをやっと観れた気がする

何でもかんでもバズとして消費できるくらいに麻痺してしまった若者の中で、考えることをやめ、対話から逃げた人がどうなるかを分かりやすく映してくれる

もう家族愛以外
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.8

韓国は本当に嫌らしさを描くことに長けている
それはもう賞賛に値するレベルで
ジョーカーを観て尊敬の念を少し感じてしまうのに近い感情が、この手の韓国映画を見ると沸き起こる

話は至ってシンプルで、シリア
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

俺にはまだ早い映画なら、お前にはまだ早いよって言っといてくれないとさ
あと何年か寝かして観たら、また評価も変わることでしょう

君の視線が止まる先に(2020年製作の映画)

3.6

この手の一定層をターゲットにした作品を初めて観たが、存外ちゃんとラブコメなんだなと感じた
同性を愛することへの葛藤やじゃじゃ馬の登場など要点がわかりやすく押さえられており、俺みたいな初心者でも面食らう
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.6

調子に乗って二作目を見てみると、カースティは恐らく仕事ができないタイプの人間なんだろうなと感じた

まず前作の経験が何一つ生きていない。
相手のやり口とか前作で学んだはずなのに、作中一度も優位に立てて
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