静謐系ギャグ映画だった
昔の同級生が突然訪ねてきて、ひととおり絵画についての演説をぶって、「失礼するよ」と帰っていくのとか、素晴らしい。
面白いけど、面白いだけ、っていう感じ?
時々めちゃいい顔のカットがあったのは良かったが、基本誰かの頭の中にある「演劇」の悲しい残像を見せられてる気分だった。面白いので笑ってしまうが、台詞を身体化するみ>>続きを読む
いつか見た。
暴力団というシステムとその弱体化が物語の反復という形で構造的に示される。その中で綾野剛と舘ひろしが光っている!
家で見るのにちょうどいい。結局、序盤のヒューマンドラマっぽい部分が好きという気持ちと、「お前選ばれてんだよ!早く気づいて戦いに向かえ!」の気持ち、両方ある。
こういうアクション映画におけるユーモアや笑>>続きを読む
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後半の夜のシークエンスは素晴らしかった。が、前半のある種緩慢なストーリーテリングからの転換を担うのが、実在するであろうホームビデオ群(誕生日を祝う一夜の映像)であることがすごく引っかかる。こんなのはな>>続きを読む
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さいこう!
監督の作品への欲望が見えること、それが作家にとって重要なことと繋がっているであろうことがまざまざとわかる作品が好きなんだな、と思った。
でも、僕の評価が高いのは、友情のもつれ、特に男友達同>>続きを読む
めっちゃ寝たけど面白かった。
ブレッソン初めてだけど、俗に言われている(らしい)「ミニマリズム」とか「演技の抑制」みたいなものが、大嘘とまではいかないが、その言葉が連想させるイメージとは裏腹に、演技の>>続きを読む
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なんかこっぴどく別れる話なのかと思ってたら、まさかの死別でびっくり。男同士の恋愛模様というよりも、父や母を欠いた男たちが人と関わることで変化していく様を描く作品だった。し、それを明確にシーンとして構成>>続きを読む
良くも悪くも「愛」に駆動される共同体としての家族の姿が抉り取られており、辛いが、見れてよかった。自分も家族の動画をたくさん撮ろうという気持ちになった。
映像は美しい、が、それを成り立たせる構造があまり入ってこなかった
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映画は構造的な面白さがあれば割と観れてしまうし、フィクショナルな構造の徹底が劇に対して寓話性=普遍性を付与することもあるだろう。『怪物』では、おそらく大きくは3回同じ出来事の描写が繰り返される。ガール>>続きを読む
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普通にエンタメとして面白い。仕事しながら見るのにちょうどよし。
最後の方の、山田孝之出てきて、上から黒い傘の間を白い傘?が動くシーンとか、なんか謎のこだわりある。なんだ?
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『夜明けのすべて』やっと見れた。噂に違わず、とても良かった。世界がずっとこうあればいいと思った。人と人は助け合えるし、目の前の人に手を差し伸べられる。
髪を切るのに失敗したり、美味しいお菓子を他人にあ>>続きを読む
Beyoncéあまりに凄すぎた。
思い出の一作。明確に強いボスのいない、もっと大きな(抽象的な)構図で事件・現象が成立しているのが子ども向けの映画としてけっこう変なのでは?黎明期のCGも使われていて逆に新鮮。
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ほとんどなんの説明もなく人が登場し展開していく箇所(アダムとおじさんたちの会議シーンなど)と、定型的な表現を用いて割とわかりやすく情報を伝えていく箇所(ベティの登場シーンなど)の配置の仕方がうまい——>>続きを読む
映画全体として面白くはありつつも、俳優の演技に対してはほとんどいいと思えなかった(つまりは、演出が行き届いていないということだろう)。竹澤希里さんの保険営業と、スポーツ用品店のおじさんだけがいい声をし>>続きを読む
現代において白黒の時代物を撮る/観る意義を考えながら観ていた。主人公の弥助や忠次があまりに現代の声をしているが、台詞はおそらく時代物的な大雑把さ(たとえば、説明台詞の多さや感情の飛躍が特徴的だと思う)>>続きを読む
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静謐なのにおもしろショットが多すぎる(褒めてる)
人がどういうふうに動くと滑稽で、つまり人は普段どれだけ滑稽なのかを理解してる者の作った映画だと思った。愛だよ、愛。
サスペンス的展開への持って行き方、>>続きを読む
映画的なのかはよくわからないがちょっと面白すぎた。要素の連なりを混線させるプロットが画面内をカオスにしていく。カオスになりつつも、それが物語を完全に崩壊させることはなく、変な形でドライブさせていく……>>続きを読む
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アンソニー・パーキンス、すごすぎる。英語ネイティブとしてこの映画を観たい……自信満々に追及者たちに向かっていったり、そう思えば弱いところを突かれて吃ったりのごく自然な行き来がめちゃうまかった。
全体と>>続きを読む
SF的なフィクションを構成しようとする向きに対してあまり乗れなかった。主人公2人が音を探しているさまはよかったと思う。
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鏡を使ったショットがいい(冒頭部のバックミラー越しのファイ、厨房外の冷蔵庫に映るチャンなど)。
スチールのシーン、ごく短いけれどさすがに威力がすごかった。ここを切り抜く意味が分かった。水をかけた肌に肌>>続きを読む
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前半寝てたが、いつまで経っても日常なのが体験として面白かった。綻びがだんだん出てきて、最後の破局に至るというのもリアリティがある。おそらく、起きてたらもっと!笑
前半寝てたので話はよくわからなかったが、バーバラ・ローデンの顔は良かった
途中のお母さんの写真のところが地味に一番好きだったかもしれない。ブレていることに愛を感じてしまう。
真正性のないものがそれでも生きるために演技するというのがなによりも好きなので、この映画も面白く観られた。『万引き家族』もだけど、最後の方でそれらをどうにか本当のようにできないか、としてみる箇所は、ドラ>>続きを読む
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ゲームと世界と映画がそれぞれを相互的に参照するものとして据えられ、これまでのマトリックスシリーズに対する自己言及を含むかたちで展開していく。流行り物と言ってしまえばそうかもしれないけど、それでもメンタ>>続きを読む