nosexxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

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笑ってくれるのならば
笑ってみようかな
大事なものを
いつまでも
大事にできるように

新しい涙にだって
芳醇な苦み
透き通っていたとしても

いつかは誰もが
橋を架ける
自分だけの国へと
道を見つけ
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

-

そんな幸せが
遥か彼方
見慣れた星の隣り
座り込んで

物憂げな点滅に沿って
何かしら
届けようとする

裸で嘘をつく
夜だったら
目を合わせなくても
息は合う
平気で夢を見る
夜だったら
手を伸ばさ
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

-

温もりならば
足りている
なのにどうして
泣いている

ただ一度の過ちを
まるで伝説かのように
奉って

いつまで見惚れているの
全ては少しずつ
敢えて時間をかけて
変わってゆくのに
瞬きも忘れて
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零落(2023年製作の映画)

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たった数十メートル
永遠に似た散歩
あの信号機までは
まだ夢の中

誰かが勝手につけた字幕で
誰かが勝手に涙すれば
誰のせい

あたしはまだ何も
知る由もなくて
空っぽの癖に
ただ重たいだけの体を
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シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ(2022年製作の映画)

-

きらりと光った
あの星は未だ
瞬くことを止めない
もうきっと止められない

届きそうなほどに
伸ばした指の先
風が掠める

優しいなんて
知りたくはなかった
冷たいからって
泣いたりはしなかった
沈ん
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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手書きの文字に
泣きそうになりました
まだあなたが
そこにいるようで

こんなことを思うのもきっと
歳のせいだといいのだけれども
それにしても

青いままの空に
似合う虹がないように
時と場合によって
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

-

グラスを落として
汚したカーペットには
広がってゆく
歪なシミと
砕け散った硝子

もう今さら
慌てるようなことはない
起こったことに変わりはない

時の流れは正直で
それだけは
ただ一つ信じられる
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君に幸あれよ(2022年製作の映画)

-

道端に捨てられた
吸い殻が唄う
はぐれ者たちのサボタージュ
続きは知らない

そこで終わったのならば
それまで
それも美しさ

巻き込まないでと
嫌がってみても
涙は出ない
嘘になるから
むしろ
ほっ
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高速道路家族(2022年製作の映画)

-

笑えばいい
こんな泣きっ面を
笑えばいい
せめて大袈裟に

咲いた花の名も知らず
綺麗だからって
小さな手で摘めば

もう二度と咲くことのない
美しい花になる
忘れられない
美しかった花になる
あわよ
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

-

数えそびれた
幸せが一つ
忘れられたように
ぽつんと笑った

まだ空が高かった頃ならば
憧れたままでもよかった
だから

隔たることで
救われた
そんな話もあって
懐かしさのせいだけに
奪われてたまる
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

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風が泣く
どこまでも
行けるはずなのに
今日もここで

転がる
押されてというよりは
追われて

逢いに来るのならば
もっと嬉しそうに
懐かしさばかり
独り占め
分け合ってこそだったのは
いつのこと
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ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

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ただ長いだけの夜に
退屈を並べて
指でなぞっては
繋げてみる

瞼で蓋をしてみるものの
却って騒がしくて
続かない

星にでもなって
空の端っこで
じっとしていられたら
なんて考えはもう
忘れます
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

-

家出をした涙に
今さら
情けなんて
要らなかったかな

逢いたかった
そう言うに決まっている
私もそうだから

痛みには
慣れないで
傷痕は
そのままで
心許ない時こそ
ひとりで
泣かせていておくれ
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

-

鮮やかに散って
貰う喝采から
零れるほど
透き通ってしまう

特別な嘘
そんなものはないのに
身構えてくれる

手を振った
私はさようならのつもりで
たとえばそれが
違った意味で届いたとしても
この手
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

-

白々しい
でも嬉しい
終わってしまうのならば
せめて盛大なうちに

夢の汀に立てば
濡れてゆく
重くなる

花束は
いつだって贈り物
だから何だか
嘘くさい
綺麗だねって一言が
上手に言えない
あっち
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

-

逆立った毛が
寝癖に見えたのは
僕のせい
まだ何一つ敵わない

板の上
降りかかる
全てを抱き留める

地味な愛だが
まだ温かい
すぐに冷めてしまった
端っこの方から
先に頂く
言いたいことは言える時
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放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

-

消えないでと
強く願うだけで
星はそっと
手許に落ちてきた

憧れまでならばきっと
眩むほどの輝きも
痛くない

あっという間を
ずっと長い間
待っていた
その限りを知っているから
何度でも
振り出し
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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日差しの肌
広がってゆく七色
重なった所から
温かく

集まれば
また懐かしく
涙ぐむ

信じてみたくなった
ただそれだけ
夢であろうとなかろうと
私がいる
貴方もいる
変わらない中で
変わってゆくこ
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ロストサマー(2023年製作の映画)

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憧れた街に
降る雨のように
その傘が
お気に入りになる

言葉巧みに
見せる折り合い
ふたり

消えただけ
そう信じていれば
夢だって叶う
なんてね
ちゃんと笑っておくれ
いつまでも
小さき者のまま
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

-

欠けた命が
片割れを捜す
懐かしく
何度も

降り注ぐ一頻りにも
優しさはあって
等しく濡れる

慎ましく
そして底から
消えてゆく
今さら
心を信じるなんて
久し振り
でも嬉しい
淋しさの中より
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(2022年製作の映画)

-

粉々になった
夜を集めて
小さな瓶に詰める
ただ眺める

光りはしないが
美しい
それだけ

触れてはいけないような
そんな気がして
歪んだ硝子越しに
転がるそれを
そっと愛でてみると
名前も知らない
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

-

いつまででも
泣き続けることが
できないように
ある時ふと
素に戻ってしまうもので

なすりつけ合うのは
色のない夢から
醒めたくて

一抜け
したいような
したくないような
ほらまた
迷ったふりをし
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

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僕らがこうして
生きているということは
毎分毎秒
未来を変えてしまっている
そうとも言えるような

僕の居なかった世界
君と居たかった世界
輝かしい未来の外れより

一瞬を見つめる
全体に広がる
点と
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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願わくば
ひとりにさせて
溜め息すら
凍ってしまうから

願わくば
ひとりにさせて
優しさすら
黙ってしまうから

儚い夜の切れ目を縫って
明日を繋ぎ留めて

浮かぶ月は
ブイのつもり
あそこまでだっ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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選ばせない
強気な語尾で
言い負かされたら
返す言葉もない

かりそめだとしても
それはきっと
削れない大事なシーン

遠慮なく
声を上げて泣く
おいおいと
恥も外聞もなく
その背中を知っているから
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

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曖昧に傷ついては
大袈裟に泣いた
優しいのはいつだって
その見返り

星空が綺麗な帰り道ほど
長くなる遠回り

抱きしめたくなる
理由よりも
衝動に権利を譲った
その代わりに
手放すことになったとして
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イコライザー2(2018年製作の映画)

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哀しみの淵ばかり
怪しく光っては
不気味な形を
象っている

欲しくもないものを
握りしめさせられると
この手を洗い流したくなる

大事なものに
もう一度
触れられるとすれば
温もりだけでも
感じてく
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イコライザー(2014年製作の映画)

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古い手紙には
宛名が二つ
どちらもきっと
ありふれた名前だろう

届くはずのなかった
声は瑞々しく
枯れている

色の抜けた国旗に
好きな色を塗る
忘れられるだけの驚きを
守り通せるか
そこで見ている
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

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永遠の中で
瞬いた
閃光のような
痛みに貫かれては

方向を見失った
そもそも
目的もなかったけれど

横断歩道を
踊るように渡って
向こう側へと
行きたかっただけなのに
喧しいクラクション
品のない
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ぼくの歌が聴こえたら(2020年製作の映画)

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話にならない
だから歌っていた
黙るよりも
ほっとするから

誰かのために
そう思わない方がきっと
誰かに届く

嘘ばかりだけれども
たった1%でも
想いが混入していればそれは
他にはない
オリジナル
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ラッキー(2017年製作の映画)

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長い予告が
ようやく終わる頃
小さな溜め息は
きっと美しい

含まれることのなかった
優しさの成分にまで
触れないで

新しく語られる
言葉を遮る
四角い窓の向こうには
似た色をした空と
沈まない月が
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アナログ(2023年製作の映画)

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終わりから書き始めた
伝えたいことは
きっとずっと
心には決まっていたから

なのに
埋まらない空白の中
さまよう手

辿り着きたい場所ならば
知っているはずなのに
大きな遠回り
結局はまた元通り
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

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麗かにしても
澄み切ってはくれない
心の隅っこには
積もる澱

濡れたまま
乾かさないでいると
癖になる

瞬く間
数えていても
いつかの話
愛らしい心細さ
それだけ
ひとりで眠る夜のこと
知らない夢
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NAGISA なぎさ(2000年製作の映画)

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青空に濡れた
瞳が揺れる
またとない機会も
逃げる波

砂浜に咲いた花
泳ぎきったところから
閃き出せば

風が歌う
メロディが泣く
憧れの途中
約束は果たされず
漂うだけの糸
夢にしておけばいいのに
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野球部に花束を(2022年製作の映画)

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片手で抱きしめて
空いた手には
淋しげな花束を
ぎゅっと握りしめて

それなのに
だんまりを決め込んで
物憂げに

いつだろうと
気持ちが追い抜く
言葉とか
衝動とか
置いてけぼりのまま
だからかな
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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その手を
必死になって掴んだことが
たった一つの
理由になるんだろう

結末は知らない
週末は遠い
だからって変わらない

愛でしたって
そりゃないでしょ
散々泣いて
けろっと笑って
もう何も信じられ
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